「ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~」ユ・インナ、自身の恋愛について語る“別れたらたくさん泣く”
写真=YG ENTERTAINMENT
女優のユ・インナが、もう一度“ラブコメディー職人”の一面をアピールした。韓国で最近放送終了となったケーブルチャンネルENA水木ドラマ「ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~」(脚本:アギョン、演出:イ・テゴン、ソ・ミンジョン)でユ・インナは、恋愛には戦略が必要だという恋愛コーチのデボラ役を演じ、説得力のある演技でキャラクターの浮き沈みを描き出し、視聴者の共感を引き出した。
――「ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~」放送終了の感想はいかがですか?
ユ・インナ:長い間一緒に過ごしたボラ、作品と離れるなんて実感が湧きません。放送終了後にも、よく思い出す作品になると思います。監督を始め、すべてのスタッフの方々、俳優の方々のおかげで無事に撮影を終えることができました。人生でもらうことのできる愛はすべてもらった感じ、と言えるほど大切にしてくれて感謝しています。また別の作品で会いたいです。
――最初に台本を読んだ時はどのように感じましたか?
ユ・インナ:最初に台本を読んだ時、この台本には恋愛に関するほぼすべてが収められていると思いました。非常に現実的で面白くて、胸がいっぱいになるくらいでした。厳しい現実を正面から突破して共感を引き出すボラというキャラクターが可哀そうな一方で、愛しくてうまく表現したいという情熱でいっぱいになりました。「このキャラクター! 絶対やりたいし、自信がある!」と思ったんです。
――作品の魅力について教えてください。
ユ・インナ:非常に現実的で、たまに甘くてたまに心が痛くなるラブストーリーが様々なカップルによって描かれています。私たちみんなの話だと思います。そのため励ましになったり、気づいたことも多いです。また「そろそろ王子様が登場する時じゃないの」という瞬間がはるかに過ぎてからも、そんな魔法のようなことは起こらないですが、そんなリアルなところがこの作品の魅力だと思います。
――役のため特に気を使った部分はどこですか?また、その準備過程も気になります。
ユ・インナ:恋愛コーチ、インフルエンサー、タレント、ブロガー、作家として活躍しているボラは、堂々としていて華やかに見えるのですが、実は顔色をうかがって、悩みも涙も多い、弱い人物です。ただただ可愛くて純粋だとは考えられないボラの複雑な姿を、憎たらしく見えないように表現するため頑張りました。
YouTubeで恋愛コーチについて検索してみたりもしました。実際に恋愛コーチとして活動している方々は、どんな話し方、どんな表情で話をするのかも気になりましたが、リアルな資料があって役立ちました。そしてスター作家、インフルエンサーとしての自信溢れる雰囲気や態度を表現しようと努力しました。正確で早口なところ、華やかなファッションなどにも気を使って、ボラの魅力を強調しようと思いました。またバラエティ番組「お見合い喫茶店」のMCを務めた経験、ラジオDJの活動を通じてリスナーの方々とコミュニケーションをとった経験も、今回の役に良い影響を与えてくれたと思います。
――ボラと似ている点と違う点はどこですか?
ユ・インナ:私も知り合いの恋愛相談によく乗るのですが、ボラのように、実際の恋愛は下手です。恋に落ちてしまうとバカみたいな行動をして、別れた後にはボラのようにたくさん泣いたりします。違う点は、ボラのように何かをする勇気がないことです。お酒にも弱いですし。ボラはお酒の力を借りてとんでもないことをしてしまったじゃないですか。その部分は自分に似ていなくてよかったと思います。ハハ。
――最も記憶に残っているシーンはどこですか?
ユ・インナ:第4話のゴールドミス(高い学歴と社会的地位、経済的余裕まで持っている30~40代の未婚女性)のパーティーシーンが印象的でした。ボラがそこで失言するシーンですが、セリフも観客も多かったので緊張したんです。そのような緊張する状況で私は、酔っ払った状態で一番落ち着いている演技をしなければならなかったので、何度も練習しました。でも実際に撮影に入ったら、不思議なことに何も見えず、何も聞こえず、内面の中へ入った気がしました。一回でオーケーが出て、現場にいた出演陣の方々が拍手を送ってくださったのですが、とても幸せでした。
また第5話でボラが別れたジュワン(2PM チャンソン)の家まで会いに行くシーンがありましたが、その時も同じ経験をしたんです。演技をしていると、思わずその状況が本物になってしまうような感情になる時がありますが、その時が最高です!
――現実的で共感を引き出すナレーションが注目を集めました。最も印象的だったナレーションを一つ選ぶなら何ですか?
ユ・インナ:「風が吹く、生きないと」です。私はこの言葉がすごく好きでした。別れの後遺症により心の中が地獄のようだったボラが、やっと心を落ち着かせて病院に行くため外出する時のナレーションです。髪を巻き上げる風を感じて生きていることを、そして生きたいということを感じた瞬間だと考えました。辛かった季節が去って、涼しい風が訪れる自然のありがたさ、時間のありがたさ、忘却のありがたさ……そのすべてが含まれた、とても淡白で真実を語る言葉だと思います。人生に疲れた時、風だけ吹いても生きることへの意志が少しは変わってくる、そんな幸運がみんなに訪れてほしいです。
――ボラに一言お願いします。
ユ・インナ:ボラちゃん! 愛してるよ! あなたの過去も今も全部愛しているよ! あなたの右も左も全部愛しているよ! 後になってみんながあなたのことを忘れたとしても、私はあなたを愛しているよ! 思いっきり、あなたらしく幸せになってね!!
――いつも新しい姿で人々の前に立つために頑張っているユ・インナさんですが、これから見せたい姿はありますか?
ユ・インナ:一つだけ選ぶのが難しいほどたくさんありますが、ボラ役を通じて感情はどんなものでも関係なく、深みのある人物に挑戦してみたいと思いました。これまで見せていなかった様々なキャラクターに会える機会が多くなってほしいですし、いつもベストを尽くすので楽しみにしていただきたいと思います。
――最後に視聴者の方々へ一言お願いします。
ユ・インナ:これまでボラの恋愛の浮き沈みを見守りながら一緒に笑って、泣いてくださった視聴者の方々に感謝します。皆さんのおかげですごく幸せでした。皆さんの人生で起こるすべての愛が、キラキラ光るように応援します! ありがとうございます!
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- カン・ダユン
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