「ザ・グローリー」チョン・ソンイル “ハ・ドヨンの父性愛に共感できた”【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
3月10日、パート2の公開を最後に終了したNetflix「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(以下「ザ・グローリー」)は、学生時代のいじめによって魂まで壊された一人の女性が、人生をかけて準備した凄絶な復讐と、その渦に巻き込まれる人たちのストーリーを描いた作品だ。
チョン・ソンイルは劇中、建設会社の代表でパク・ヨンジン(イム・ジヨン)の夫ハ・ドヨンを演じた。囲碁を口実に自身に接近してきたムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)に好意を抱き、自身の妻がムン・ドンウンをいじめた張本人だという事実を知った後も、ムン・ドンウンへの思いを諦めないハ・ドヨンの感情を繊細に描き出し、視聴者から好評を博した。最近、ソウル鍾路(チョンノ)区のあるカフェで、チョン・ソンイルとインタビューを行い、作品のビハインドを語ってもらった。
――最近、2作品に出演していると聞きました。
チョン・ソンイル:演劇とミュージカルを続けています。たまにグラビア撮影もありますが、以前とそんなに変わりません。
――大学路(テハンノ)プリンスというあだ名があるんですね。
チョン・ソンイル:僕が自分の口でプリンスだと言ったことはありません。僕がプリンスと言うには年齢も……なぜかそうなってしまいました。こういう話を聞くと恥ずかしいです。大学路には今、若くてかっこよくて演技が上手な人がすごく多いのに。僕はプリンスではないと思います。
――「ザ・グローリー」で愛された感想はいかがですか?
チョン・ソンイル:僕がここまで注目されるとは思いませんでした。作品に確信は持っていました。台本もキム・ウンスクさんが書きましたし、俳優たちもとても良かったですし。作品そのものに確信はありましたが、僕が個人的に注目されるとは思いませんでした。良い作品に出演した俳優として、今ほどではなくても少し知名度が上がるのではないかと思いましたが、最近身に余るほどの関心を持って下さってこれでいいのだろうかと思うほどです。
――幼稚園に通うお子さんが、お父さんのサインをお願いされたりすると聞きました。人々の関心を実感する瞬間はいつですか?
チョン・ソンイル:とても不思議です。まず、街中でたくさん気づかれます。道を歩いていると、帽子をかぶってマスクをしていても気づかれます。そして子供の幼稚園の水泳の先生からサインをお願いされたこともあります。周囲からサインを頼まれているようです。連絡がなかった人たちからも連絡が来てサインをしてくれないか、動画を一本だけ撮って送ってくれないかと言われました。僕を必要とするところが多くなったのです。僕はとても感謝しています。僕を必要とするところがあることに。子供は7歳なので、俳優というのがどんな職業なのかも分かりません。水泳の先生が妻に頼んでサインをもらってほしいと言ったそうです。サインが何か知っているかと聞いたら、知らないと言っていました。うちの子は何も知りません。
――記憶に残っている反応はありますか?
チョン・ソンイル:面白い、不思議だという反応でした。僕は行動範囲が広くありません。いつも同じ道だけ通って同じところにだけ行く方なのですが、そこで僕を見る視線が変わりました。中学校や高校時代の友達から連絡が来るのも不思議です。
――「ザ・グローリー」を通じて俳優チョン・ソンイルがどのように変化し、発展したと思いますか?
チョン・ソンイル:周りが大きく変わったと思います。僕自身は特に変わったことがないと思います。今のようなインタビューや仕事、人々が僕を見る視線。でも、僕は今まで生きてきた通り、その場所で、その道へと進んでいると思います。人に気づかれるといって僕が芸能人病にかかる年齢でもありませんし。生意気になることもないですし、ただ嬉しいです。みんなこうやって関心を持って応援してくださっていますし、家族も満足していますので。芸能人病は僕のスタイルではありません(笑)。
――子供がイェソル(オ・ジユル)だけで、2人目の子がいないという理由で男性としてのアイデンティティのないキャラクターではないかという反応もありました。
チョン・ソンイル:僕は考えもしなかった反応でした。とにかく、あまりにも多くの内容が入っているドラマですので、見る方々がそのようなことを想像して探してみる楽しさが多かったと思います。そのため色々と面白いことをお考えになったと思います。
――ハ・ドヨンはジェピョン建設の代表ですが、財閥家の庶子ではないかという疑惑もありました。
チョン・ソンイル:庶子ではないので、そのようなことは考えられませんでした。
――脚本家のキム・ウンスクさんがハ・ドヨンについて「ナイスなケセキ(悪いやつ)」と言いましたね。
チョン・ソンイル:脚本家さんが特別に「これだ」と言ってくれたことはありませんでした。僕もそれを見つけるのに少し時間がかかりました。特別には言ってくれませんでしたが、正確に書かれたと思った部分が、運転手にワインを渡すシーンでした。“ナイスなケセキ”というのがどんな意味なのかを明確に見つけることができたシーンだと思います。そのシーンでたくさん悩みました。演技をする時も、短いシーンの中で立場の違いがあると思います。僕はその人に悪いことをしたわけではなく、ある意味で僕が飲まないからあげることもできるし、お金の問題を離れて運転手にあげるのが“ナイス”に見えるかもしれませんが、ある意味では悪いやつのような。二面性があると思います。ハ・ドヨンは運転手を解雇しませんでした。パート2にも(記事が)出ました。僕は演技をする時、少し“ナイス”な方に近かったと思います。ある人を雇って簡単にクビにすることもできたはずですが、そういう風に人をたくさん変える人ではないと思いました。採用する時に慎重なだけで、採用をしたらそれに対する責任は自分が負うという考えもありました。とにかく二面性が見えたことが面白かったです。
――血の繋がっていない娘を愛するハ・ドヨンの父性についてどのように解釈しましたか?
チョン・ソンイル:その部分については、僕も後から気づきました。イェソルへの気持ちがどれほどなのか、正直に言って最初はよく分かりませんでした。僕も子供がいるので、子供への愛情がどれだけ怖いのか分かっていますので、共感できました。この子が今僕にどれだけ重要なのか、僕がこれまで全てをかけた会社や社会生活を諦めてまでこの子を守ることができるだろうか、僕の娘ではないのに。でも、僕は理解できました。子供を育てると、本当にかわいいです。離れたくないですし、大変なことがあっても子供を見ていると全てが解消します。ハ・ドヨンという人物がすべてを取り払って、直接的に接することができる最も楽な存在であり、人格ではないかと思います。
――劇中で一気に崩れるくらいの衝撃を受けることになりますが、そのような人物の感情を表現することは大変だったと思います。
チョン・ソンイル:一気に崩れるような感情は、比べられるようなものではありませんが、人生を生きていく中で何度かそのような感情を感じたことはあります。僕の人生そのものが崩れてしまいそうな気分になった時もありましたし、どん底だった時もありました。演技をする時、僕を動揺させるほどのダメージはなかったと思います。もちろん大変で難しく、たくさん悩まなければならない部分でしたが、手に負えないほどのダメージではありませんでした。
――ハ・ドヨンがパク・ヨンジンと結婚したのが意外でした。なぜ結婚したと思いますか?
チョン・ソンイル:「一番着ていないのに、それが全てブランド品だったから」という台詞がありました。ハ・ドヨンは実は、多くの人と交際してきたわけではないと思います。仕事や運動など、自分なりのルーティンを作って生きてきたという前提の下で、お見合いは何度かしました。結婚というのも人生の計画の一つだと思っていたようです。毎日繰り返されるルーティンが少し退屈だった時、ヨンジンという女性に会い、下品には見えないけれど全てがディオール(ブランド品)で。この人と暮らせば退屈しないだろうと思い、彼女の華やかなところが刺激的だと思ったのではないかと思いました。
――ハ・ドヨンが以前は食べなかったおにぎりを食べていたシーンについてどのように思いましたか?
チョン・ソンイル:僕も台本を見てそれが一番意外でした。僕がなぜここでおにぎりを食べているのだろうと本当にたくさん悩みました。色々と考えてみたと思います。(チョン)ジェジュン(パク・ソンフン)という人物を葬った後に食べたのか、ジェジュンを殺す前に食べたのか。そして、それがドンウンだけを思って食べたのか、それとも今の僕の現実を認知する感じなのだろうか。本当にたくさん考えましたが、考えすぎて撮影をする時、何を表現すればいいのかよく分かりませんでした。それでドンウンになってみたと思います。この人に会って食べないと言っていたおにぎりを今僕の視点で食べた時は、この人を理解できるだろうか。僕が今この人と何が違うのかと疑問を残して食べたと思います。一つの答えを探す過程ではないでしょうか。
――ジェジュンを殺すという選択についてはどのように考えていますか?
チョン・ソンイル:「ハ・ドヨンがパート2である選択をしますが、ご覧になる方々がどのように考えてくださるのか本当に気になる」という話をインタビューでしました。殺人は容認できないことです。あえてそこまで行くべきだったのかという人間チョン・ソンイルとしての苦悩はありました。パート2で最も没落するキャラクターがハ・ドヨンだと申し上げた理由です。
――チョン・ジェジュンの殺害を人にやらせることもできたのに、なぜ自分で殺したと思いますか?撮りながらどう感じましたか?
チョン・ソンイル:僕が指示した人々は、死体の処理をしてくれる人で、その人にお金をあげたのですが、ただ車の事故を起こして工事現場まで連れて行けと言いました。なぜ自分の手でそうすべきだったかについて考えてみると、ある意味で信じられなかったのではないかと思います。とにかくこの人たちに殺せと指示したら、弱点ができてしまうのではないか。僕は弱点を持つことなく、解決したかったのだと思います。自分のことは最後まで自分でする性格だと思います。選択したら実行に移すべきで、明確な答えを求める人だから、その時はハ・ドヨンの手で自らそのような選択をしたと思います。
――ムンドンウンに対するハ・ドヨンの感情は愛だったのでしょうか?
チョン・ソンイル:一般的にチョン・ソンイルという人がハ・ドヨンに気持ちで接近する時は、好奇心が生まれ、ときめいて、息が詰まってという、そういうものが私の基準の愛だと思いました。好きなことをやって息が詰まるほどならそれは愛じゃないでしょうか。チョン・ソンイルとしてはそのようにアプローチしました。
3月10日、パート2の公開を最後に終了したNetflix「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(以下「ザ・グローリー」)は、学生時代のいじめによって魂まで壊された一人の女性が、人生をかけて準備した凄絶な復讐と、その渦に巻き込まれる人たちのストーリーを描いた作品だ。
チョン・ソンイルは劇中、建設会社の代表でパク・ヨンジン(イム・ジヨン)の夫ハ・ドヨンを演じた。囲碁を口実に自身に接近してきたムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)に好意を抱き、自身の妻がムン・ドンウンをいじめた張本人だという事実を知った後も、ムン・ドンウンへの思いを諦めないハ・ドヨンの感情を繊細に描き出し、視聴者から好評を博した。最近、ソウル鍾路(チョンノ)区のあるカフェで、チョン・ソンイルとインタビューを行い、作品のビハインドを語ってもらった。
――最近、2作品に出演していると聞きました。
チョン・ソンイル:演劇とミュージカルを続けています。たまにグラビア撮影もありますが、以前とそんなに変わりません。
――大学路(テハンノ)プリンスというあだ名があるんですね。
チョン・ソンイル:僕が自分の口でプリンスだと言ったことはありません。僕がプリンスと言うには年齢も……なぜかそうなってしまいました。こういう話を聞くと恥ずかしいです。大学路には今、若くてかっこよくて演技が上手な人がすごく多いのに。僕はプリンスではないと思います。
――「ザ・グローリー」で愛された感想はいかがですか?
チョン・ソンイル:僕がここまで注目されるとは思いませんでした。作品に確信は持っていました。台本もキム・ウンスクさんが書きましたし、俳優たちもとても良かったですし。作品そのものに確信はありましたが、僕が個人的に注目されるとは思いませんでした。良い作品に出演した俳優として、今ほどではなくても少し知名度が上がるのではないかと思いましたが、最近身に余るほどの関心を持って下さってこれでいいのだろうかと思うほどです。
――幼稚園に通うお子さんが、お父さんのサインをお願いされたりすると聞きました。人々の関心を実感する瞬間はいつですか?
チョン・ソンイル:とても不思議です。まず、街中でたくさん気づかれます。道を歩いていると、帽子をかぶってマスクをしていても気づかれます。そして子供の幼稚園の水泳の先生からサインをお願いされたこともあります。周囲からサインを頼まれているようです。連絡がなかった人たちからも連絡が来てサインをしてくれないか、動画を一本だけ撮って送ってくれないかと言われました。僕を必要とするところが多くなったのです。僕はとても感謝しています。僕を必要とするところがあることに。子供は7歳なので、俳優というのがどんな職業なのかも分かりません。水泳の先生が妻に頼んでサインをもらってほしいと言ったそうです。サインが何か知っているかと聞いたら、知らないと言っていました。うちの子は何も知りません。
――記憶に残っている反応はありますか?
チョン・ソンイル:面白い、不思議だという反応でした。僕は行動範囲が広くありません。いつも同じ道だけ通って同じところにだけ行く方なのですが、そこで僕を見る視線が変わりました。中学校や高校時代の友達から連絡が来るのも不思議です。
――「ザ・グローリー」を通じて俳優チョン・ソンイルがどのように変化し、発展したと思いますか?
チョン・ソンイル:周りが大きく変わったと思います。僕自身は特に変わったことがないと思います。今のようなインタビューや仕事、人々が僕を見る視線。でも、僕は今まで生きてきた通り、その場所で、その道へと進んでいると思います。人に気づかれるといって僕が芸能人病にかかる年齢でもありませんし。生意気になることもないですし、ただ嬉しいです。みんなこうやって関心を持って応援してくださっていますし、家族も満足していますので。芸能人病は僕のスタイルではありません(笑)。
――子供がイェソル(オ・ジユル)だけで、2人目の子がいないという理由で男性としてのアイデンティティのないキャラクターではないかという反応もありました。
チョン・ソンイル:僕は考えもしなかった反応でした。とにかく、あまりにも多くの内容が入っているドラマですので、見る方々がそのようなことを想像して探してみる楽しさが多かったと思います。そのため色々と面白いことをお考えになったと思います。
――ハ・ドヨンはジェピョン建設の代表ですが、財閥家の庶子ではないかという疑惑もありました。
チョン・ソンイル:庶子ではないので、そのようなことは考えられませんでした。
――脚本家のキム・ウンスクさんがハ・ドヨンについて「ナイスなケセキ(悪いやつ)」と言いましたね。
チョン・ソンイル:脚本家さんが特別に「これだ」と言ってくれたことはありませんでした。僕もそれを見つけるのに少し時間がかかりました。特別には言ってくれませんでしたが、正確に書かれたと思った部分が、運転手にワインを渡すシーンでした。“ナイスなケセキ”というのがどんな意味なのかを明確に見つけることができたシーンだと思います。そのシーンでたくさん悩みました。演技をする時も、短いシーンの中で立場の違いがあると思います。僕はその人に悪いことをしたわけではなく、ある意味で僕が飲まないからあげることもできるし、お金の問題を離れて運転手にあげるのが“ナイス”に見えるかもしれませんが、ある意味では悪いやつのような。二面性があると思います。ハ・ドヨンは運転手を解雇しませんでした。パート2にも(記事が)出ました。僕は演技をする時、少し“ナイス”な方に近かったと思います。ある人を雇って簡単にクビにすることもできたはずですが、そういう風に人をたくさん変える人ではないと思いました。採用する時に慎重なだけで、採用をしたらそれに対する責任は自分が負うという考えもありました。とにかく二面性が見えたことが面白かったです。
――血の繋がっていない娘を愛するハ・ドヨンの父性についてどのように解釈しましたか?
チョン・ソンイル:その部分については、僕も後から気づきました。イェソルへの気持ちがどれほどなのか、正直に言って最初はよく分かりませんでした。僕も子供がいるので、子供への愛情がどれだけ怖いのか分かっていますので、共感できました。この子が今僕にどれだけ重要なのか、僕がこれまで全てをかけた会社や社会生活を諦めてまでこの子を守ることができるだろうか、僕の娘ではないのに。でも、僕は理解できました。子供を育てると、本当にかわいいです。離れたくないですし、大変なことがあっても子供を見ていると全てが解消します。ハ・ドヨンという人物がすべてを取り払って、直接的に接することができる最も楽な存在であり、人格ではないかと思います。
――劇中で一気に崩れるくらいの衝撃を受けることになりますが、そのような人物の感情を表現することは大変だったと思います。
チョン・ソンイル:一気に崩れるような感情は、比べられるようなものではありませんが、人生を生きていく中で何度かそのような感情を感じたことはあります。僕の人生そのものが崩れてしまいそうな気分になった時もありましたし、どん底だった時もありました。演技をする時、僕を動揺させるほどのダメージはなかったと思います。もちろん大変で難しく、たくさん悩まなければならない部分でしたが、手に負えないほどのダメージではありませんでした。
――ハ・ドヨンがパク・ヨンジンと結婚したのが意外でした。なぜ結婚したと思いますか?
チョン・ソンイル:「一番着ていないのに、それが全てブランド品だったから」という台詞がありました。ハ・ドヨンは実は、多くの人と交際してきたわけではないと思います。仕事や運動など、自分なりのルーティンを作って生きてきたという前提の下で、お見合いは何度かしました。結婚というのも人生の計画の一つだと思っていたようです。毎日繰り返されるルーティンが少し退屈だった時、ヨンジンという女性に会い、下品には見えないけれど全てがディオール(ブランド品)で。この人と暮らせば退屈しないだろうと思い、彼女の華やかなところが刺激的だと思ったのではないかと思いました。
――ハ・ドヨンが以前は食べなかったおにぎりを食べていたシーンについてどのように思いましたか?
チョン・ソンイル:僕も台本を見てそれが一番意外でした。僕がなぜここでおにぎりを食べているのだろうと本当にたくさん悩みました。色々と考えてみたと思います。(チョン)ジェジュン(パク・ソンフン)という人物を葬った後に食べたのか、ジェジュンを殺す前に食べたのか。そして、それがドンウンだけを思って食べたのか、それとも今の僕の現実を認知する感じなのだろうか。本当にたくさん考えましたが、考えすぎて撮影をする時、何を表現すればいいのかよく分かりませんでした。それでドンウンになってみたと思います。この人に会って食べないと言っていたおにぎりを今僕の視点で食べた時は、この人を理解できるだろうか。僕が今この人と何が違うのかと疑問を残して食べたと思います。一つの答えを探す過程ではないでしょうか。
――ジェジュンを殺すという選択についてはどのように考えていますか?
チョン・ソンイル:「ハ・ドヨンがパート2である選択をしますが、ご覧になる方々がどのように考えてくださるのか本当に気になる」という話をインタビューでしました。殺人は容認できないことです。あえてそこまで行くべきだったのかという人間チョン・ソンイルとしての苦悩はありました。パート2で最も没落するキャラクターがハ・ドヨンだと申し上げた理由です。
――チョン・ジェジュンの殺害を人にやらせることもできたのに、なぜ自分で殺したと思いますか?撮りながらどう感じましたか?
チョン・ソンイル:僕が指示した人々は、死体の処理をしてくれる人で、その人にお金をあげたのですが、ただ車の事故を起こして工事現場まで連れて行けと言いました。なぜ自分の手でそうすべきだったかについて考えてみると、ある意味で信じられなかったのではないかと思います。とにかくこの人たちに殺せと指示したら、弱点ができてしまうのではないか。僕は弱点を持つことなく、解決したかったのだと思います。自分のことは最後まで自分でする性格だと思います。選択したら実行に移すべきで、明確な答えを求める人だから、その時はハ・ドヨンの手で自らそのような選択をしたと思います。
――ムンドンウンに対するハ・ドヨンの感情は愛だったのでしょうか?
チョン・ソンイル:一般的にチョン・ソンイルという人がハ・ドヨンに気持ちで接近する時は、好奇心が生まれ、ときめいて、息が詰まってという、そういうものが私の基準の愛だと思いました。好きなことをやって息が詰まるほどならそれは愛じゃないでしょうか。チョン・ソンイルとしてはそのようにアプローチしました。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ヘジン
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