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Vol.2 ― 「いつか家族に」ハ・ジョンウ“ハ・ジウォンの配慮、これが内助の功なんだと思った”

OSEN

映画「いつか家族に」は、俳優を見る楽しさがある。主演のハ・ジョンウとハ・ジウォンの相性はもちろん、豪華な出演陣を誇る。“韓国映画認証マーク”とも呼ばれるイ・ギョンヨンを皮切りに、チャン・グァン、チョン・ヘジン、チュ・ジンモ、ソン・ドンイル、キム・ヨンエ、チョン・マンシク、チョ・ジヌン、キム・ギチョン、キム・ソンギュン、ユン・ウネなどが出演する。重要な役を演じる人もいるが、たったの1シーンだけに登場する俳優もいる。皆ハ・ジョンウを手伝おうと集まったことが分かる。

演出兼主演を担当したハ・ジョンウはこれについて、「僕を可哀想に思ったのかも」とジョークを飛ばし「以前から僕の力になってくれると言ってくれた方たち」と感謝を示した。ハ・ジョンウが“監督”として会った俳優について話を聞いた。

―ハ・ジウォンは女優、人間としてどんな人なのか。

ハ・ジョンウ:メディアに映るハ・ジウォンは元気で、真っ直ぐで、礼儀正しい人だ。長く芸能界で働きながら作られた姿かと思った。しかし、そうではなかった。実際の姿も変わらない。徹夜をしても活気に溢れる。非常に純粋で少女のような心で生きている人で、そのエネルギーが大好きだ。ある日、撮影が終わってから子役俳優たちを自分の車で順天(スンチョン)市内まで連れて行った。おもちゃを買ってあげて、ゲームセンターで遊んだ。簡単なことではないはずだが、一切躊躇することはなかった。一度遊んであげるだけかなと思ったら、変わらず続いた。本人の撮影がないにも関わらず、子役俳優たちの最後の撮影に立ち会った。子供たちにスニーカーをプレゼントするために、ソウルから順天にわざわざやって来た。そのような姿を見て、ハ・ジウォンという女優が愛される理由がわかった。そのような態度と姿勢を見ながら、あんな俳優になりたいと思った。

―どんなところを学びたいと思ったのか。

ハ・ジョンウ:自己管理が徹底している。あんなにも体を鍛える女優は初めて見た。何事にもポジティブな考え方を持つ点も見習いたい。監督として俳優たちに申し訳ない時が、降水確率40%の日に撮影をしたら、本当に雨が降る時だ。申し訳ない。そのような時、ハ・ジウォンが進んで「そんなこともあるさ」と言ってくれる。非常にありがたい。「こういうのが内助の功か」と思った。

―ハ・ジウォンが、画面に本当に綺麗に映っていた。

ハ・ジョンウ:よく言われた。1960年代のシーンでは、わざとトーンダウンした。肌が本当に綺麗だ。1950年代ではもともとの雰囲気を活かしても良いが、1960年代には3人の子供の母親なのに肌が綺麗すぎるので、カラーを補正した。メイクもほとんどさせなかった。順川と陜川(ハプチョン)で撮影をしたが、空気の良い場所なので、その影響もあったのではないかと思う。

―映画でイム・ブンバン役として特別出演したユン・ウネが印象的だった。原作では許三観がイム・ブンバンと関係を持つが、映画では曖昧な表現に留めている。何があったのか(笑)

ハ・ジョンウ:イム・ブンバンと許三観の関係は、迷宮入りにしたつもりだ。実は、台詞や説明がもっとあったが編集した。観客の想像に任せたい。

―劇中でユン・ウネは二回登場する。乙女時代のイム・ブンバンに対し、村の青年たちが「ぽっちゃりしている」と表現している。でも、全くそうは見えなかったが。

ハ・ジョンウ:両方共特殊メイクをした。乙女時代は体重80kgくらい、結婚後は100kgくらいという設定だった。それが、韓服(ハンボク:韓国の伝統衣装)のせいであまりそのように見えなかった。特に、乙女時代の場合は、現場でモニターする時点からそのように見えないという意見があった。でももう取り返しの付かない状況だった。イム・ブンバン役においては、最初は体格のある俳優を検討したが、面白くないと思った。ユン・ウネに状況を説明してお願いしたが、快く引き受けてくれた。

―ソン・ドンイル、イ・ギョンヨン、キム・ヨンエ、チョ・ジヌンなどが出演している。思ったより登場シーンが少なかった。

ハ・ジョンウ:皆さんに感謝する。僕が可哀想に映ったんだと思う。共演しながら、お近づきになれた方たちだ。映画監督を夢見ていると言ったら、以前から力になってくれると言ってくれた方たちだ。応援する気持ちで出演してくれたわけだ。

―監督と俳優として出会うと、どこが変わったか。

ハ・ジョンウ:間違いなく仲が良くて気楽だった人なのに、監督と俳優として会うことになると顔色を窺うことになった。進行が円滑でない時は、もしかして苛ついているのではないかという気がしてならなかった。僕もやはり俳優なので、俳優たちがどのような状況で不満を感じるか知っている。そのような部分に配慮することができた。
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ユンジ、写真 : チ・ヒョンウ
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