アン・ヒョソプ、初めての時代劇に挑戦!「ホン・チョンギ」で一番のお気に入りはキスシーン“記憶に残っている”
キム・ユジョンとアン・ヒョソプの豪華ダブル主演で贈るドラマ「ホン・チョンギ」が、好評リリース中。12月6日にはDVD-BOX2および後編のレンタル開始を控えています。
今回、日本でのリリースを記念して、アン・ヒョソプのオフィシャルインタビューが到着! 役どころから撮影秘話、共演者とのエピソードまでたっぷり語っている。
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アン・ヒョソプ:色んな理由がありますが、僕が幼い頃から見てきた面白い作品を作られたチャン・テユ監督とお仕事ができることが光栄でした。前からチョン・ウングォル先生の本も好きだったので、先生の最新作に出演できるということも光栄でした。それから何よりも、ハ・ラムという人物に接した時、ぜひ一度会ってみたいと思ったんです。ハ・ラムという人物に会って、どんな表現をして、どんなことを考え生きているか、どうやって苦難を乗り越えたのかについて知りたいと思いました。それから、時代劇というジャンルにはずっと興味があったので出演を決めました。憧れていたチャン監督の作品に出演できたことは、とても不思議な気持ちになりました。僕が小学生の時に見た作品を撮られていた方なので、こんな日が来るなんて思いもしませんでした。お気に入りのドラマは多くないのですが、数少ない好きなドラマを演出された監督ということで、なおさら不思議でしたし光栄に思いました。
――「太陽を抱く月」「トキメキ☆成均館スキャンダル」など、いずれも実写化され人気を得たチョン・ウングォル作家が原作ということでプレッシャーはなかったでしょうか?
アン・ヒョソプ:もちろん大きなプレッシャーを感じていました。時代劇が初めてだったので、僕にとっては挑戦でした。特にハ・ラムという人物自体が、気質や感情の面でも複雑なキャラクターだったので、準備すべきことも多かったです。それを上手くこなさなければというプレッシャーがありました。けれど、監督や共演者がとても素晴らしい方々だったので、一生懸命誠実に演技することを意識しながら臨んだのですが、なんとか乗り越えられた気がします。
――最高視聴率10.4%を記録し人気を得ましたが、このドラマが多くの人に愛されたポイントは何だと思いますか?
アン・ヒョソプ:とても感謝しています。視聴率のことなど考えないと言えば嘘になりますが、元からそういうことを深く考えるスタイルではないのであまり気にせずに撮影に臨みました。ありがたいことに、良い評価をいただけたようでまずは感謝の気持ちをお伝えしたいです。ポイントとしては、ハ・ラムとチョンギがどうやって結ばれていくのかについて気になる方もいたと思いますし、何十年も目が見えなかった人物が見えるようになって、自分がこよなく愛する女性をこの目で確かめたシーンに期待していた方もいたと思います。それから厄介な魔王がいついなくなるのかと、もどかしさを感じる方など、様々な理由があったと思いますね。
――ハ・ラムというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?
アン・ヒョソプ:ハ・ラムにはとても心が痛みました。不慮の事故で目が見えなくなり、家族は皆殺しにされ、生涯を王室の天文官として生きた人物だからです。後にホン・チョンギに出会って恋に落ちますが、その感情すら殺さなければいけない運命を持ったこの男は、何を思いながら生きてきたのだろうと気になっていました。ハ・ラムはとても優しくて、気品のある人物です。でもそんな姿とは反対に、心の内側では復讐の計画を立てる冷酷な面を持つギャップがあります。所作の一つ一つが優雅で、コムンゴ(伝統楽器で琴の一種)も上手で、目が見えなくても色んな事に長けている神秘的なキャラクターです。セリフにもありますが、人間っぽくない神秘的な魅力がある人物です。そういったところが魅力だと感じました。
初の時代劇に挑戦!「声優のトレーニングを受けた」
――本作が初時代劇だと思います。現代劇との違いは何か感じましたか? 時代劇に出演するということで、演じる上で何か心がけた点や気を付けたことはありますか?アン・ヒョソプ:現代劇との違いは、たくさん感じました。基本的な口調から違いますし、使用する単語も小道具も全て違います。時代劇というのは、ある意味では架空の世界だと思うんです。もちろん実際の歴史は存在しますが、当時の口調を聞いたことがない現代人が想像した口調で話すので、そういう点が現代劇とは全く違いました。特に日常生活の演技が難しかったです。特にハ・ラムだったからかもしれませんが、素の姿ではなくピシッとした気品のある演技をしなければいけなかったので、現代劇より難しかったですね。
――演技する上で難しかった点、克服しようとしたことや努力をしたことなど、準備をしたことはありましたか?
アン・ヒョソプ:色んな時代劇を参考にしました。チャン・テユ監督の「根の深い木‐世宗大王の誓い‐」も見ましたし、チョン・ウングォル先生の作品も復習を兼ねて見返しました。今回は声優のトレーニングを受けたんです。時代劇は発声方法も大事ですし、ある程度基本的な発声が重要だと思ったので、声優のトレーニングスクールに登録して練習しました。それから現場では、監督とたくさん話をしましたね。どこまで時代劇の口調にするのかなど、細かい部分を調整しながら撮影しました。
――人間ではないキャラクターを演じる上で気を付けたことは?
アン・ヒョソプ:魔王役が難しいと感じたのは、CGをたくさん使うところです。撮影する時はどんな風に映るのか分からないですからね。神的な存在ですが、神がどんな行動をするか参考資料もないので、その部分に悩みました。最初に思ったのは、神的な存在なので威厳や重厚感が必要だと思い、動作を大きくしないよう気を付けました。声のトーンもできるだけ気品と威厳があって重みを感じられるように心がけ、何よりも表情に一番気を遣いました。魔王は長い間封印されている上、目も奪われたので、怒りを感じていて当然だと思います。その怒りやもどかしさと自分の目を取り戻したい欲望などを、目の演技で表現しようと努力しました。ハ・ラムより魔王のほうが目で表現できる部分が多くあったので、そこを努力しましたね。
――演じられたハ・ラムとご自身とのシンクロ率は? 理由も教えてください。
アン・ヒョソプ:半々だと思います。僕もハ・ラムのように静かな性格で、余計なことはあまり言わないタイプです。それとちょっと真面目なほうで……。そういう点が似ていると思います。けれど、ハ・ラムのように約20年も復讐心を抱けるほどの忍耐力はありません。僕だったらそこまでせずに、諦めてしまうと思いますね。
初めてのキスシーン「とても綺麗で記憶に残っている」
――ホン・チョンギを演じたキム・ユジョンさんと共演してみていかがでしたでしょうか?アン・ヒョソプ:共演できてとても光栄でしたし、とても感謝しています。僕より経験も多いですし、時代劇にもたくさん出演されているのでとても知識が豊富でした。本当に学ぶ点が多い方です。それから、人間的な面でもとても真面目で気遣いのできる方だったので、たくさん話し合いながら撮影しました。
――後に恋敵になる亮明(ヤンミョン)大君イ・ユルを演じたコンミョンさん、王座を狙い魔力を手に入れようとする朱香(チュヒャン)大君イ・フを演じたクァク・シヤンさんと共演してみていかがでしたか?
アン・ヒョソプ:共演者のお二人にはとても感謝しています。ホン・チョンギの出演陣は、良い方しかいません。みんな優しくて気配り上手で、特にコンミョンさんはとても明るい方です。いつもニコニコしていて、いつも優しくしてくれました。互いの演技を認めて、理解して、配慮し合って。それから、シヤンさんもドラマの姿とは違い、いたずら好きな面があるんです。常に場の空気を盛り上げてくれて、とても楽しく演技ができました。
―― 一度はチョンギへの気持ちを諦めようとするハ・ラムですが、ヒョソプさんが同じ状況に置かれていたとしたら、この気持ちは諦める、もしくは諦めないのどちらでしょうか? 自分だったらどうすると思いますか?
アン・ヒョソプ:胸は痛みますが、諦めていたと思います。実はハ・ラムを演じていて、少し自分と合わないなと思った点がこれでした。チョンギに自分の秘密を告白して、彼女を遠ざけます。僕たちは結ばれない運命だと言いながら。ハ・ラムの立場からすると、長い間我慢してきて、自分のそばにいると傷ついてしまうのでそう言うしかありませんでした。それでも、気持ちだけでも伝えようと彼女に話したのだと思います。でも僕だったら、その気持ちさえも伝えなかったと思います。相手が知ったらもっと胸が痛むと思うので、一人で痛みに耐えようとしたと思いますね。
――演じられていてご自身が楽しみにしていたシーンはありますか?
アン・ヒョソプ:楽しみだったのは、やはりCGが入ったシーンでしょうか。撮影の時は面白かったです。ぶら下がった状態で手を伸ばして、飛び回って……それも色んなポーズで飛び回りました。こういうシーンにCGが入ったらどんな画になるのか楽しみでした。完成した場面を見たら、とてもカッコいいシーンになっていましたね。
――印象に残っているセリフはありますか?
アン・ヒョソプ:チョンギが駕籠の中に身を潜めた時、僕がかくまってあげるシーンがあります。するとチョン・センネが駕籠を開けてみろと脅すんです。その時僕が嫌だと言い、チョン・センネに「もし駕籠を開けたら、命の保証はないぞ」と言うセリフを放ちます。その場面がハ・ラムの冷徹さがよく表現されているシーンではないかと思います。
――ご自身のシーンで、一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。
アン・ヒョソプ:初めてのキスシーンがとても綺麗でした。背景がすごく美しかったんです。素敵なシーンに仕上がったので記憶に残っていますね。
――もし他に演じてみたい役柄があるとしたら? 理由も教えてください。
アン・ヒョソプ:僕はムヨンがとてもカッコいいと思いました。正確には何話か思い出せないのですが、僕のために命を落とす場面があります。僕がハ・ラムに感情移入しすぎたからかもしれませんが、その姿に胸を打たれました。誰かのために自分の命を犠牲にするということはとてもカッコいいことだと思います。なので、ムヨンというキャラクターが好きですね。
魔王の特殊メイクは2時間以上「トイレにも行けず…」
――撮影裏話や、空き時間の想い出など、撮影エピソードを1つで結構ですので、教えてください。アン・ヒョソプ:魔王の特殊メイクには2~3時間かかりました。刺青や爪、髪、血管など全身を施すので。特殊メイクのあと、爪が取れてはいけないので8時間~10時間以上トイレに行けなかったことがあって……。その時は撮影の序盤で試行錯誤していた時だったので、トイレに行けずもどかしい思いをしました。ちょっと泣きたくなりましたね。でもその次からは付け外しできる爪に変えてくれました。裏話と言えば、封印式の場面が二度出てくるのですが、実は同じ日に撮影したものなんです。セットを変える時間がなかったので、同じセットを使ったんですよ。
――ヒョソプさんが視聴者に注目してほしいポイントは?
アン・ヒョソプ:第1話を注意深く見ていただきたいです。第1話で起きる事件や事故、運命によって全体のストーリーが繋がっていきます。そういう意味でハ・ラムとホン・チョンギの運命的な愛、結ばれるしかない運命について注目して見ていただけたら、より作品を楽しめると思います。ハ・ラムとホン・チョンギがどうやって、どんな風に困難を乗り越えて結ばれていくのか、そこが見どころだと思います。
――ドラマの撮影がクランクアップした後にする習慣はありますか? どのようにドラマと日常を切り替えていますか?
アン・ヒョソプ:一番初めにすることは、作品のことを考えないようにすることです。それから、気づいていなかったのですが、意外とその役から抜け出すのに時間がかかるタイプみたいです。今回休まずに連続で出演することになり、現代劇のテスト撮影に行ったのですが……まだハ・ラムの気品と言いますか、落ち着いた雰囲気が残っていて監督から変えてみようと言われて。その時からは意識的に考えないように心がけていましたね。
――今後挑戦してみたいドラマのジャンルや役柄はありますか?
アン・ヒョソプ:どんなジャンルであれ、どんな人物であれ、それぞれに魅力があると思っているので、なんでも出演してみたいです。ただ、一つだけ選ぶとしたら学園モノがいいかな? そろそろ学生の役が厳しい年齢に近づいているので、さらに違和感のある顔になる前に学園モノにも挑戦してみたいです。
――日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
アン・ヒョソプ:日本の皆さん、こんにちは。「ホン・チョンギ」は全スタッフ、役者たちがたくさんの努力をして作った作品です。どう映るか分かりませんが、楽しんで見てくれたらうれしいです。ありがとうございます。
■リリース情報
「ホン・チョンギ」
<レンタル>
・vol.1~vol.11:好評レンタル中
・vol.12~vol.16:12月6日(水)レンタル開始
レンタル仕様:1巻約60分 / 各巻2話収録 / Vol.1~15収録:「次回、チラ見せ!」
発売・販売元:PLAN Kエンタテインメント
<セル>
・DVD-BOX1 好評発売中
DVD8枚 / 本編480(予定) / 特典映像:メイキングPart1
・DVD-BOX2 2023年12月6日(水)発売
DVD8枚 / 本編480(予定) / 特典映像:メイキングPart2
各¥15,840(税抜価格¥14,400)
発売元:PLAN Kエンタテインメント
販売元:TCエンタテインメント
【レンタル・セル共通仕様】
カラー / HDサイズ / ドルビーデジタル2.0chステレオ
字幕:日本語字幕 / 音声:韓国語 / 片面1層
<キャスト>
アン・ヒョソプ「浪漫ドクター キム・サブ 2」「社内お見合い」
キム・ユジョン「雲が描いた月明り」「コンビニのセッピョル」
コンミョン「ハベクの新婦」『エクストリーム・ジョブ』
クァク・シヤン「魔女宝鑑~ホジュン、若き日の恋~」「美男堂の事件手帳」
<スタッフ>
演出:チャン・テユ「星から来たあなた」「根の深い木 -世宗大王の誓い-」
脚本:ハ・ウン「恋愛体質 ~30 歳になれば大丈夫」
原題:홍천기/2021.8.30~2021.10.26 SBS放送
製作:2021年/全16話(オリジナル話数)/全32話(日本話数)
<あらすじ>
はるか昔、魔王を封印する王の肖像を描いた画工の娘ホン・チョンギと、封印を主管した道士の息子ハ・ラムが生まれるが、チョンギは呪いにより視力を奪われていた。9年後、ラムは雨乞いの儀式で祈りを捧げる童子としてチョンギと出会う。儀式の前に2人は再会を約束するが、悲劇が起きてラムは視力を失い、チョンギとの再会を果たせなくなる。それから19年、視力が回復したチョンギ(キム・ユジョン)は、天才的な画工となり、ラム(アン・ヒョソプ)は星を読む能力に長けた書文観の主簿として王に仕えていた。その2人が運命に導かれるように再び出会うが……。
■関連リンク
「ホン・チョンギ」公式サイト
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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