KakaoがSMを売却?経営陣の交替説も…様々な報道にコメントを発表
同社は本日(5日)、メディアに向けて「最近の報道に関して、株主及び利害関係者の皆様へ」という内容の報道資料を配布し、「2023年11月頃から弊社と関連して提起された様々な報道について、根拠のない憶測と噂が拡散・再生産されており、弊社の企業イメージを深刻に毀損しています。そのため、弊社は下記のいくつかの事項に関するコメントを簡略にお伝えいたします」と明かした。
資料によると、最近報道されたKakaoのSM売却説については事実無根であり、これは1月29日付けでKakaoが発表した公示にも明記されているという。また、経営陣の交替説については、SMが直接Kakaoに連絡をとり、交代の意志はないことを改めて確認したと発表した。
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【SMエンターテインメント 公式コメント全文】
最近の報道と関連して、株主及び利害関係者の皆様へ
2023年11月頃から弊社と関連して提起された様々な報道について、根拠のない憶測と噂が拡散・再生産されており、弊社の企業イメージを深刻に毀損しています。そのため、弊社は下記のいくつかの事項に関するコメントを簡略にお伝えいたします。
1. Kreation Music Rights(以下、KMR)への投資について
KMRは、SM3.0戦略を通じて明かした投資に関する重点事項の一つであるパブリッシング事業、及びマルチレーベル戦略を推進するための主体であり、2023年に発足した会社です。これまでSMは、世界中の作家たちと関係を結んで音楽を制作してきました。SM3.0体制が始まる前までは、CTGA(Culture Technology Group Asia)というイ・スマン前総括プロデューサーの100%個人会社が、作家たちのパブリッシング契約をしてきました。これに対し、SMは過去25年間蓄積してきた世界中の作家とのネットワークをもとに、SM、さらにはK-POP界に競争力のある音楽が供給できるパブリッシング会社に成長させるために、KMRを設立しました。また、KMRは競争力のあるアーティストの育成、及び音楽・コンテンツのプロデュース能力をもとに、パブリッシングを通じて供給される良い音楽とのシナジー(相乗効果)を求めることで、SMのマルチレーベル戦略を進めていくつもりです。
これと関連してKMRは、設立を準備する過程で韓国国内外の有力なパブリッシング会社、そしてレーベルに関する投資・買収を多角的に検討、探索してきており、その中で所属アーティストが3人の会社から約500億ウォン(約55億円)の買収ディールを提案されるなど、様々な買収候補の提案を検討しました。ただし、KMRが行う最初の投資という側面から、ディールのサイズの適切性、及び短期間でのシナジーの創出などを考慮する必要があり、このような側面でTHE Herb、10xエンターテインメントを買収するに至りました。
THE Herbは音楽出版社で、その引受価額は会社の評価に適用されるMarket Approachによる評価方法(NPS:Net Publisher's Share、売上に作家の分配金を差し引いた純売上にMultipleを掛けて算定)を適用し、通常取引される事例、及び直近3年間の成長傾向を考慮した場合も適正な水準でした。
10xエンターテインメントは、SM3.0戦略のうち、マルチレーベル戦略の一環として実行した投資であり、アーティストやコンテンツ制作などの事業を営んできた会社です。10xエンターテインメントの所属アーティストのキム・ウジンはSMの元練習生であり、Stray Kidsのメンバーとして活動したこともあります。KMRはキム・ウジンが今後、十分に成長可能だと判断し、DCF(Discounted Cash Flow)評価方法を通じて適正な水準で10xエンターテインメントの買収(営業譲受も含む)を決めました。KMRは10xエンターテインメントの買収を通じて今後、キム・ウジンを含む様々なアーティストを育成するレーベルを保有することになっただけでなく、これを通じた制作能力をパブリッシング事業と連携し、韓国国内外の様々なプロデュース事業などをさらに進めていく予定です。
2. Kakao監査委員会の調査
Kakaoの監査委員会は、2023年12月上旬頃からKakaoの連結財務諸表作成について、弊社に大量の資料提出を要請しました。その中には主要役員に対するパソコンのフォレンジック(保存されている文書ファイルやアクセスログなどから、犯罪捜査に有効な法的証拠を探し出すこと)要請も含まれています。このような要請事項の範囲や方式などに関して、少なからず疑問視する声や、残念がる声もありましたが、弊社は正確な理解を求めるために、最大限協力しました。
3. KakaoのSM売却説
多数のメディアを通じて報道されたKakaoのSM売却説については、Kakaoの2024年1月29日付の公示を通じて、事実でないことを伝えました。また、弊社の経営陣交替説についてもたくさんの報道がありましたが、弊社がKakaoとコミュニケーションをとった結果、Kakaoは経営陣の交替を考えていません。弊社は今、この瞬間もKakao、Kakaoエンターテインメントなどと共に成長し、お互いに良いシナジーを生み出すために、緊密な事業協力を続けています。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- カン・ダユン
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