ポータルサイトのコメント欄廃止も…芸能人へのなくならない誹謗中傷が深刻化
写真=Newsen DB
ポータルサイトのコメント欄を廃止したことで、悪質なコメントを残すネットユーザーがInstagramへと移動した。人を極端な選択に走らせることもあり得る誹謗中傷が、改善の兆しを見せていない。悪質な書き込みは、芸能人やスポーツ選手のような有名人を対象に多くなっている。当初、ポータルサイトのコメント欄は世論を推し量ることができる、ある種の討論の場だった。芸能だけでなく、スポーツ、政治、社会、経済などあらゆる分野で活発な議論を引き出し、建設的な意見が交わされる場をつくることを目的にしていた。しかしここ数年間、マイナスな面が浮き彫りになり、従来の価値が損なわれ、意味が変わってしまった。
昨年、相次いで極端な選択によりファンを悲しませたソルリさんとハラさんも、根拠のないデマが横行する悪質な書き込みで苦しんでいたという。今年の9月に悲報を伝えたオ・インヘさんも、生前悪質な書き込みで傷ついた。彼女が亡くなった理由を、単に悪質なコメントに限定することはできないが、責任があることは明白だ。このような状況で、ポータルサイトが下した対策は、コメント欄の廃止だった。Daum、NAVERなどの主要ポータルサイトは順を追って芸能カテゴリーのコメント欄を廃止し、最近ではスポーツカテゴリーにもコメントを残すことができなくなった。
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所属事務所も強硬な対応に乗り出している。ファンも証拠を収集し、PDFファイルで保存し、事務所に情報を提供している。事務所が悪質なコメントを残したネットユーザーを告訴し、法的措置まで取る。しかし、告訴により悪質な書き込みが一時的に減少することはあるが、その後悪質なコメントは再び幅を利かせる。ポータルサイトがコメント欄の廃止まで行ったのにもかかわらず、悪質なコメントを残す人々はその努力も軽視した。芸能人が些細な日常や考えを投稿する個人の空間であるInstagram、Facebook、ブログなどのSNSアカウントにより一層集まってきたのだ。多数の芸能人のInstagramのコメント欄には、一瞬にして理由のない悪口や誹謗中傷が溢れるようになった。外見について悪口を言ったり、セクハラ発言をすることにとどまらず、親のことにまで言及する。亡くなった芸能人を冷やかす言動はより一層深刻だ。
相次ぐ悪質コメントに、芸能人も黙って見ているわけではない。KARA出身のギュリは最近、ハラさんに対するとんでもない書き込みを残したネットユーザーのIDと悪質コメントを公開し「人間らしく生きなさい」と忠告した。容姿に対する非難により、整形まで決心したお笑いタレントのイ・セヨンも、悪性なDM(ダイレクトメッセージ)を公開した。LOVELYZのソ・ジスも、自身の水着の写真に対する悪質コメントに「すぐにお会いできればいいですね」と法的対応を示唆するような言葉を残した。この他にも、SUPER JUNIORのヒチョル、チャン・ジェイン、キム・ウォンヒョ、AOA出身のミナ、元LABOUMのユルヒ、ハム・ソウォンなど、多くの芸能人もアンチに言及したり、法的対応に乗り出している。
世の中の誰もが妥当でない誹謗中傷を受ける理由はない。匿名をいいことに相手を傷つけるネットユーザーが、早急に人間性を回復しなければならない時だ。
・KARA出身ギュリ、ハラさんに言及したネットユーザーに怒りのコメント「でまかせに話さないで」
・SUPER JUNIOR ヒチョル、SNSで悪質なネットユーザーの告訴を予告「引き続き捕まえる」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ノウル
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