ソル・ギョング&イ・ソンギュン主演、映画「キングメーカー 大統領を作った男」予告映像・場面写真を公開
最高権力の座をめざして政治家同士が激突し、負ければ汚職など不正行為を問われて刑務所入りになることもある韓国の大統領選。今年3月に実施され、5年ぶりに政権交代となったことも記憶に新しいが、本作はまさに生き馬の目を抜く苛烈な大統領選を描き、韓国でも大きな話題に。しかも、本作で描かれるエピソードの多くは、日本とも縁の深い第15代韓国大統領、金大中(キム・デジュン)と、彼の選挙参謀だった厳昌録(オム・チャンノク)の実話をベースにしており、「まさか!」と思うような展開も現実にあったことに驚かされる。
その言葉を受けるが如く、ソル・ギョング演じる国会議員キム・ウンボムに向かって、イ・ソンギュン演じるソ・チャンデが「国民だって? 奴らなど、手のひらで転がされる存在です」と言い切る場面から始まる予告編。壮絶な裏側を予感させる中、光の当たる表の存在として、大統領を目指すキム・ウンボムは、5時間19分も演説をするほどの熱意と、「俺は何があってもウンボムを勝たせる」という天才参謀のソ・チャンデの手腕によって、選挙戦を打ち勝っていく。しかし「勝つためなら親の位牌も売り飛ばす奴だ」と揶揄されるほど手段を選ばないチャンデのやり方に、ウンボムは「大事なのはどう勝つかではなく、何のために勝つのかだ」と伝え、2人の間に溝が。そこに、同じ野党のライバルであるキム・ヨンホ(ユ・ジェミョン)や、与党の選挙戦略家イ室長(チョ・ウジン)らの思惑も渦となり、大統領を目指す闘いは苛烈を極めていく。「未来の大統領を抱きしめても?」と熱い抱擁を交わすほど、運命共同体であったウンボムとチャンデ、2人に待ち受ける結末が気になる予告編となっている。
監督を務めたのは、ソル・ギョングが主演した「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」の俊英ビョン・ソンヒョン。「KCIA南山の部長たち」など、韓国映画界が得意とするポリティカル・サスペンスの真骨頂であり、本作を歴史の重みを感じさせる本格派の政治映画として描き新境地を開拓、その才能の奥深さを見せつけている。奇しくも本日6月22日は、参議院選挙の公示日。日本でも7月10日の投票にむけて、各党の党首や候補者らが街頭演説などで選挙運動を開始し、激しい選挙戦が始まる。その裏側に“キングメーカー”の存在はあるのか、まさに時代を映した衝撃作が日本に上陸する!
■作品情報
「キングメーカー 大統領を作った男」
8月12日(金)シネマート新宿ほかにて全国順次公開
<出演>
ソル・ギョング「茲山魚譜 チャサンオボ」
イ・ソンギュン「パラサイト 半地下の家族」
ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」
チョ・ウジン「SEOBOK/ソボク」
監督:ビョン・ソンヒョン「名もなき野良犬の輪舞」
2021年 / 韓国 / 123分 / 5.1ch / ビスタ / 原題:킹메이커 / 字幕翻訳:小寺由香
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
(c)2021 MegaboxJoongAng PLUS M & SEE AT FILM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
【ストーリー】
1961年。韓国東北部の江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデ(イ・ソンギュン)は、独裁政権を打倒して世の中を変えたいという思いから、野党の新民党に所属するキム・ウンボム(ソル・ギョング)に肩入れしていた。チャンデはウンボムの選挙事務所を訪ね、「1票を得るより相手の10票を減らす」戦略を提案する。理想家肌のウンボムにとって賛成できない案だったが、チャンデの豊富なアイデアに助けられ、ウンボムは補欠選挙で初当選。さらに63年の国会議員選挙では、地元である木浦(モッポ)で対立候補を破り、新進気鋭の国会議員として注目を集めることに。チャンデも表にはでない影の参謀として活躍する。しかし、勝利のためには手段を選ばないチャンデに、次第に党内から不満の声が漏れ始め、ウンボムも徐々に理念の違いを感じ葛藤していく。
■関連リンク
「キングメーカー 大統領を作った男」公式サイト:https://kingmaker-movie.com/
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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