“アイドルの洪水”2014年のアイドル界はどうなる?
EXO(上)、ToppDogg 写真=SMエンターテインメント、スターダムエンターテインメント
ここ数年間アイドルたちが次々とデビューする“アイドルの洪水”が続いている。この中で、戦場で生き残るためにアイドルと制作者たちは多様な方法で血を滲むような努力をしてきた。ガールズグループの場合、露出などを通じてセクシーなコンセプトで注目を集めてきたが、もはや“セクシー”は破格的で珍しいコンセプトではなくなった。ガールズグループなら一度くらいは経るべき過程になったほどだ。
男性アイドルグループも状況は同様だ。こなせるイメージやコンセプトは限られている反面、アイドルグループのメンバー数が増えるため限界にぶつかることになる。結局現在音楽界で破格的、ユニークなコンセプトは存在しなくなった。多くのアイドルがヴァンパイア、ショーガール、忍者、海賊など、多様でユニークなコンセプトは全部披露したからだ。
それでアイドルたちはコンセプトだけではグループの差別化を図りにくくなってきた。このような悩みはメンバー構成の変化へとつながった。その代表的な例として、今年アイドル市場で大ブレイクしたEXOを挙げることができる。
EXOは昨年デビューした当時、韓国を中心に活動するEXO-Kと中国を中心に活動するEXO-Mとしてそれぞれデビューした。これはユニットグループではなく、全く違うグループとして認識された。
しかし今年「Wolf」でカムバックし、彼らは12人の完全体グループ“EXO”として活動を始めて爆発的な人気を得た。新人として異例的に音楽番組で1位を獲得し、以後新曲「Growl」でトリプルクラウン(3週連続1位を獲得)まで手にした。
このようなEXOの成功にはメンバーたちの実力やビジュアルをはじめ、オオカミ少年という面白い設定、そして所属事務所であるSMエンターテインメントのタイムリーなマーケティングと制作能力が大きな役割を果たしたという評価を受けている。
しかしこの他にも中国人メンバーが4人も含まれているという点、ユニットではないにも関わらず、2組のグループに分かれたという点などはファンに新鮮さを与えた。これに先立ってORANGE CARAMEL、SISTAR19、ZE:A FIVEなど、グループ内の一部のメンバーたちが別のグループを結成する場合はあったが、EXOのようにそれぞれ違う国で活動して完全体としてカムバックしたのは初めてだった。
また12人というメンバー数もより多くのファンを確保するのに重要な役割を果たした。メンバー数に比例してファン数も増えたわけである。特にEXOに中国人メンバーが4人も含まれているという点は13億人以上の人口を誇る中国のファンを確保するに十分だった。いわゆる“大陸の姉さんたち”と呼ばれる中国のファンダム(特定のファンの集い)の数は驚くべきものであり、活発でスケールの大きい活動は韓国ファンを圧倒する。
このようなメンバー数の戦略は今後誕生するアイドルグループにも影響を及ぼした。既に一部の制作者たちが10人以上のアイドルグループの制作を念頭に置いていると知られ、実際チョPDが制作したヒップホップアイドルグループToppDoggは13人組で、デビューを控えている。AFTERSCHOOLの所属事務所であるPledisエンターテインメントは17人組アイドルグループを準備中だということが知られ、人々を驚かせた。
2014年にも既存のアイドルグループの活躍と、新しいアイドルグループの誕生は続くと予想される。以前よりその影響力が落ちたとは言え、アイドルは依然として音楽界を牛耳っているのが事実だ。EXOの人気を抑える新しいアイドルグループは果たして登場するのか、期待が集まっている。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ウォン
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