「七日の王妃」2PM チャンソン“時代劇への出演でイメージが変わる不安はなかった”
※このインタビューにはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
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大人気グループ2PMのメンバーで俳優としても飛躍し続けるチャンソンは本作で、王位につくイ・ヨク(ヨン・ウジン)の右腕かつ親友ソノ役で時代劇に初挑戦。従順さと深い優しさを兼ね添えた硬派な役どころを演じ、高い演技力が評価された。
今回、DVDリリースを記念してチャンソンのインタビューが到着! 自身のキャラクターの魅力や2PMメンバーとの絆について、日本ファンへのメッセージまでたっぷりと語ってくれた。
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チャンソン:出演を決めたのは、台本が面白かったからです。時代劇は初めてでしたが、挑戦したかったし、いい経験になると思いました。決定的な理由はやはり、台本が面白かったからですね。
――今作は初の時代劇ですね。挑戦した感想をお聞かせください。
チャンソン:撮影に入る前は特に時代劇のセリフの話し方が分からず、いろいろ悩みました。時代劇の言葉を教えてくれる専門の先生を訪ねて、「これはどうしたらいいでしょう? 自然に聞こえるように話せるコツは?」と相談したんです。そこで、語尾だけを変えてあとは普段どおりに話せばいいとか、話し方のコツや練習方法を教えてくれました。それで勘をつかんで、なんとか無事に撮影できました。
「時代劇への出演でイメージが変わる不安はなかった」
――現代劇にも時代劇にも出演していますが、演じてみて違いをどう感じますか?チャンソン:違う部分は……これといってなかったように思いました。話し方が違うぐらいでしょうか。昔の人はどう話してたんだろうと、誰もが疑問に思うはずですが、正確には誰にも分からないですよね(笑)。なので、過去に放送された時代劇を参考にしました。あと昔は明確な身分制度があったので、「ソノのような庶民の暮らしはどうだったのだろうか」と、そこから考えました。僕なりにいろいろ調べましたね。人々の暮らしや感情表現などそういう部分は、現代劇と大きな違いはないと思います。違う点を挙げるなら、身分制度の存在や、身分によって生き方が違うといったところですね。僕が演じたソノのような庶民は、現在よりもはるかに厳しい環境で生きていたはずです。そのぐらいかな。演技の面では大きな違いは感じませんでした。
――時代劇への出演で、イメージが変わることへの不安はありませんでしたか?
チャンソン:そういう不安は……なかったですね。時代劇に出ることで、イメージが変わるとは思いません。そもそも、僕はそういうことを気にしないタイプなんです(笑)。だから演じてみたい役や出演したい作品だったら、僕の性格からして、積極的に挑もうとしますね。周囲からはイメージを考えろと言われるけど……その点は、自分でもよく分からないんですよ。
――今作では、演技力を高く評価されましたね。
チャンソン:そうですね。周囲の人たちは、「すごくよかった」と褒めてくれました。
――ソノ役を演じるにあたって、特に力を入れて準備した部分はありますか?
チャンソン:ソノのキャラクターをどう表現するか悩みました。「ソノだったら、こういう時どうするだろうか」と。例えば台本に書いてあるセリフを見て、「どういう気持ちで、こんなことを言うんだろうか」と悩みました。僕なりに調べて悩み考えながらソノを演じた結果、役柄とマッチしたようです。そういう部分が好意的に評価されたと思います。
――特に力を入れた部分は?
チャンソン:そうですね……台本を読み込んで想像を膨らませたり、分からないことは調べたりと……これは当たり前ですけど(笑)。
「ソノとの共通点は友人を大事にし、守り抜こうとする点」
――ソノとチャンソンさんの共通点、相違点を教えてください。チャンソン:思っていたより共通点は多くなかったですね。そもそも彼と僕では、置かれている状況も違うし。子供の頃のソノは父親が史官をしてたことを知りません。父親の別の顔を知らずに育ち、大人になってから、父親がどんな人物だったかを知るんです。あとソノは子供の頃、将来王位につく人(イ・ヨク)に命を助けられて親友になります。こういったソノの複雑な人生からして、僕とは全然違いますからね(笑)。それに、ソノが物事に対して感じる気持ちは僕よりもはるかに極端です。だから、ほぼ共通点はないと思います。性格で似ている部分はあるかな。友人を大事にし、守り抜こうとする点。しかし、それも僕よりはるかに強いと思いました。ソノと性格は似ているけど、思いの強さでは彼にかないません。ドラマの終盤には、理想とする国を築くためにソノは決意します。そして自分を犠牲にしてでも、王(燕山君)を暗殺するため自ら敵陣に赴くんですよ。そういう面を考えるとやはり似ている部分は少ないですね。友人のため、父親の仇を討つため、暴君燕山君をこの世に生きさせてはいけないという強い使命感。仲間たちを守り抜こうという友情。これらすべてが合わさって、極端な判断を下し、劇的な死を迎えます。
――2PMのメンバーは命懸けで守る存在ではない?
チャンソン:……命懸けで仕事しないとね(笑)。
――ソノが登場するシーンで、一番記憶に残っている場面とセリフは?
チャンソン:終盤のソノが死を迎えるシーンですね。ミョンヘが獄舎に来てソノに言うんです。「こんな死に方をするために格好つけてたの?」って。それに対してソノが、「虐げられる民はみんな俺に見える」と答えます。あのシーンのセリフが記憶に残ってます。
――記憶に残るシーンもその場面ですか?
チャンソン:ええ。僕が思うにあの時代の庶民は、ソノと同じような人生を歩んだと思います。理由なく死を迎え、虐げられ……。
――父親との再会シーンでは、何に気を使いましたか?
チャンソン:信じ難いことが自分に起きたんだと、そう思い込み信じようと努力したのですが……簡単ではありませんでした。自分のことじゃありませんからね(笑)。役に没入するということ、撮影中に起きていることを、自分に起きているんだと思うことが、いかに難しいか分かりました。あの場面は気を使いましたね。
――監督から何か指示はありましたか?
チャンソン:役に集中できる環境を作ってくれました。あのシーンのソノがどんな心情かは、監督も僕もよく分かっていたので……。とにかく役に集中できるようにしてくれましたね。
「最も信頼できる人?2PMのメンバーたち」
――船上や水中でもアクションを披露してくれました。練習はどのくらいしましたか?チャンソン:アクションスクールに行ってかなり練習しました。僕は剣道とテコンドーを習っていたので、他の武術を練習しましたね。あとは現場に行って細かい部分を調整しました。撮影が寒い時期だったので、明け方の気温は氷点下でした。雨のシーンでは、ずぶ濡れの状態でしたね。カットがかかると、イ・ヨクを演じたウジンさんとストーブの前に行き、体を温めていたんです。でも呼ばれたら、また濡れに行く。湯船と水風呂を交互に入る感じでした。
――剣道とテコンドーは役立ちましたか?
チャンソン:人生で剣を振り回したり弓を射ることはなかったので、役には立ったはず。
――ヨクにとってのソノのように、チャンソンさんが最も信頼できる人は?
チャンソン:2PMですね。
――メンバー全員ですか?
チャンソン:もちろんです。誰かを名指しするほうが変でしょう?(笑) もし、「テギョンさんです」とか答えたら、他のメンバーが寂しく思いますよ(笑)。
――パク・ミニョンさんとは10年ぶりの共演です。久々にお会いした感想は?
チャンソン:うれしかったです。なんと言うか不思議な感じがしました。連絡を取り合っていなかったので……。共演は2度目ですが、雰囲気も昔のままだし、再会できてよかったです。今作の現場には知り合いがミニョンさんと、あと1人しかいなくて、初めて会う人ばかりなのでとても緊張しました。ですので現場に知り合いがいるだけで、気が楽でした。
――ヨン・ウジンさんとの共演はいかがでしたか?
チャンソン:とても楽しかったですね。ウジンさんと僕を含めた4人での撮影が多かったんです。グァンオ役のカン・ギヨンさんとソッキ役のキム・ミノさんと一緒に、今も連絡を取り合って、たまに会ったりしていますね。みんなと親しくなれたおかげで、撮影がつらくなかったです。精神的にも体力的にも、お互いに楽しく撮影できたと思います。
――イ・ドンゴンさんとはどうでしたか?
チャンソン:現場でご一緒したのは、物語も終盤になってからでしたが、とてもよくしてくれました。リハーサルの時も、「こうすればいい」とか、いろいろアドバイスをしてくれて。本当に優しい方です。
「2PMの歌手活動と俳優業の両立は…」
――「七日の王妃」にはいろんな役があります。ソノ以外で演じたいと思った役は?チャンソン:そんなこと、考えもしなかったですね。ソノを演じるのに忙しくて、他の役を演じたいと思う余裕すらなかったです。
――王様役のオファーが来たら?
チャンソン:そういうオファーがあればうれしいですね。
――ソノを演じる前と後で、環境の変化や、何か学んだことはありましたか?
チャンソン:環境に関しては、特に変わったとは思いませんが、俳優としては少し成長できたかなと自分では思っています。表現の幅が広がり、以前より深みが出たかと、僕なりにそう感じました。学ぶことが多かった作品ですね。
――タイトルにもある7日だけ自由に過ごせるなら、何をやってみたいですか?
チャンソン:一人旅がしたいです。誰も僕が歌手だとは知らない場所で過ごしたいかな。安らかな気持ちになって、ゆっくり休みたいですね。
――行ってみたい所は?
チャンソン:ヨーロッパですね。スペインとか。
――2PMの歌手活動と俳優業の両立は大変ではありませんか?
チャンソン:正直、体力的にも精神的にもきついです。両方の予定が重なった時は、現場を行ったり来たりするので……。スイッチを入れるように、今は2PM、次はソノと僕なりに切り替えていました。ドラマの時は台本を見て役に集中しようとしましたね。現場ごとに切り替えて、2PMの時には歌に集中しました。
――出演作を決める時のポイントは?
チャンソン:内容がいかに面白いかですね。自分がどんな役を演じるかより大事だと思っています。台本が面白いのが一番です。作品が決まっても、僕だけが出演するわけじゃないでしょう? 作品は皆と一緒に作り上げていくものです。面白くないと頑張れないし、「この作品に出演して、よかったのかな」って思ってしまいますよ(笑)。そう考えると台本が面白くて僕が心から楽しんで演じられる作品が一番ですね。
「『七日の王妃』は絶対に後悔させない作品」
――俳優として今後の目標と、挑戦したい役を教えてください。チャンソン:皆さんに愛される俳優になりたいです。そうなるためには僕自身が頑張らないといけませんね。ファン・チャンソンが出演したなら、期待できる作品だと思われたい。それが望みですね。
――今後演じてみたい役はありますか?
チャンソン:悪役を一度やってみたいですね。どんな悪役かはまだ考えていませんが…。主人公に致命傷を負わせる悪役がいいかな。主人公を追い詰めるような……。
――日本の皆さんにメッセージをお願いします。
チャンソン:「七日の王妃」はロマンス時代劇です。僕が演じたソノは、王位につくイ・ヨクの友人であり、また献身的にヨクを補佐する役です。ぜひソノにも注目してください。楽しい作品なので絶対に後悔させません。ぜひご覧ください。
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- Kstyle編集部
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