“日本公開目前”ジョン・ウー監督作品「マンハント」ジャパンプレミアを開催…福山雅治ら豪華キャストが集結
そして、昨日(30日)来日したジョン・ウー監督と豪華日本人キャストを迎え、ジャパンプレミアが実施された。イベントが始まると、キャスト陣は客席の後方から登場し、場内は大興奮。大きな歓声が沸き起こる中、ステージに上がったキャストたちは、ジョン・ウー監督ならではのアクション演出を受けた際の心境や、撮影時のマル秘エピソードを披露した。
ジャパンプレミアのために中国から来日したジョン・ウー監督は、大勢集まった観客を目の前に「こんばんは。今日はぜひこの映画を楽しんでください」と嬉しそうに挨拶。その言葉に続き、福山雅治は「一昨年に撮影していた映画をようやく皆さんに観てもらえる日が来て嬉しいです。今日はありがとうございます」とコメントし、場内に集まった観客への感謝の気持ちを述べた。
福山雅治は、本作に出演する豪華キャストが集結する中、世界を代表するジョン・ウー監督からオファーをもらった時の心境を聞かれると「すごく嬉しかったです。光栄ですし、夢のような気持ちでした」と喜んだ様子でコメントしたのも束の間、「嬉しいのと同時に、アクション未経験といってもいい僕が監督の作品に出演してもいいのか……という不安の方が大きかったですね」と当時の心境を告白。そんな福山雅治に対し「かなりハードでかっこいいアクションなんですよね?」といった問いかけがあると「ハードルあげますね(笑)」と冗談まじりに答えつつ「もう逃げも隠れもしません! 自分で言うのもなんですが……すごくハードなアクションに挑戦しました。こんなチャンス、二度とないと思って飛び込んだので、楽しんでもらえたら嬉しいです」と自身が演じたアクションシーンを存分にPRした。
そんなアクションシーンの撮影について聞かれると「現場で監督はコンマ何秒しかないだろうと思われるシーンにも、こだわりを持って撮影していました。次はこの角度で、次はこんな風にって撮影されているので、1コマ1コマを美しく撮ることにこだわるんですね。だからこそ、あんなに綺麗なアクションシーンができあがるのかと、驚きました」と、ジョン・ウー監督ならではの撮影秘話を明かした。さらに、ジョン・ウー監督といえば外せない“白い鳩に2丁拳銃”という独自のスタイルを実際に体験した当時を「実はあのシーン、撮影直後に演技をチェックするモニターを思わず写真に収めちゃいまして(笑)」とまさかのエピソードを披露し、場内を沸かせた。
そんな福山雅治に対し、ジョン・ウー監督は「今回で二度目のタッグとなる福山さんですが、以前から注目していたアーティストなんです。義理人情にも厚く、正義感に溢れている男として、私の中にある矢村のイメージにぴったりでした。矢村役を引き受けてくれて安心しました」と絶賛。さらに、もともと日本映画が大好きで、敬愛する高倉健さんへのオマージュという想いも込めて本作を制作したというジョン・ウー監督は「日本での撮影は、得られるものが多い貴重な経験になりました。私の長年の夢でもありましたし、スタッフの技術も高く、献身的で素晴らしいものでした。今回は大阪での撮影だったんですが、エキストラの皆さんやボランティアの方々も人情に厚く、感謝しています」と、長年の夢でもあった日本での撮影当時の想いを明かし、感謝の気持ちを吐露した。
また、今回のイベントには本作に出演する豪華キャス陣が一挙集結した。兼ねてからジョン・ウー監督と親交があるという國村隼と倉田保昭。國村隼は「約25年ぶりにお会いしましたが昔と変わらず、パワフルで物静かな現場でした。まさにジョン・ウー・フィルムといったアクションが満載の作品になっています」と本作をPR。倉田保昭は「ジョン・ウー監督とは、彼がまだ助監督だった時代からお仕事をご一緒していたんです。汚い食堂で一緒にご飯を食べたりもしました」と当時の驚きのエピソードが飛び出し、会場に集まった観客は驚きを隠せない様子だった。
アジアでも活躍する斎藤工や池内博之は、映画界の巨匠ジョン・ウー監督の撮影現場について「昔から監督の映画が大好きで、実は現場に監督の昔のDVDを持参したんです。サインまでいただいてしまいました」と、映画好きである斎藤工ならではの思い出を公開。池内博之は「とにかく1シーン1シーン、後悔のないよう演じました。毎日撮影終わりに握手をしてくれて。それがあるから、明日も頑張ろう! という気持ちになるんです」と、ジョン・ウー監督の人柄を感じさせるエピソードも視線を集めた。
さらに、ジョン・ウー監督作品といえば、男の絆や友情、さらにはアクションが特徴だが、本作では初の女性アクションに挑んだという。女殺し屋を演じたのは、アジアで活躍する女優であり監督の愛娘でもあるアジェルス・ウー。ジョン・ウー監督初の女殺し屋を演じてみた感想を聞かれると「私自身、アクションシーンはすごく頑張りました。日本での撮影も最高の経験になりましたし、ぜひ楽しんでほしいです」とコメント。同じく海外で活躍し、ハリウッド映画にも多数出演しているTAOは「臨場感と緊張感のある現場なんですが、監督がとてもジェントルマンなんです。静かだけど熱い、そんな想いを感じられる素敵な時間を過ごせました」と、撮影現場の様子を明かした。中国語が堪能で「ジョン・ウー監督の作品に出演できて幸せでした」と語る桜庭ななみは、福山雅治とのシーンについても聞かれると「たくさん失敗してしまったのに、わざわざ控え室まで来てフォローしてくださったんです。失敗してもいいから思いっきりやったほうがいいって」という話がでると、すかさず「そのほうが僕も失敗できるから(笑)」と、茶目っ気たっぷりに答える福山雅治のコメントに、会場は笑いに包まれた。
最後に福山雅治は、これから映画を鑑賞するファンへのメッセージを聞かれると「アクションシーンは危険なこともあるけど、監督の静かな熱意に包まれて安心してお芝居できましたし、どんなにハードルをあげても、絶対に驚いてもらえるほどのアクションシーンになったと思います。分かり合えなかった二人が、問題をクリアしていくことで少しづつ歩み寄り、最後は強い絆で結ばれる。普段、僕らが大切にしないといけないテーマもしっかりと描かれている作品なので、ぜひ楽しんでください」と本作をアピールし、大盛況のうちにジャパンプレミアは幕を閉じた。
■公開情報
「マンハント」
2018年2月9日(金)TOHOシネマズ新宿ほか、全国ロードショー
【キャスト】
主演:チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン
友情出演:國村隼
特別出演:竹中直人、倉田保昭、斎藤工
共演:アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠
【スタッフ】
監督:ジョン・ウー
撮影監督:石坂拓郎(「るろうに剣心」)
美術監督:種田陽平(「三度目の殺人」)
音楽:岩代太郎(「レッドクリフ」)
アクション振付:園村健介(「GANTZ」)
衣装デザイン:小川久美子(「キル・ビル」)
原作:西村寿行「君よ憤怒の河を渉れ」/徳間書店刊 および 株式会社KADOKAWAの同名映画
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【ストーリー】
逃げる弁護士。追う刑事。魂の出会い。撃ち抜け、この世界。
実直な国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。
現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。
何者かにハメられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。
孤高の敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査で彼を追っていく。
鍵を握るのは謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。
ドゥ・チウに近づくほど、この事件に違和感を覚え次第に見解を変えていく矢村。
そしてついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追及を決意する。
身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人の追われながらの真相究明。
果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠れているのか。
■関連サイト
マンハント:http://gaga.ne.jp/manhunt/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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