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「屋根部屋のプリンス」「紳士の品格」など…2012年は“酷評&体面繕い”のSBSドラマ総まとめ

TVレポート
写真=SBS

2012年、韓国SBSでは「サラリーマン楚漢志」「ファントム」「屋根部屋のプリンス」など数多くのドラマが放送された。ドラマが豊作だった昨年とは違って、今年の状況は良くなかった。ドラマ局の司令塔であるク・ボングンセンター長は、私見であると前提した上で今年の最高のドラマとして「紳士の品格」「追跡者 THE CHASER」(以下「追跡者」)を挙げた。2012年ドラマの総評については「視聴率がふるわず、辛かった」と言葉尻を濁した。期待が大きかった分、議論もあったSBSドラマを振り返ってみた。

「サラリーマン楚漢志」「追跡者」 ― 懸念を払拭して、成功を遂げる

今年、SBSで放送された月火ドラマの視聴率の成績は、「サラリーマン楚漢志」(脚本:チャン・ヨンチョル、チョン・ギョンスン、演出:ユ・インシク)と「追跡者」(脚本:パク・ギョンス、演出:チョ・ナムグク)が最も優れていた。

「サラリーマン楚漢志」は1月2日に放送をスタートし、3月13日に終了した。最終話の視聴率は21.7%(AGBニールセン・メディアリサーチ、全国基準)。「ジャイアント」の制作陣とイ・ボムス、チョン・ギョウン、チョン・リョウォン、ホン・スヒョン、イ・ドクファらが意気投合した作品だ。

中国の古典「楚漢志」のキャラクターをもとに、韓国のサラリーマンたちの哀歓とサクセスストーリーを描いた。コミカルなスパイ作戦、アクション、サスペンス、スリラー、恋愛模様をもれなく盛り込んだ。

5月28日にスタートした「追跡者」の主なストーリーは、理不尽な現実と権力の暗闘によって犠牲となった娘のために、父親が復讐するという内容だ。

多少陳腐とも言える素材だが、共感を得た理由は復讐が展開される一連の過程がリアルだったからだ。スピーディな展開とどんでん返しの連続だった。7月17日に放送された最終話は、22.6%の視聴率を記録した。

一方、放送前には熱い関心を集めたが物足りなさを残した作品としては、「ファッション王」(脚本:イ・ソンミ、キム・ギホ、演出:イ・ミョンウ)と「シンイ-信義-」(脚本:ソン・ジナ、演出:キム・ジョンハク)がある。

ユ・アイン、シン・セギョン、イ・ジェフン、少女時代 ユリなどが出演した「ファッション王」は、3月19日~5月22日に渡って放送された。東大門(トンデムン)市場からスタートし、世界的なデザイナーとして成功する若者たちのストーリーを描いたが、視聴者の共感を得ることには失敗した。「ファッション王」は9.6%の視聴率で幕を閉じた。


8月13日~10月30日に渡って放送されたイ・ミンホ、キム・ヒソン主演「シンイ-信義-」の最終話は、10.1%の視聴率を記録した。キム・ヒソンが結婚後に選んだ復帰作であっただけに、同ドラマへの期待は大きかった。

しかし、制作費や時間的な制約によって、新しい医学の世界を描こうとした最初の企画意図はきちんと反映されなかった。

「シンイ-信義-」の後続番組として11月5日にスタートした「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)では、俳優キム・ミョンミンが苦戦を強いられているSBS月火ドラマのリリーフとして登場した。MBCドラマ「ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~」以来4年ぶりとなるドラマ復帰で“キム・ミョンミン効果”を狙ったが、視聴率は一桁に留まった。


話題作「屋根部屋のプリンス」「ファントム」 ― 体面繕い

水木ドラマとして体面を繕いできたのは、「屋根部屋のプリンス」(脚本:イ・ヒミョン、演出:シン・ユンソプ、アン・ギルホ)と「ファントム」(脚本:キム・ウニ、演出:キム・ヒョンシク、パク・シヌ)だ。

「屋根部屋のプリンス」は3月21日に初放送された。JYJ ユチョン、ハン・ジミン、イ・テソン、チョン・ユミなどが出演し、5月24日の最終話の視聴率は14.8%だった。皇太子妃を失った皇太子が、300年の時を越えて21世紀のソウルにタイムスリップし、叶わなかった愛を叶えるという内容だ。

5月30日~8月9日に渡って放送された「ファントム」は、犯罪捜査ものブームを巻き起こしたドラマ「サイン」のシーズン2と言えるほど、洗練された演出と美しい映像、緻密な構成、予測不能のどんでん返しで話題を集めた。

「専門的なジャンルを描く」というスローガンを掲げても、結局ラブストーリーだけを並べていた従来の作品とは違って、「ファントム」は徹底した構成でサイバー捜査隊員を慎重かつ細かく描き、名品ドラマとして高い評価を受けた。最終話の視聴率は12.2%だった。

2012年の水木ドラマのスタートを切ったのは「お願い、キャプテン」(脚本:イ・ジェヨン、演出:チュ・ドンミン)で、3月8日に8.5%の視聴率で幕を閉じた。

同ドラマは1月4日にスタートした直後から殺到する酷評に悩まされた。女性パイロットの成長ストーリーを通じて深い感動を届けるという制作陣の最初の意図から外れ、航空ドラマという軸を失って短期的な視聴率だけを追いかけた結果、パイロットの成長過程や航空エピソードといった面白さが半減してしまった。

韓国版「花ざかりの君たちへ」の「花ざかりの君たちへ」(脚本:イ・ヨンチョル、演出:チョン・ギサン)は、8月15日~10月4日に渡って放送された。f(x) ソルリ、SHINee ミンホ、イ・ヒョヌを主人公に、男装美少女が男子高校に偽装転校したことで展開されるドタバタストーリーを描いた。同ドラマは5.2%の視聴率で終了した。

後続番組として10月10日から放送されている「大風水」(脚本:パク・サンヒ、ナム・ソンニョン、演出:イ・ヨンソク)は、チソン、チ・ジニ、キム・ソヨン、イ・ユンジなど華麗なキャスティングとは対照的な低い視聴率が続いている。最近は出演料未払い問題で撮影が中止されたこともあった。

「大風水」は、国の勢いが衰えた高麗末期、権力の周辺にいる導師たちが乱世の英雄であるイ・ソンゲを押し立て、朝鮮を建国するというストーリーを描いたファクション(factとfictionの合成語、事実と虚構を織り交ぜた作品)時代劇だ。SBSドラマ「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」を継ぐ優れた時代劇として期待を集めていたが、1話当たりの制作費が3億ウォン(約2300万円)を超えることやキャスティングの問題があり、当初全50話の予定が全36話に変更された。

「紳士の品格」 ― チャン・ドンゴンのコミカルな演技が通じた

週末ドラマ「紳士の品格」(脚本:キム・ウンスク、演出:シン・ウチョル)は、SBSのプライドを守った作品だ。ジェントルマンを目指す4人の男性と彼らを愛する4人の女性の日常をコミカルに描いた恋愛ドラマだ。

チャン・ドンゴンの“ドジンアリ(アリ:恋の病で寝込むこと)”や語録も話題になった。その人気を証明するように5月26日に放送された第1話が14.1%の視聴率を記録し、その後も上昇を続け、20%台を突破した。同時間帯の視聴率1位を奪還し、8月12日に放送された最終話の視聴率は23.5%を記録した。

視聴率より役者たちの熱演が注目を集めた作品もあった。「明日が来れば」は、昨年10月29日にスタートし、今年の4月22日まで放送された。最終話の視聴率は17.7%だった。キム・ジョンス脚本家のこれまでの作品のように、人間のヒューマニズムを温かい心を持った一人の女性の人生を通じて描いた。

3月17日にスタートした「愛の贈り物」は、5月20日に11.5%の視聴率で無事に幕を閉じた。チェ・ムンジョンの同名小説をモチーフに、パク・ゲオク脚本家が執筆を担当し、知的能力は足りなくても欲のない優しいおバカママの愛を表現した。

同ドラマは3代に渡る3人の女性の対立を、愛と許しで解決していく和解の過程を描いた。ハ・ヒラ、キム・ヒョンジュ、シン・ヒョンジュンなど俳優たちの演技は捨て所がないほど素晴らしく、それぞれのキャラクターに息を吹き込んだおかげで、作品の完成度も一段階グレードアップした。

8月18日に放送開始となった「蒼のピアニスト」(脚本:キム・スノク、演出:チェ・ヨンフン)は、悲劇的な過去を持つ若者たちが不幸と傷を乗り越え、夢と恋を叶えるというストーリーのドラマだ。

「蒼のピアニスト」をうまく支えたのは、チェ・シラとチャ・ファヨンだった。繰り返される悪行と陳腐な復讐劇でどろどろ系ドラマだという不名誉を被せられたが、二人の素晴らしい演技が作品を支えてくれた。11月25日に放送された最終話は、11.4%の視聴率を記録した。

ムン・グニョン、パク・シフ、ソ・イヒョンらが出演する「清潭洞(チョンダムドン)アリス」(脚本:キム・ジウン、キム・ジニ、演出:チョ・スウォン)は、12月1日に放送をスタートしたが、一桁台の視聴率で苦戦を強いられている。

2012年、質の良いドラマを視聴者に届けるというSBSの約束がきちんと守られたのかどうか、今一度問い直してみたい。

「独占中継!2012 SBS演技大賞」
2012/12/31 (月) 21:30~26:00

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元記事配信日時 : 
記者 : 
ソン・スンウン
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