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2008年から続く音楽イベント、韓流ミュージックフェスティバル(KMF)。8回目を迎えた今年は、韓国の人気歌謡番組「SHOW CHAMPION」(毎週水曜19時、MBC MUSIC & MBC every1にて生放送) のスペシャル・プレミアム版とひとつになり、「『SHOW CHAMPION』 Special KMF2015」として開催。例年以上の豪華な出演陣を迎え、9月13日、横浜アリーナにて開催された。
レギュラーMCはタレントのキム・シニョンだが、この日はMCもスペシャル。KARAのハラとヨンジが舞台上手のMC席から出演者を紹介していく。
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新人2組による晴れの舞台
まずは日本初登場の二組が場内を温めていく。一番手はトップを夢見るヒップホップ・アイドル、MADTOWN。男性デュオのPro Cから7人組へと一気に拡大し、昨年10月にデビューした彼らはMBLAQの弟分。デビュー曲「YOLO」は組み体操や新体操的な動きを取り入れた振り付けがユニークだ。
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そして同じく昨年デビューの女性6人組、LABOUMへとバトンタッチ。U-KISSの妹分となる彼女らはこの日の紅一点。それを意識してか、赤のワンピースをふわりとまとい、キャンディやお菓子の絵をバックに、甘くポップな「SUGA SUGA」を歌えば、アリーナはスウィートなパーティー空間に一転した。
ファンシー色に染まった場内を一瞬にして塗り替えたのは身長180cm以上が揃う野獣系アイドル、MR.MR。「もっともっと盛り上がっていきましょう」との声にフロアも次第にヒートアップし、日本デビュー曲「Do you Feel Me (日本語ver)」では華麗なスタンドマイク裁きで酔わせた。
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U-KISSメンバーがスペシャル・パフォーマンスで魅せる
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さて、フェスティバルにはスペシャルなパフォーマンスが不可欠。この日、それはU-KISSのメンバーによって早くも前半に行われた。まずは今年8月にシングル「君だけを」でソロ・デビューしたリーダーのスヒョン! 彼はタイトル曲ではなく、敢えてカップリング曲「Melody」(玉置浩二の同名曲をカバー) をプレゼント。白のシャツにジャケットを重ねたシンプルな井出達の彼は、歌っている間、ずっと左手を胸に当て、バックには幾つものポートレート写真が映し出されていた。そのステージからはスヒョンのボーカリストとしての飾らぬ姿勢が伝わってくる。そして歌い終えるな否や表情を一変させ、「(他のメンバーがいなくて) ちょっと寂しくて、本当にドキドキ」と心情を吐露するが、「みんな、素敵な笑顔だな」とファンの頬を緩ませる余裕も忘れない。
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スヒョンによる「次は本当に美しいステージです」との紹介に続いてステージ入りしたのはフンとLABOUMのソヨン。二人は男女混声ユニットCOOLが2000年にヒットさせた「All For You」をカバーするが、その姿はファンが羨むほどにアツアツ。手を繋ぎながら、はもちろん、フンがソヨンの肩に手をかけたり、ソヨンからフンの腕を組み、肩にしなだれかかったりとラブラブモード。でも、歌い終えたフンはすぐさま恥ずかしがり、反応の薄いファンに「もっと反応をくれ!」とS調になったのも照れ隠しの表れか。その後は「とっても上手かったソヨンちゃんに拍手をお願いしますと」と後輩を思いやり、舞台袖に下がるときも彼女の手をとりながら、と頼もしき先輩ぶりを発揮していた。
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甘い余韻が残る場内を男性5人組みのNU'ESTがダイナミックな雰囲気に変えていく。20日から行われる東名阪ツアーに万全の態勢で臨む彼らはこの日もツアーの成功を確信させるステージを披露。自分達を知っていること人が会場に多数いることを知り「恐れ入ります」なんて上級日本語で和ませ、ライブでは黒の傘を使った振り付けで話題の「NA.NA.NA.涙」で沸かせた。
互いにリスペクトしあう防弾少年団とHomme
そして中盤にもプチ・サプライズが! アリーナの一角に防弾少年団がプレゼンテーターとして現れたのだ。彼らが「僕たちも大好き」と紹介して呼び込んだのは男性デュオのHomme。人気爆発中の防弾少年団がプッシュするだけあって、4年ぶりとなるHommeのライブは圧巻だった。
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混声グループ、8Eight出身のイ・ヒョンは自己紹介もままならない(?) ほどの恥ずかしがり屋。だが、「人類の平和のために何ができるかを考えたことがある」という真面目キャラだ。相棒のチャンミンは2AMのメンバーでイ・ヒョンより2歳ほど若い。水を飲むときも、ボトルのキャップを外してイ・ヒョンに渡す……そんな素晴らしき関係も彼らの魅力のひとつだ。共に歌唱力には定評があり、アップテンポの曲でもそれに揺らぎはなく、2人の歌声は天を突き抜けていくかのように、どこまでも伸びる。ノリノリな「男だから笑うよ」やカントリー調のイントロからロックに転じていく「ご飯だけはちゃんと食べてたよ」では「Make some noise~」「叫べ~」「ソリジロ~」と3ヶ国語でフロアを煽りまくり。客席は、踊らずとも会場を徹底的に盛り上げるHommeのパワーに圧倒されっぱなしだった。
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そしてHommeが先程の返礼とばかりに「次は僕らが大好きな防弾少年団」と紹介。赤く染まるステージと客席に舞う緑のカクテル光線。ステージ上の炎も今迄以上に華々しくなり、ここから”大型コンサート”らしくなってくる。防弾少年団にとって横浜アリーナは初だが、この夏の大型フェス、サマーソニックも経験済みとあって、2万人規模の観衆をコントロールするのはお手の物。SUGAは耳に手を当て、観客の反応を煽り、フロアをホットにさせていく。本国のチャート1位をゲットした「I NEED YOU」や「DOPE」といった新曲ではクールネスを炸裂させ、都会の夜のスカイクルージンを演出した「いいね!Pt.2~あの場所で~」ではムーディーに攻める。ジミンは、この会場でライブが出来たことを「大きなステージでファンに会えて嬉しい」と素直に喜び、リーダーのRAP MONSTERは「もっと努力して、いい音楽をお聞かせします」と話し、今後を楽しみにさせた。
会場をひとつにしたU-KISSとCNBLUE
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コミュニケーション・アプリで連絡を取りながら会場入りするーそんな設定で楽しませたU-KISSは11日に発売したシングル「Stay Gold」がオリコンのシングル・デイリー2位を記録し、ただいま絶好調。客席にはU-KISSのことを余り知らず、末っ子メンバーのジュンの年齢(18歳) を聞いて驚く人もいたが、彼らは勢いのままステージに上がり、ファンも、そうじゃない人もひとつにしていく。日本デビュー前からのヒット曲にして彼らの代表曲「Man Man Ha Ni」では彼らのサビにオーディエンスが一緒になって「ヘイ」と合いの手を入れ、「Stay Gold」でタオルを使った振り付けを演じれば、観客も思い思いのタオルを手に一緒に楽しむ。U-KISS目当てじゃない人も参加型で楽しめるー彼らはそんなフェスティバルならではのエンターテインメント空間を作り上げていた。
フロアの誰しもが、「次はトリのCNBLUE?」と思ったとき、そのボーカル、ヨンファが登場。これも事前のアナウンスがなかったため、ファンにとってはビッグなサプライズ!
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彼はバラード「ある素敵な日」を聞かせて、バンドへと繋ぐのだが、その繋ぎが余りにお見事。ヨンファは自分の言った韓国語の台詞をすぐさま日本語に翻訳し、演者と通訳をひとり二役。そして最後は「Ladies & Gentlemen, Please welcome CNBLUE!」と司会役まで兼ねて、ひとり三役の大活躍を見せたのだ。そしていよいよ韓国代表イケメン4ピース・バンドが登場し、L(ラブ) のフィンガーサインをキメて歌う「LOVE」からスタート。ヨンファは「ライブは僕たちだけじゃなく、みんなで作るもの」と語ってカメラを取り出し、フロアの笑顔をモニター画面に大映し。客席にはピンクのライトを持つU-KISSファン、白のライトを持つ防弾少年団ファンも目立ったが、ヨンファの優しさがその垣根を溶かしていく。
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その後、失恋ソングの「I'm sorry」では「ソリジロ~(叫べ)」「Everybody, Jump」との掛け声にフロアもジャンプ、ジャンプ。本公演中、最も縦に揺れた瞬間となり、最後はド派手な炎が! その火柱のすごさに、ヨンファは「ホントに熱いよね」、ジョンヒョンは「若干、(焼き) 鳥になりそうだった」と笑うほどだった。そして幕締めはヨンファがキーボードを手に「僕たちの気持ちをみんなに捧げます。ヨコハマ、I can't stop loving you」と語って歌った「Can't Stop」。観客はみな彼らのラブをしっかりと受け止め、公演はクライマックスを迎えた。
フィナーレの「風船」では出演者とMCの全員がシングアロング。80年代後半のバンド“5本指”による原曲を、東方神起バージョンのアレンジで歌う場内は笑顔に溢れ、アーティストが歌い、ファンがそれを口ずさむ光景は、色とりどりの2万個の風船に夢や希望を詰めて、天高く飛ばしているかのようだった。
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ライター:きむ・たく
日韓国交正常化50周年記念&GFSC Charity Campaign
GFSCネパール希望の学校&図書館 復旧支援キャンペーン
『SHOW CHAMPION』 Special KMF2015
会場:横浜アリーナ
日時:9月13日(日) 開場:16:30 開演:17:30
出演者:CNBLUE、防弾少年団、U-KISS、Homme、NU'EST 、MR.MR、LABOUM、MADTOWN、ハラ&ヨンジ(公式MC)
【セットリスト】
01. 入って来い / MADTOWN
02. YOLO / MADTOWN
03. ドキドキ / LABOUM
04. SUGA SUGA / LABOUM
05. Out / MR.MR
06. It' You / MR.MR
07. Do you Feel Me (日本語 ver) / MR.MR
08. Melody / U-KISS スヒョン
09. Special Stage「All For You」 / U-KISS フン&LABOUM ソヨン
10. ACTION / NU'EST
11. ヨボセヨ / NU'EST
12. NA.NA.NA.涙 / NU'EST
13. Moment / Homme
14. 男だから笑うよ / Homme
15. ご飯だけはちゃんと食べてたよ / Homme
16. BOY IN LUV / 防弾少年団
17. I NEED YOU / 防弾少年団
18. いいね!Pt.2~あの場所で~ / 防弾少年団
19. For You / 防弾少年団
20. DOPE / 防弾少年団
21. Neverland / U-KISS
22. 遊び場 / U-KISS
23. Man Man Ha Ni / U-KISS
24. Stay Gold / U-KISS
25. ある素敵な日 / CNBLUE ジョン・ヨンファ
26. LOVE / CNBLUE
27. 愛の光 / CNBLUE
28. I'm Sorry / CNBLUE
29. Can't Stop / CNBLUE
30. 風船 / 全出演アーティスト
イベントオフィシャルHP:http://www.gfsc.asia/kmf/
主催:SHOW CHAMPION & KMF2015実行委員会
共催:NPO法人日韓文化交流会、MBC+MEDIA
後援:GFSC(Good Friends Save the Children)