「あなたを愛してます」ありふれた財閥と海外メーカーの車がなくても“高級”なドラマ
映画に続いてドラマ化される「あなたを愛してます」
「鉱夫になったつもりで、宝石のような物語を掘り出します」(キム・ミョンホ脚本家)出生の秘密、不倫、復讐など、いわゆるマクチャンドラマ(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)が横行するなかで“善良なドラマ”が誕生した。「あなたを愛してます」は、死ぬまで続く“愛”と“よく生きること”に対する回答を提示する予定だ。
13日午前、ソウル・江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)にあるCGV清潭(チョンダム)シネシティで、SBS Plus月火ドラマ「あなたを愛してます」(キム・ミョンホ脚本、ユン・リュヘ演出)の制作発表会が開かれた。演出を担当したユン・リュヘプロデューサーとキム・ミョンホ脚本家、俳優のイ・スンジェ、チョン・ヨンスク、キム・ホヨン、チョ・ヤンジャ、SS501キム・ヒョンジュン、キム・ユンソが参加した。
漫画から始まったドラマと映画、どう違うか?
漫画家カン・プルの原作をドラマ化した「あなたを愛してます」は、2011年2月同名の映画でも作られている。当時キム・マンソク役を演じた俳優イ・スンジェは、ドラマでもキム・マンソク役を演じる。妻と死別して一人になっていたキム・マンソクは、クズ拾いのソン・イプン(チョン・ヨンスク)と愛を育てる。イ・スンジェは「映画では家族の愛や若い世代の表現が足りなかった面があるけれど、ドラマではそういうところが補強された」と話し「本当の人生の姿、失われている家族愛をお見せしたい」と話した。続いてチョン・ヨンスクは「これまで若者の話だけ取り上げてきたドラマとは少し違う色彩を持つと思う」と話し「変わらない価値である『愛』を、切なく美しく伝えたい」と話した。
高齢化社会になりつつあるが、まだ韓国社会では“黄昏のロマンス”を容易く認めない雰囲気だ。これについてイ・スンジェは「歳を取ったと言ってロマンスの感情が乾くわけではない。今も愛の感情が充満しているのに、ただ義理と社会的な責任があるから自制するだけ」と話し「高齢化社会になっているのに、居残った老人同士で親しくなるのは、肉体的、精神的にプラスになると思う。黄昏のロマンスをオススメする」と説明した。
続いてイ・スンジェは、チョン・ヨンスクとの演技呼吸について「(映画でユン・ソジョンと共演する時は)2時間に集約されていて、今回は16話まで共演することになった」と話し「映画ではベッドシーンがなかったけれど、今回は期待している」と話して人々を爆笑させた。
リアルな認知症の演技は難しいが……「認知症センターで観察した」
妻しか知らないチャン・グンボン(キム・ホヨン)だが、世の中で最も美しい妻チョ・スンイ(チョ・ヤンジャ)は認知症になり、自分を見分けられないこともある。チョ・ヤンジャは「認知症の人を正確に描かなければならない点が、一番難しい」と話し「時間がある度に町内の区立老人認知症センターに行って、一日の日課を時間帯別に観察した」と話した。続いてチョ・ヤンジャは、映画でチョ・スンイ役を演じたキム・スミとの比較について「プレッシャーがあるのは事実」としながらも「人によって(演技の)カラーが違うと思う」と期待を頼んだ。
「真心を込めて演技し、最善を尽くして愛している」
映画でソン・ジヒョが若い世代の話の中心人物だったならば、ドラマではキム・ヒョンジュンとキム・ユンソがその役割を担当する。KBS Drama「輝ける彼女」で気難しいトップスターのカン・ミン役を演じたキム・ヒョンジュンは、元プロゲーマーで公益勤務要員(現役兵ではなく、公的機関などで行政業務の支援等を行うもの)のチョン・ミンチェ役を演じ、キム・ヨナ(キム・ユンソ)と恋に落ちる予定だ。キム・ヒョンジュンは「たった二作目の新人なのに、先生たちと一緒に出演することになって光栄でもあり緊張する」と話し「最初の作品より多く悩んでいる。研究もしている。色々学べると思う」と話した。キム・ヒョンジュンは「実は(ドラマを撮影する前に)映画を観たけれど、色々なことを感じた」と話し「『歳を取ったら先生たちのように、自分もあんな恋ができるのではないか』と思った。真心を込めて演技し、最善を尽くして愛するように努力している」と話した。
キム・ユンソは「最初はキム・ヒョンジュンと親しくなれるか心配したが、今は本当に親しくなった」と話し「イ・スンジェ先生のファンだったので、一緒に演技できて光栄」と微笑んだ。またキム・ユンソは「映画でソン・ジヒョがキャラクターに合わせてよく演じたと思う」と話し「キム・ヨナはおてんば娘なので、いつも撮影現場で元気でいようと努めている。声が枯れるまでワアワア騒いだりもする」と付け加えた。
「あなたを愛してます」は、16日夜9時初回が放送される。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ジョンミン、イ・オンヒョク
topics