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三谷幸喜監督、韓国ファンに“サランヘヨ~!”「富川映画祭」に招待…63歳の誕生日を観客がお祝い

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(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
国民的脚本家・演出家・映画監督として、これまで日本中にたくさんの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜の最新作である映画「スオミの話をしよう」。中井貴一が記憶喪失の総理大臣を演じ、興行収入36.4億円の大ヒットとなった前作「記憶にございません!」以来5年ぶり、映画監督作品としては9作目となる待望の最新作。

主演は、映画・ドラマ・舞台と多方面で活躍し、多彩な役柄を確かな演技力で演じ、数々の賞の受賞も果たしている、人気・実力ともに日本エンタメ界を代表するトップ俳優・長澤まさみ。三谷幸喜作品には、脚本を務めたTVドラマ「わが家の歴史」(10)に出演以降、三谷作・演出の舞台「紫式部ダイアリー」(14)で主演を務め、大河ドラマ「真田丸」(16)にも出演。「鎌倉殿の13人」(22)では語りを務めるなど三谷からの信頼は厚く、「いつか長澤さんと映画をやりたいと思っていた」と、三谷映画への初出演が実現。主演・長澤まさみ×三谷幸喜の真骨頂とも言える、ミステリー・コメディが9月13日(金)に全国にて公開される。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
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この度、新作「スオミの話をしよう」の公開を控えた三谷幸喜監督が、韓国の「富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭」のマスタークラスに招待され、7月7日(日)に、350名を超える韓国のファンと対面、ティーチインとサイン会を実施した。

「第28回富川国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)」は、7月4日(木)から14日(日)の11日間にわたって、ソウル郊外の京畿道(キョンギド)富川市で開催されるホラー、SF、ファンタジー、アクション、サスペンス、スリラーなどエンタメ性の高い話題作が世界中から集まり、スペインの「シッチェス・カタロニア国際映画祭」や、ベルギーの「ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭」、ポルトガルの「ポルト国際映画祭」などの世界のファンタスティック映画祭と並ぶアジア最大級のファンタスティック映画祭だ。

韓国ではこれまでに「ラヂオの時間」(97)、「ザ・マジックアワー」(08)、「ステキな金縛り」(11)が劇場公開されており、また、昨年日本でも25年ぶりに再演された三谷幸喜作・演出の伝説的舞台「笑の大学」が韓国版として上演され、高い評価を得て何度も再演されている。韓国の映画・舞台好きの間でも人気が高いことから、今回映画祭からラブコールを受け、登壇することが決定。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
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三谷幸喜が登壇するマスタークラスは、これまで「ヘレディタリー/継承」「ミッドサマー」などの鬼才、アリ・アスター監督や俳優・監督としても活躍するチョン・ウソンなども参加。映画祭にとっても未来の映画人を育てるための非常に重要な位置づけとなっている。映画祭期間中には、三谷幸喜が脚本・監督を務めた「記憶にございません!」(19)、「ステキな金縛り」(11)、「ギャラクシー街道」(15)が上映。「記憶にございません!」(19)、「ギャラクシー街道」(15)が韓国で上映されるのは、今回が初となる。

7月7日(日)の「記憶にございません!」上映後に、三谷幸喜監督が登壇するマスタークラスとあって、350名キャパの会場チケットは発売開始直後にほぼ埋まり、改めて三谷監督の韓国での人気の高さが伺えた。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
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マスタークラス前、富川は初めて訪れたという三谷監督に映画祭への期待を訪ねると「以前、自分の舞台を韓国で上演していただいた際に、すごくお客さんが喜んでくれ、日本と同じくらい笑ってくれていたので、映画も同じくらい喜んでくれるといいなと思っています」と語っていた通り、上映中には各シーンで笑いが起こり、上映終了時には盛大な拍手が巻き起こり、会場に訪れた映画ファンを楽しませた。

上映後、三谷監督が登壇。「アンニョンハセヨ! ミタニコウキ イムニダ……(意味:こんにちは。三谷幸喜です。みなさん、私の韓国語がわかりますか? ごめんなさい。私は私の韓国語が分かりません)」と韓国語で挨拶すると、会場からは笑いと大きな拍手が起きた。「この挨拶は、ベルリン・ロシア・ニューヨークでも挨拶しましたが、ここの場が一番ウケました」と答え、さらに、上映前に監督が「韓国でも公開していただけると嬉しいので、韓国のお客さんの反応も楽しみです」と語っていた新作「スオミの話をしよう」の特報映像も上映。「今までで一番、長澤さんが魅力的な映画ができました!」と自信を覗かせ、一足早く鑑賞した韓国人MCからも“三谷幸喜の集大成的な映画だと思いました!”と絶賛の声。MCが“楽しみですよね!?”と客席に質問を投げると、観客は大きな拍手で“観たい”と応え、三谷監督も「韓国でも是非上映してほしいです」と答えた。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
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ティーチインでは、ドラマ「王様のレストラン」でファンになったという女性から「作品を作るインスピレーションやアイデアはどういったところから湧きますか?」という質問には、「僕は俳優さんが大好きです。俳優さんからインスピレーションをもらうことが多いですし、モチベーションに繋がります」と答えた。監督がコメディシーンで一番こだわるポイントを聞かれると「人間は基本嘘をつく生き物だと思います。例えば、こうやって、映画のまじめな話をしている時、おなかすいたなと思っていたら、それは嘘じゃないですか。僕は、おなかがすいてることを絶対に皆さんに悟られないよう気を付けています……(会場笑)。考えていることとしゃべってることが全然違うのが、人間だと思いますし、コメディの基本だと思ってます。自分の思ってることを全員が素直に言葉にすると、僕はそこに笑いは生まれないと思っています」と語ると、会場からは拍手が起こった。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会
さらにイベントの終盤には、翌日、三谷監督が63歳の誕生日を迎えるということで、ケーキと観客からバースデーソングのプレゼントが。三谷監督は「サランヘヨ~!(意味:愛しています~!)」と感謝を述べつつ、「こんなふうに誕生日をお祝いしてもらったのは初めてです。真剣に話も聞いていただき、皆さんの熱意が伝わりました。感激です! この想いを一つの言葉に集約するならば、この言葉になると思います……“ペコパ~!(意味:おなかすいた~!)”(会場笑)」と先程の質問の回答にかけ、最後まで場内を沸かせた。ファンの要望に応える形で急遽実施されたマスタークラス後のサイン会には70人以上の長蛇の列ができ、最後までファンとの交流を楽しんだ。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会

◆新作「スオミの話をしよう」について

――(MCから)最新作の「スオミの話をしよう」はどういったきっかけで作られたのでしょうか?

三谷監督:自分の体験談ですが、僕は家族といるときと仕事仲間と一緒にいる時、全然違う顔を見せていると思います。皆さんもそうだと思いますが、それぞれの関係性によって、いろんな顔を持っているのが人間だと思います。僕が家族といた時に仕事仲間と会った時、どっちの顔をすれば良いのか、とても困りました。その際に、このシチュエーションは映画になるなと思いました。そして、僕は元々舞台の人間です。一度舞台を作る時と同じように映画を作ってみたいと思いました長回しで撮影し、あまりカットを割らない1シチュエーションのセリフ劇です。そんな映画を成立させるためには、芝居の上手な俳優さんじゃないとできません。長澤さんをはじめ素晴らしい俳優さんが集まってくれました。日本映画でも珍しいですが、1ヶ月近いリハーサルの時間も取りました。その結果、「スオミの話」をしようはとても面白い演劇的な映画になったと思います。

――マスタークラス&サイン会を終えて

三谷監督:あまり日本でもこういうイベントを経験したことがなかったので、すごく新鮮ですし、嬉しかったです。皆さん舞台挨拶の話も真剣に聞いてくれ、サイン会の時にはどうやって手に入れたんだというような昔の「ラヂオの時間」のパンフレットを持参してくれた方もいました。ちょうど先程、「記憶にございません!」の上映終了直後にトイレに行ったら、隣にいた上映を観たおじさんが「面白かったな~」と呟かれていて……とても嬉しかったです。(誕生日のプレゼントについて)日本は英語が入りますが、バースデーソングがすべて韓国語で歌われていたことに驚きました。

(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会

■公開情報
「スオミの話をしよう」
2024年9月13日(金)全国公開

<キャスト>
長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎

脚本・監督:三谷幸喜
製作:フジテレビ 東宝
制作プロダクション:エピスコープ
配給:東宝
撮影期間:2023年8月~9月
(C)2024「スオミの話をしよう」製作委員会

<ストーリー>
その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。“スオミ”が昨日から行方不明だという。スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。だが不思議なことに、彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人……。スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか。この秋、三谷幸喜真骨頂! 極上ミステリー・コメディの幕が上がる!

■関連サイト
「スオミの話をしよう」公式サイト

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部
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