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「キミはロボット」ソ・ガンジュン“ロボットと人間の一人二役…最初は感情移入できずに悩んだ”

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8月に韓国で放送を終えた話題のドラマ「キミはロボット」が、早くも11月に衛星劇場で日本初放送決定!

本作は「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」「アントラージュ スターの華麗なる人生」などで、日本でも人気の俳優ソ・ガンジュンが、人間とロボットの一人二役に挑戦した話題作である。韓国ドラマ初の“人工知能ロボット”をテーマにしたファンタジーロマンスドラマとして注目を集めた。

今回、日本初放送を記念して、ソ・ガンジュンにインタビューを実施。今作の見どころや撮影エピソードなどたっぷりと語ってくれた。

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――衛星劇場にて、ドラマ「キミはロボット」が11月15日(木)より日本初放送されます。今作が日本で放送される感想について教えてください。

ソ・ガンジュン:僕が役者として新たな挑戦に臨み、本当に一生懸命撮影した作品です。今までの韓国ドラマとは少し違った新しいスタイルのドラマで、素敵なメッセージ性が込められた作品でもあります。ですので、皆さんにも気に入っていただけると思います。楽しみにしていてくださいね!

――「キミはロボット」はどんなドラマですか?

ソ・ガンジュン:人工知能ロボット“ナム・シンIII”が人間“ナム・シン”の代わりとなって、人間たちが暮らす世界で、人間たちとの生活に適応していくという内容のドラマです。ナム・シンIIIが、人間とのさまざまな出来事を経験しながら、人としての感情や文化を学び、それが人として正しい行動なのかどうかも判断できるようになるくらい成長していく姿が描かれています。

視聴者の方々が「本当の人間らしさとは何か?」「こんなふうに生きているからといって、僕たちが人間といえるのか」と考えさせられるような内容になっていて、人間よりも人間らしいロボットの物語と言えます。


一人二役「役者として魅力的な姿をたくさん見せられると思った」

――今作への出演を決めたきっかけや理由を教えてください。

ソ・ガンジュン:まず一人二役という点に惹かれたんです。他の俳優さんたちは違うかもしれませんが、僕は1つの作品の中でたくさんの役柄を演じてみたいという夢があったんです。1つのキャラクターだけでなく、さまざまなキャラクターを演じるということは、役者として魅力的な姿をたくさん披露できるのではないかなぁと考えていたので、一人二役は僕にとって、すごく惹かれる要素でしたね。

それから、いろんな登場人物を演じられてもロボット役を演じられる機会なんて、今後あるかどうか分からないじゃないですか。だから、一度挑戦してみたいと思い今作への出演を決めました。

――ソ・ガンジュンさんが演じられた人間とロボットの‟ナム・シン”はそれぞれどういう人物ですか?

ソ・ガンジュン:人工知能ロボットのナム・シンIIIは、この世に生まれたばかりの“新生児”みたいな感じですね。さまざまな情報や機能が搭載されていますが、人間の世界に関することは何1つ経験したことがないので……。だから、異性との“愛”だけでなく人と人との間に生まれる“愛情”を学びながら、人としての正しい方向性を人間たちに提示していくような羅針盤的存在です。

それから、人間のナム・シンは幼い頃に受けた心の傷を癒やせずに育った人物なので、演じながらも可哀想だと感じていましたね。もちろん彼自身の性格にも問題はありますが、誰一人味方がいない状態なんです。ご覧になる人によっては“ナム・シンが悪い”と思われるかもしれませんので、少し可哀想なキャラクターです。

――一人二役を初めて演じられた感想はいかがでしたか?

ソ・ガンジュン:う~ん……、本当に大変でした……(笑)。なぜかと言うと、今作は全18話で撮影期間は5ヶ月間と決められていたんです。でも、特殊な機材を使ったシーンはワンシーンを撮影するのに数日かかることも多くて、その後の撮影期間がさらに短くなったりすることもあったんです。

僕は一人二役を演じていたこともあり、マネージャーさんやスタイリストさんなど、行動を共にするスタッフさんたちもすごく大変だったんですよ。ナム・シンの髪型とナム・シンIIIの髪型を変えるために、1日に何度も、前髪を上げたり下げたり……。すごく楽しかったですが、今後一人二役に挑戦するかは……、ちょっと考えさせてもらおうと思います(笑)。


「役を理解するため、監督さんにしつこく尋ねました(笑)」

――ロボットを題材にしたドラマが日韓両国でたくさんありますが、参考にされた作品や人物はいますか?

ソ・ガンジュン:今作の監督さんも、スティーヴン・スピルバーグ監督の「A.I.」という映画を参考に観ているとおっしゃっていましたし、「キミはロボット」にも人工知能ロボットが登場するので、僕もその映画を参考にしようと思って観てみたんです。「A.I.」に出演されている役者さんたちの演技は、本当に素晴らしく感銘を受けたのですが、“ロボットを演じる”という点に関しては、あまり参考にできなくて……。

なぜかと言うと、ロボットをどのように描くのかは作品によって異なると思うんです。機械のようなロボットの場合もあるし、アンドロイドロボットのように見た目は人間と変わらない場合もありますからね。もちろん、何かを参考にするのもいいのですが、僕は役作りするうちに自分で想像をしながらナム・シンIIIのロボット像を作り上げていくのがいいと思うようになりました。

――少年のように優しいナム・シンIIIと、ひねくれ者のナム・シン。正反対のキャラクターを説得力あるように作り上げるために、演じながら悩んだ部分や難しかった部分はありますか?

ソ・ガンジュン:「人間のナム・シンは、なぜこんなことをするんだろうか」と、少し憎く思ったことがあり、彼に対して感情移入できず、悩んだこともありました。でも、演じる僕が彼の一番の理解者でなければならないので、監督さんにしつこく尋ねたんです。「どうして彼はこんなことするんですか?」「何で悪いことをするんですか?」って(笑)。

そのたびに監督さんが丁寧に説明してくださったので、僕も彼のことを理解しようと、ナム・シンがどんな思いを抱いて生きてきたのかについて深く考えて演じていました。

――ロボットのナム・シンIIIとしてのソ・ガンジュンさんの最初の登場シーンがとても印象的でした。当時の撮影エピソードがあれば教えてください。

ソ・ガンジュン:ロボットのナム・シンIIIが誕生するシーンですよね?あのシーンの撮影は、すごく怖かったんですよ。僕が横たわっているケースの中にスモークが入ってくるんですが、それがすごく冷たかったんです!よく映画で見る、人体の冷凍保存を体験していような感じがして本当に怖かったです。

撮影しながら「これはどんな映像になるんだろう?」とか「ロボットに見えないと思われたらどうしよう」といった考えしか浮かばなかったのですが、ドラマを見てみたら本当にロボットが誕生した瞬間のように描かれていました!


「水中での撮影…ただ沈んでいくことしかできなかった」

――ピアノを弾かれるシーンで多くの女性ファンを虜にしましたが、普段からよくピアノを弾かれるんですか?

ソ・ガンジュン:最近はまったく弾けていないんです。家に電子ピアノを置いているのですが、コードを差し込んでから半年も経つのに、ドラマの撮影がずっと入っていて……。最後にピアノを弾いてから、だいぶ経ちます。

――ナム・シンIIIとして火災現場に入ったり、プールの水の中で何時間も過ごすシーンなど、体を張ったアクションシーンをたくさん披露されていましたが、一番大変だったアクションシーンは何ですか?

ソ・ガンジュン:アクションシーンはすごく多かったのですが、水中での撮影が一番大変でしたね。海に落ちるシーンの撮影もあったんですが、海中でのシーンは約10mほどの深さの水槽で、別撮りをしたんですよ。体に鉛をつけて水槽に入ったのですが、水深30cmを超えると水圧がかかってくるため、本来なら耳抜きをしなければいけないんです。でも僕はロボットの役だから、ただ沈んでいくことしかできないじゃないですか。そうすると急に耳に圧がかかってすごく痛くなっちゃって……。あの時は本当にビックリしましたね。

――お気に入りの場面はどこですか?

ソ・ガンジュン:ナム・シンIIIがナム・シンを助けて、2人が初めて心置きなく「ありがとう」と言葉を交わすシーンがあるんです。すごく一瞬の出来事なのですが、それがとても切なくて美しく見えるんです。短いシーンでしたが、今後2人の関係がもっと良くなっていけばいいな……と思ってしまうくらい、とても美しい場面なので記憶に残っていますね。

――お気に入りのセリフは何ですか?

ソ・ガンジュン:「泣いたら抱き締める」です!

――今までの撮影で一番記憶に残るエピソードを教えてください。

ソ・ガンジュン:何度か共演者の皆さんと食事をしたことかな。みんな忙しく撮影日以外で会うことが難しい状況だったので、その日の撮影が一緒だった方たちと「食事だけでも一緒にしよう!」と言って、食事をしたことです。そのことが一番記憶に残っています。


手に入れたい“ナム・シンIII”の機能は?

――ナム・シンの警護要員で、誰よりも人間味溢れる女性カン・ソボン役を演じたコン・スンヨンさんとのロボマンス(ロボット+ロマンス)が視聴者から好評でしたが、スンヨンさんとの演技の相性はどうでしたか?

ソ・ガンジュン:ロボットとの恋をとても上手に受け止めてくれましたね。逆の立場になって考えてみると、人間ではないロボットとの恋は演じる上ですごく大変だと感じたんですが、スンヨンさんは本当に上手に受け止めてくださり、お互いに思いやりを持ちながら撮影できたと思います。

――チ・ヨンフン役を演じたイ・ジュニョクさんとの切ないブロマンスも人気を得ましたが、イ・ジュニョクさんとの演技の相性はどうでしたか?

ソ・ガンジュン:ジュニョク兄さんは、シーンごとに絶え間なく悩んでらっしゃったんです。だから、僕も一緒に兄さんと悩み、一緒に作り上げていくという作業をよくしていました。それからジュニョク兄さんは、友達のような気楽さもありますが、そばにいるとお父さんのような感じもするので一緒にいてすごく頼もしかったです。

――もしソ・ガンジュンさんがナム・シンIIIの機能を得られるとしたら、何が欲しいですか?

ソ・ガンジュン:バッテリーさえ交換すれば元気になるという、寝なくても平気な機能!僕は疲れることがすごく嫌なんですよ。「人間はどうして寝ないとダメなんだろう?寝なければ、できることも増えるのに」っていつも考えています。夜通しで寝られないまま撮影をする時、すごくつらいんです。だから、「あぁ~人間もバッテリーを交換してエネルギーを取り戻せたらなぁ」と思いますね。

――「キミはロボット」でトップ俳優の仲間入りをされたソ・ガンジュンさんですが、今作で一番に思い浮かぶことは何ですか?

ソ・ガンジュン:“挑戦”ですね。僕が今まで出演した作品の中で、一番挑戦的な作品だったのではないかなと思います。日本にはたくさんあるかもしれませんが、韓国にはロボットを題材にしたドラマはあまりなくて、AIを扱ったドラマは韓国では今作が初めてなんですよ。だから、人工知能ロボットの役に挑戦したということに対して、大きな意味を感じています。


「東京にいる時はよく公園に行きます…すごくキレイ」

――忙しいスケジュールを乗り切るためにやっている、ソ・ガンジュンさんならではストレス解消法や、オフの日の過ごし方について教えてください。

ソ・ガンジュン:僕はのんびりと過ごすことが好きなので、それがストレス発散法ですね。散歩しながらカフェに行って、ゆったりと座って台本を読んだり読書したり……。ただのんびりとした余裕のある時間を過ごすことで、気持ちが落ち着きます。

――ソ・ガンジュンさんが日本に行かれた時に、よく行く場所やお店を教えていただけますか?

ソ・ガンジュン:東京にいる時はよく公園に行くんですが、公園の中を歩くだけで心が楽になるんですよ。桜が咲いている時期もキレイだし、桜が咲いてなくてもまた別の美しさがあって……。すごくキレイなので、仕事が終わったらいつも行っていました。

――今後挑戦してみたいジャンルや役柄は?

ソ・ガンジュン:僕は何かをしたいという考えや目標よりも、今の自分の年齢に合った洋服を着たいなと思いますね。それは、今この年齢じゃないとできないことじゃないですか。だから青春ものなど、今の年齢だからこそ醸し出せる情緒や感情を表現できる役柄や作品に挑戦し、今しかできないことをやりたいですね。後悔することなく!

――5urpriseのメンバーとお互いの演技についてお話をされたりしますか?

ソ・ガンジュン:演技についてはあまり話さないですね。なぜかと言うと、各自が演技に対して確固たる考えを持っているため、お互いを尊重し合っているんです。だから演技については話し合ったりはせず、お互いの作品を見たり応援したりはしていますが、もし誰かが演技についてアドバイスをしようとすればケンカになる可能性もありますね。ですので、僕たちはお互いの意見を尊重して信頼し合っています!

――今後の活動計画について教えてください。

ソ・ガンジュン:今、「第3の魅力」というドラマを撮影していて韓国で放送中なのですが、日本の皆さんにいつご覧いただけるかはまだ分からないですね。でも、きっとすぐにご覧いただけると思います!

その後の活動計画は……僕もよく分かりません(笑)。でも、今撮影中のドラマが終わったら、ファンの皆さんに会える機会があるのではないかなと僕も楽しみにしています!

「キミはロボット」放送情報
CS放送局「衛星劇場」にて、11月15日(木)放送スタート!
毎週(木)午後11:00~深夜1:30(2話連続放送)
再放送:翌(水)午後1:30~4:00(2話連続放送)

2018年/韓国KBS/全18話
[演出]チャ・ヨンフン、ユン・ジョンホ
[脚本]チョ・ジョンジュ
[出演]ソ・ガンジュン、コン・スンヨン、イ・ジュニョク

■関連サイト
ソ・ガンジュン日本公式ファンクラブ:https://seokangjun.jp/

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部
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