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【制作トーク第1弾】コンテンツK チェ・グァンヨン代表“冷え込む日本市場…韓流の将来を懸念”

TVレポート
一般の高校が背景であった。優しい教師と生徒たちの物語が最近のような世の中に通用するのだろうか。周りでは懸念する見方がほとんどであった。1月28日に放送終了となったKBS 2TV「ゆれながら咲く花」は、その可能性が大きく問われたドラマではなかったのである。

しかし、現実が盛り込まれていたのだ。生徒たちに目もくれず無意味に出勤する教師たちが登場し、不良の顔色をうかがうせいでプライドが崩れ落ちた教師もいた。私たちが現実の中で見た教師の姿である。視聴率も17%前後を維持していた。成功に値すると言えるだろう。

「ゆれながら咲く花」はマネジメント会社キーイーストが設立した制作会社コンテンツKの作品だ。キーイーストは2011年JYPエンターテインメントと手を組んだ「ドリームハイ」を制作し成功している。キム・スヒョンとmiss A スジというビックスターを輩出し、高い視聴率も得た。自信を得たキーイーストは20億ウォンを出資し、彼らだけの制作会社を作った。

ドラマハウスの代表と、CJ E&Mドラマ本部長を歴任したチェ・グァンヨン代表は「ドリームハイ」を制作したチームと共にコンテンツKに合流した。チェ代表は「ウララ・カップル」と「ゆれながら咲く花」を立て続けに成功させ、会社を成長させた。コンテンツKが、熾烈な制作市場で順調に定着できた理由はなんだろうか。チェ代表に会ってその秘訣を聞いた。


上手くいっていたCJ E&Mドラマを飛び出した理由

中央日報で経営部門を担当していたチェ代表は、偶然、制作に接することになった。中央日報系列の制作会社ドラマハウスで運命のような作品「風の絵師」に出会ったのだ。ムン・グニョンというスターが誕生した作品である。さらに、後番組の「ドラゴン桜<韓国版>」も成功した。遅くして出会った制作の世界は興味深いものだった。早く仕事を学びたい気持ちが大きかったという。

チェ代表はその後、「ブレイン 愛と野望」と「ロイヤルファミリー」など、作品性と視聴率の両方を備えたドラマを排出し、業界に名をとどろかせた。「ドラゴン桜<韓国版>」ならびに、「ブレイン 愛と野望」までユ・ヒョンギ監督と相性が良かった。さらに大きなチャンスが舞い降りた。CJ E&Mドラマ本部長を務めることになったのだ。ここでは制作とはまた違う経験を積んだ。

当時、CJ E&M系列チャンネルは差別化戦略で名声を上げていた。OCNは「神のクイズ」「特殊事件専門担当班TEN」「ヴァンパイア検事」などのジャンル物で名を馳せた。tvNは「ロマンスが必要」「美男<イケメン>ラーメン店」などのラブコメディで視聴者を集めたのである。作品を放送するたびにホームランを飛ばした。ケーブルテレビの印象が変わり始めたのである。大衆性よりクオリティを選んだチェ代表の戦略は成功した。

「ケーブルの成功はブランドマーケティングが良かったためです。地上波ドラマが文語的だとしたら、ケーブルドラマは口語的にすべきだと思いました。ケーブルは題材の限界がないので。ターゲットをしっかり決め、ディテールを生かそうと努力しました。“隙間市場”(特定のニーズを持つ規模の小さい市場)を正確に攻略しました。特にtvNで、そのような点をたくさん学びました」

チェ代表はケーブルが成功したもう一つの理由を視聴者の多様化と説明した。「テレビにはとても多くのチャンネルが存在します。最近のような世の中でドラマが面白くないとすぐに他のチャンネルに変えられます。チャンネルが増えたとはいえ、制作会社としての悩みは依然として多いです。放送されるチャンスは増えたようですが、競争はさらに激しくなりました」

上手くいっていたCJ E&Mドラマ本部長を辞め、コンテンツKを選んだ理由は何だろうか。「席に座ってドラマに接するより、現場で仕事がしたかったのです。本部長のときに間接的な経験を積みましたが、作る過程に参加したい気持ちの方が大きかったです。コンテンツKに入社した後、忙しい日々を過ごしました。『ウララ・カップル』と『ゆれながら咲く花』を同時に始めたため、全社員が忙しかったですね」


編成と制作を同時に…異例的な経験

編成と制作は別のものだ。チェ代表は二つをすべて経験した。まず、ドラマを見る基準が異なる。「CJ E&Mで編成を任せられていたときは、tvNとOCNだけのカラーを作らなければならないという悩みがありました。良いコンテンツが基準でした。制作会社の立場からはやはり、お金になる作品を考えるようになりましたね」

チェ代表は自分だけのカラーがあるドラマのトーンが好きだと明かした。「ブレイン 愛と野望」と「ロイヤルファミリー」のような作品を好むという。編成のときは徹底的に放送局の基準に合わせた。制作会社の立場からは個人的に好きな作品を好むそうだ。それでも共通点がある。編成であれ、制作であれ、商品性が高いコンテンツでなければならない。

「『ウララ・カップル』はユニークな作品ではありませんでした。男女の魂が変わるという題材は多かったですしね。また『シークレット・ガーデン』が成功した後なので、疑う人が多かったです。しかし、通じました。それはディテールのためです。最後まで持っていくことが難しい題材なので、ディテールが大事でしたが、制作スタッフがそれを上手く生かすことができました。長い間がんばってくれました」

3連続で学園モノの成功、ありきたりだけど魅力的な題材

チェ代表はとりわけ学園モノと縁がある。「ドラゴン桜<韓国版>」「ドリームハイ」シリーズ、「ゆれながら咲く花」まで、制作した学園モノがすべてヒットした。「偶然でしたが、学園モノの視聴率がすべて高かったです。この方面に素質があることを知りました。『ドラゴン桜<韓国版>』は初回放送で15%を越えました。誰も期待していなかった作品なのに、みんな驚きました」

学園モノはこれからも引き続き制作する計画だという。「特定の作品をリメイクしようかと悩んでいます。必ずしも学校が舞台になる必要はありません。学園モノの中で、色々なチャレンジをしていきたいです。学園モノではなく、5~6本ほど準備している作品がありますが、まだ具体的な段階ではありません」

次回作ではキーイーストの俳優を見ることができるだろうか。コンテンツKはキーイーストと密接な関連がある会社だ。しかし、「ウララ・カップル」と「ゆれながら咲く花」には所属俳優がほとんど出演しなかった。特別な理由でもあるのだろうか。

「俳優に『会社と関連があるので、ドラマに出演してください』とお願いするのはあまりよくないです。結果が悪ければ、非難されるじゃないですか。俳優たちに適したシナリオが出たときなら分かりませんが、そういう状況でなかったら、お互いに不便になることもあります」


冷え込んだ日本市場、韓流の将来を懸念

最近、チェ代表の悩みは冷え込んだ日本市場だ。韓流市場が冷え込んでいるのが肌で感じれるこの頃である。チャン・グンソクが出演したKBS 2TV「ラブレイン」のDVDが1万セットほどの売り上げにとどまった。昔に比べれば微々たる成果だ。制作陣の悩みが大きくならざるを得ない。

「日本市場はDVDの販売がとても重要です。韓流はこのDVD市場に依存しています。最近の『ラブレイン』の販売成績は多くのことを意味しています。ほかの市場を発掘しなければなりません。制作者みんなが悩むべき課題であるのに、積極的ではありません。このようなやり方がいつまで持続できるか考える必要があります」

チェ代表は韓流の一方的さが一番問題だと指摘した。アジアが韓国の文化を消費することだけを求めず、お互いの文化を積極的に受け入れるべきだということだ。「政治的に敏感な時期に韓国文化だけを一方的に輸出すれば、内部からは苦言が出てきます。彼らの文化も受け入れなければなりません。異文化に対する関心がまったくない状況です」

チェ代表は「冬のソナタ」や「宮廷女官 チャングムの誓い」のように大ヒットする作品がもう一つ必要だと話した。「大ヒットするものがあってこそ、大きな波ができ、小さな波も起きる。ヒット作があってこそ、制作市場が活発になるという意味です。しかし、最近、日本市場の冷え込みが確かに感じられます。韓流ビジネスそのものにも問題が多いです」

チェ代表は俳優の出演料は高いのに、日本市場は狭くなっていると心配した。俳優の出演料が高くなれば、版権料も高くなるしかない。日本市場は昔とは違うが、韓国ドラマの価格は内部的なバブルのため、高くなっている。

「最近、中国市場を念頭においています。中国の資本と手を組んでドラマを制作する計画です。単純に投資してもらうだけでなく、台本の立案から一緒にしようと思います。韓国だけが儲けようとしてはいけません。嫌韓流ができてしまいます。ギブ&テイクなコンテンツを一緒に発掘することが僕たちの目標です」

元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ジヒョン、写真 : キム・ジェチャン
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