「操作」ナムグン・ミン“家でビールを飲みながら新作映画やドラマを見るのが大好き…一番幸せな時間”
「キム課長」「野獣の美女コンシム」などで人気の演技派俳優ナムグン・ミンが、伝説の記者を演じた社会派ドラマ「操作(原題)」が、12月15日(金)よりCS衛星劇場で日本初放送を迎える。
本作は柔道界から追放された元メダリストが兄の死を知り、復讐のために新聞記者となって事件の真相を暴いていく、骨太なストーリー。主演作を立て続けにヒットに導いているナムグン・ミンが、どんな熱血記者を演じるか注目を集め、韓国では月火ドラマの同時間帯視聴率1位を独走した。
今回、日本初放送を記念して、主演のナムグン・ミンにインタビューを敢行! 本作の見どころや撮影エピソード、さらにクランクアップ後の近況について語ってくれた。
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ナムグン・ミン:遊んでいますね(笑)“遊んでいる”って言っても、ただ休んでいるって意味ですよ! 「操作」の撮影が終わった直後は、充実した休みを過ごすだろうなと思っていたんです。例えば、今まで習ったことのない何かを勉強してみようかなぁなどと考えていたんですが、今まで寝不足だったせいか、最近はたくさん寝ていますね。2本立て続けで(「キム課長」「操作」)ドラマに出演して疲労が溜まっていたのか、寝ている時間が長い気がします。
――本当に休養中というかんじですね。
ナムグン・ミン:はい、それから「操作」では役作りのため、低い声を使うようにしていたんですが、演じながら喉の構造や身体から声が出るまでの過程が気になり始めたんですよ。だから最近、発声の個人レッスンを受けています。この間、ドラマ『野獣の美女コンシム』の監督さんと久しぶりに電話で話したのですが、“最近どうしてるんだ?”と聞かれたので“発声のレッスンを受けてます”と話したら、大爆笑されてしまいました(笑) “芸歴20年目の俳優がどうして発声のレッスンを受けるんだ?”って……。レッスンを受けてから発声が良くなっているというよりは、自分のコンディションが悪い時に“なぜ声がこんな状態になってしまっているのか”を知ることができるので、私にとって本当に意義のあることだと思い、大満足しています!
――2017年に出演されたドラマ「キム課長」「操作」、2作ともに高視聴率を得られた感想は? 大好評を得た「キム課長」後に、「操作」に出演することに対し、プレッシャーはありませんでしたか?
ナムグン・ミン:高視聴率だったことに関しては、たくさんの方にご覧いただけたということなので、とても感謝しています。(ナムグン・ミンが出演する作品だから面白いに違いないと)私の演技力を信じて、ご覧になった方も多かったようなので、強い責任感も生まれましたし、何かをするたびに“もっとうまくやり遂げなければ”という感情が芽生えましたね。視聴率は良かったのですが、個人的には、自分の演技に対して満足するには少し及ばない出来だったので、心残りな部分はあるんです。ここはもっと伸ばしていきたいなぁなどと、いろいろ考えているんですが、今作で学んだことを応用して次回作ではもっと素敵な姿を披露できるよう頑張りたいです。
――今作に出演された理由やきっかけについて教えてください。
ナムグン・ミン:「操作」の台本は「キム課長」のクランクアップ直後にいただいたんです。正直に言うと“しんどいなぁ”“少し休みたいなぁ”という気持ちでいっぱいだったんですが、台本を読んでみるとすごく面白かったんですよ。“あぁ……今はドラマに出演するタイミングではないのにどうしよう……”とかなり悩んだんですが、役柄とストーリーに魅かれて“この作品までは身体を酷使してでもやり遂げたい”と思い、出演を決意しました。
「漢江大橋の欄干を片手だけで掴むシーン…緊迫感溢れる撮影現場でした」
――ナムグン・ミンさんが演じるハン・ムヨンはどんな人物ですか?ナムグン・ミン:ハン・ムヨンは、韓国語でいう“キレギ”(キジャ(記者)の“キ”+スレギ(ゴミ)の“レギ”:お金をもらい記事を書くなど、悪徳な記者のこと)ですね。元優秀な柔道選手で、兄の死により記者になるんですが、お金になる仕事しかせず、記者としての資格・条件を満たしていない人物なんです。しかし(ユ・ジュンサンさんが演じる)イ・ソクミンというベテラン記者と、(オム・ジウォンさんが演じる)クォン・ソラという検事に出会い、事件の真相を暴いていくにつれて記者として成長していく、そんなキャラクターですね。
――「キム課長」のキム・ソンニョンと「操作」のハン・ムミョンは、どちらも社会の不条理を爽快に暴く役柄という点が似ているというお話がありましたが、ナムグン・ミンさんの演技を拝見し、はっきりと異なるなぁと感じました。2人の役柄の違いについて、悩まれた点はありますか?
ナムグン・ミン:私は演技をする際、“以前演じた役柄とは異なる演技を披露しなければ……”とは考えないんですよ。違った姿を見せなければいけないと思いながら演じると、その役柄の真の姿に近づくことができないんです。だから違いを見せることよりも“この人はどんな人物なんだろうか”と人物像について考えるようにしてますね。あえて2人の違いを挙げるとしたら、ビジュアル面や声のトーンは大きな違いがあると思います。「キム課長」のキム・ソンニョンは少し軽い人物ですが、ハン・ムヨンは復讐心に燃える少し重みのある役柄なので、そういった違いもありますね。
――6時間を越える撮影で披露してくださった激しいアクションも好評でしたが、アクションシーンのために準備されたことは?
ナムグン・ミン:アクションシーンの前には、十分なストレッチ運動を行います(笑)。怪我をしたら、撮影続行できなくなっちゃいますからね! もちろん役柄の本質は異なりますが、幸いなことに以前にもアクションシーンをたくさん撮ってきたので、特別難しいと感じることはなかったですね。それから、今作で一緒に撮影したアクション監督さんとはとても相性が良くて、すごく楽しく撮影したんですよ。怪我もしなかったですしね! あっ! いや……あったかな……?(笑) 大怪我をすることはなかったですが、いつも膝にアザができてましたね。
――第8話くらいで、漢江大橋の欄干を片手だけで掴んでいるシーンもかなり印象的でした。
ナムグン・ミン:あぁ~! あのシーンですね! 漢江に架かっている橋なのですが、片手だけでしがみつかなければならないという危険な撮影だったため、特殊な装備もたくさん準備されていたんですよ。このシーンは重要な見せ場なので、朝から橋の上で撮影をスタートさせたんですが、緊迫感溢れる撮影現場でしたね。何よりも忘れられないのは、その日の撮影チーム全員が日焼けして、真っ黒になっちゃったことです(笑)。橋の上は陽射しを避けられる場所が全くないじゃないですか。ドラマで使われるシーンは、1分前後ですが長時間に及ぶ撮影だったので、強い風と陽射しがとてもつらかったです。実は、あのシーンの撮影では、ハーネス型の命綱ベルトを着用していたんですね。それを付けてから欄干の向こう側へ立ったのですが、命綱ベルトがあるからと言って恐怖心がなくなるわけではないんです。でも1時間2時間……と時間が経過するにつれて、そこに立っているのが現実なのか、スタジオのセットなのか分からなくなるくらいリラックスしてきちゃって……(笑)。だから、そんなに難しい撮影ではなかったですし、思っていたよりも平気でした!
「私と一番近い役?… 変な役ばっかりだからなぁ(笑)」
――少し重いテーマのドラマでしたが、撮影現場の雰囲気はどうでしたか?ナムグン・ミン:撮影現場の雰囲気はとても良かったんですよ。ジュンサン兄さんもジウォンさんも、役者としての経歴が本当に長い方々なので、演技的な部分において問題が生じたりすることは全くなかったですね。そのためか、撮影現場で会うとプライベートな話をしたりして、とても親しくなり、撮影が終わった今でも定期的に集まってるんですよ!本当にリラックスしながら楽しく撮影を終えることができました。
――ムードメーカーはナムグン・ミンさんご本人でしたか?
ナムグン・ミン:どうですかね……。私はくだらないことや、とんちんかんなことをよく言うタイプなだけで、面白い話はできないんですよ。むしろジュンサン兄さんが、とても面白かったです。それからジウォンさんも明るく活発な方なので、このお二人が撮影現場のムードメーカーだったと思いますね。
――今作はナムグン・ミンさんにとってどのような作品になりましたか?
ナムグン・ミン:ドラマ「キム課長」の撮影に一生懸命臨んで無事終了し、「キム課長」を通して成長したと思うのですが、「操作」というドラマでも演じながら、本当に多くのことを感じたんです。「キム課長」に続き「操作」。立て続けに出演したこの2作品は、役者人生における自分自身を改めて見直すことができました。自分の演技に対する反省もしましたし、“どうすれば、より良い演技ができるのかについて考えさせてくれた作品”ですね。
――ドラマに立て続けに出演されてますが、“ご自身と一番近い役”があれば教えてください。
ナムグン・ミン:私と一番近い役ですか? はぁ……変な役ばっかりだからなぁ……(笑)。私自身とはかけ離れた人物ばかり演じてきたので、最近、本当の自分が分からなくなってきてるんですよ。あぁ……誰だろう……? 「野獣の美女コンシム」のアン・ダンテかな? いや、彼はいつもふざけているような異常な人だからなぁ……。「キム課長」のキム・ソンニョンは完全にぶっ飛んだキャラクターですし、「操作」のハン・ムヨンは、執着心が強すぎるので……違いますね。いつか、私自身と似た役を演じられると嬉しいです。
――シリアスな役からコミカルな役まで幅広い役をこなされてるナムグン・ミンさん。今後、挑戦してみたい役はありますか?
ナムグン・ミン:(挑戦してみたい役は)いつも変わるんですけど……。今まで、悪役など非道な人物をたくさん演じてきたので、次回は、見た目は端正なのにいいかげんで礼儀のない役を演じてみたいですね。礼儀がなってない人物だったけど、ある人物を通じて少しずつ変化するような演技をやってみたいなぁって昨晩、急に思ったんですよ(笑)。
――作品を選ぶ時にこだわりはありますか?
ナムグン・ミン:私は何事にも恐れず、挑戦するのが好きなんですよ。“今はこんな役を演じるべきだ”と計算するのではなく、台本を読んだ時にフィーリングが合えば、その感情に従って決定するタイプですね。感動したかどうかが、決断をする上で一番大きな要因になっていると思います。台本を読んでみて、“この作品いいな”と思えば、ジャンルに関係なく挑戦したいです。
「家でビールを飲みながら…私にとって一番、幸せな時間」
――忙しい日々を送っていると思いますが、自身のストレス解消法、リラックス方法はありますか?ナムグン・ミン:家でビールを飲みながら、新作映画やドラマを見るのが大好きですね。私はほろ酔いになると、芸術的感性が豊かになるんですよ。そんな時に誰かの演技や映画を見ると、さまざまなインスピレーションをより深く受けることができるんです。それが私にとって一番、幸せな時間ですね。
――日本のドラマを見たことありますか? 好きな作品もあれば教えてください。
ナムグン・ミン:最近ですか? 昔はよく見ていたんですけど、最近は見てないですね。好きな作品は……タイトルが思い出せないです。あっ! この間、ビールを飲みながら、映画『GANTZ』を見ました! アハハ!
――日本にはファンミーティングなどでも来日されていますが、日本でやってみたいことは? 日本に行くと必ずすること、食べるものはありますか?
ナムグン・ミン:日本へは、ファンミーティングで何度も行ったことがあるんですが、日本と言えばやっぱり食べ物が美味しいですよね! ですので、日本に行ったら美味しい物を食べたいです。鉄板焼きがすごく美味しいです! 韓国は、日本に比べて鉄板焼きのお店が少ないんですよ。行きつけのお店は何軒かあるんですが、名前は思い出せないですね……。
――最後に、「操作」が12月より日本初放送されますが、今作を期待されている日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ナムグン・ミン:「操作」がいよいよ日本で放送されるということを聞きましたが、少し理解しがたい内容も描かれていると思います。でも出演者一同、苦労しながら一生懸命、全力で臨んだ作品なので、理解しがたい部分があったとしても、興味を持ってご覧いただけると嬉しいです。とても面白いドラマなので、たくさん愛してくださいね! それから、低音ボイスで捜査を行うナムグン・ミンの姿もご覧いただけるので、楽しみにしていてください!
■放送情報
日本初放送「操作(原題)」
CS放送局・衛星劇場にて、2017年12月15日(金)放送スタート!
毎週(金)午後11時~ほか ※2話連続放送
演出:イ・ジョンフム/脚本:キム・ヒョンジョン
出演:ナムグン・ミン、ユ・ジュンサン、オム・ジウォン、ムン・ソングン、チョン・ヘビン
2017年/韓国SBS/全16話
衛星劇場公式HP:http://www.eigeki.com/special/sousa
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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