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大ヒットドラマ「追跡者」実は放送を反対されていた

TVレポート
写真=SBS「追跡者」
SBS月火ドラマ「追跡者 THE CHASER」(以下「追跡者」)が反対を乗り越えて誕生できたのは、ク・ボングンSBSドラマセンター長の名作を見極める目と所信があったおかげだった。

ク・ボングンセンター長は最近TVレポートとの取材で「『追跡者』に対する反対も多かった。最初、脚本家から第1~2話の脚本を見せてもらったが、スピーディな展開と劇の緊張感が保たれており、素晴らしかった。だが、内容がミステリーの形でもなく、最初からストーリーを全てオープンにしたままドラマが始まるので、この状態で16話まで行けるだろうか、また何を描くのだろうかと心配があった」と伝えた。

しかし、長文であるにも関わらず退屈ではない文章力や、繰り返されるどんでん返し、登場人物全員が事件に関する重要なカギを持っているという緻密な構成とストーリーを高く評価した。

クセンター長がドラマのために制作陣にしたことは、3つある。1つ目は「追跡者」が議論される前から脚本家のパク・ギョンスとプロデューサーのチョ・ナムグクを会わせたことだ。その結果、素晴らしい成果が見られた。

2つ目は、「追跡者」の放送を反対する声にも関わらず、最後まで押し続けたことだ。脚本を検討した結果、視聴者から反響を得られるという確信があったという。

3つ目は、キャスティングやドラマの内容について、どんなことにも口を出さず、制作陣を信頼して任せていたことだ。ドラマ制作本部長として頼んだ唯一なことは、劇中の人物によって現実の誰かを連想できるようなことだけは避けてほしいということだった。クセンター長の制作陣への深い信頼が、すばらしいドラマを誕生させたと言える。

クセンター長は最後に「最近、地上波のドラマを見ていると、基本に回帰しているように感じる。基本に戻り、緻密なストーリー構成や心に響く演技を重んじている。例えば『カクシタル』や『幽霊』のような作品が視聴率もいい傾向にある。『追跡者』が成功した理由は、綺麗な映像でもなく、高額の制作費で撮影した華麗なシーンでもない。ただ脚本家が登場人物をリアルに描写し、命を与えたことが反響を得た理由だ」と同ドラマへの満足を示した。

理不尽な現実と権力の暗闘に巻き込まれた娘の犠牲を、父の復讐で描いた「追跡者」最終話は、22.6%(AGBニ―ルセン・メディアリサーチ、全国基準)の視聴率で番組史上最高視聴率を更新し、幕を閉じた。

写真=SBS「追跡者」
元記事配信日時 : 
記者 : 
ソン・スンウン
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