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「餌【ミッキ】」イエリヤ“高校生時代も自分で演じたくて制服のテストを受けた”

Newsen
写真=Coupang Play
Coupang Playシリーズ「餌【ミッキ】」は、史上最悪の詐欺事件を犯して、死の裏に隠れてしまった“あいつ”を追跡する人々の物語を描いた。

イエリヤは詐欺の被害者で、真実を暴こうとする記者チョン・ナヨン役を熱演した。

―― パート1公開の時と比べると、緊張感はもっとあったのでしょうか?

イエリヤ:パート1の時よりもっと緊張したと思います。(チャン)グンソク先輩がインタビューで話されていました。公開前は編集室にも行けず、自分がどう演じたのかモニタリングできない状況だったんです。それぞれキャラクター、演出、どう演じたのかなどが未知の世界で、緊張したのだと思います。私も1、2年ぶりに作品を公開するため、新しいキャラクターへの挑戦でした。

―― パート1を視聴した感想を教えてください。

イエリヤ:やはり監督が描く絵、船に一緒に乗れたことに対する感謝の気持ちがありました。私以外の先輩たちの情熱とエネルギーを感じることができてありがたかったです。私が演じたより、ナヨンの痛み、キャラクターが具体的に表現された感じがしました。この作品が終わるのがとても悲しいと思えました。公開されてなぜそう思ったのかと考えてみたのですが、“始まりだから、終わりもあるよね? 終わるのは悲しい”と思ったんです。終わってみて様々な感情がありますが、初放送を見てすぐに“終わりが近づいている、悲しい”という感情は初めてだったと思います。

―― 新しいキャラクターに挑戦しようと思ったきっかけはあったのでしょうか?

イエリヤ:私に良い機会がやって来ました。チャンスが来たのでその船に乗ることができて、演じることもできたと思います。私は時々、自分の状態や気持ちを作品の中のシーンがもっと分かっている? と思う時があります。私も、自分が認知できていない自分の中の感情と状態がその時その時、チャンスが来て表現できたことが多かったと思います。昨年、家族のことで大きな悲しみがありました。ナヨンを演じる時、親の感情や詐欺という設定が私により大きく感じられました。そういったことに興味を持っていた状態でした。もしかしたら、準備ができていたのかもしれません。自分自身でも認知していなかったのですが、その機会に出会えるように、エネルギーが私を導いてくれたのではないかと思いました。私が今一番表現したい役はナヨンでした。ナヨンを演じてとても幸せでしたし、同時に心が重かったです。もちろん、演技を上手くやりたいと思いましたが、ナヨンというキャラクターがもつ重み、人生の重さが私にも大きく感じられました。撮影する間は、何もしていないのに痩せていきました。心理的な部分で大きかったようです。

―― 前作「模範刑事」でも記者の役でしたが、役立った部分はありましたか?

イエリヤ:職業的に同じ記者ではありますが、完全異なる人でした。異なる叙事を持っていたんです。「模範刑事」で素敵な先輩たちと演技をしたので、女優として成長できたところがありました。あの時の経験があったので、「餌【ミッキ】」でもより成熟した女優としてのマインドで、成長があったのではないかと思います。

―― ナヨンというキャラクターは、被害者を代弁する人物でした。

イエリヤ:ある意味で、個人と社会は、切り離されているようでも、実は一つです。私の痛みが被害者の痛みにつながり、共感できるところが多かったです。ナヨンの両親、ナヨンが経験した苦痛を繰り返さないために、ナヨンは記者になったと思います。被害者の集まりを見ると、私が一番力と若さを持って問題と痛みに声を出すポジションでした。被害者の集まりを代表できる人物だったのではないかと思いますが、彼らが感じた問題と痛みは似ているのではないかと思いました。ナヨンは個人の痛みを知っているため、他人の問題にも共感し、声を出して、代弁しようと考えたのだと思います。

―― 実際の事件をモチーフにしていましたが、慎重になった部分もあったのでしょうか?

イエリヤ:詐欺と被害者というのは、今この時にもたくさん起きていると思います。ナヨンの台詞にも出てきますが、詐欺そのものが頻繁に起きる事件であるため、イシューにはならないですが、被害者の立場からすると頻繁に起きることではありません。私は被害者の立場にいるため、あまり過度に表現されないようにしたいと思いました。被害者の皆さんが見て不快に感じてもらいたくなかったんです。校内暴力が最近イシューでしたが、加害者ではなく、被害者の側面で見る必要があると思います。彼らを考えた時、違和感を感じないラインはどこなのか。それに対してたくさん悩みました。

写真=Coupang Play
―― 制服を着て高校生の演技もしましたね。

イエリヤ:監督から、ナヨンの高校生時代の俳優を準備したと聞きました。私はそれがすごく負担に感じました。ナヨンの叙事を私が全部やりたいという考えがあったからです。感情の流れを細かく描いていきたいという考えがありました。それで制服のテストを受けました。久しぶりに何と言いましょうか、「プロデュース101」のように「私がやります!」という感じでやらなければなりませんでした。ビジュアル的な部分は本当に重要なんだなと思いました。私がいくら高校生の時の心情を表現したくても、ビジュアル的な部分で合格しなければだめなんだと思い、プレッシャーが大きかったです。どうすれば高校生のように見えるだろうかと、私の学生時代を思い出しました。制服が好きで、飾らず、何もしないのが一番輝いていた時期ですから。それに対する努力をし、それを残念によく見てくれたようだ。(笑)。高校生のナヨン役ができるようになりました。ビジュアル的な部分を見られることに対するプレッシャーはありましたが、演技に対しては本当にやりたかったので、プレッシャーはあまりなかったです。

―― ドラマ公開後、似たようなことを経験された方々からの反応はありましたか?

イエリヤ:被害者の立場から連絡するのは簡単ではないと思います。それぞれで共感してくださっていると思っているので、私に直接的なフィードバックはなかったです。きっとどこかで見て慰められて、少しでも力を得てほしいと思っています。パート2の結末を見ると、より確実に感じられるのではないかと思います。

―― 周りの反応はどうでしたか?

イエリヤ:実は私は「補佐官」の時からメイクをしていなかったんです。今回のドラマがダークだったので、撮影現場に霧を作っていましたが、アレルギーがあって肌にもその影響が出てしまいました。ですがそれによってもっと荒く見えて、それが良かったと思うので満足しています。それを見て、前もノーメイクでしたが、「今回は本当にノーメイクで演じた」と誤解をたくさんされていました。ある女性の先輩が素敵だと言ってくれてありがたかったです。このように賞賛されるのは恥ずかしいです。ビジュアル的な部分を諦めて素敵だという言葉を聞くのは、過度の褒め言葉ではないかと思いました。次はノーメイクだということも目に入らないほど演技を上手くやりたいとも思いました。ビジュアルへの関心より、演技に関する話だけが出てくる演技をしたいと思いました。ノーメイクの基準はファンデーションをあきらめること? マネージャーと2人だけで現場に行きました。

―― “グンちゃん”の愛称のあるチャン・グンソクさんとは初共演でしたね。

イエリヤ:私はテレビをあまり見ないので、「グンちゃん」というイメージがどういうものなのかはよく分かりません。私は幼い頃からテレビに出られていましたが、最も印象深かったのは「ファン・ジニ」でした。演技が上手で、そのイメージしかありませんでした。実際に会ったらとても愉快でよく気を遣ってくれました。冬には寒いからと電気カイロのようなものも、自身が使って良かったものを私にもプレゼントしてくれました。私だけでなく、スタッフ皆によくしてくれました。ファンの方々もサポートとして美味しいご飯とプレゼントをたくさん贈ってくださいました。それを見てファンの方々と良い関係を築いているのだな、プロだなと思いました。人としてはとても面白くて、楽な気持ちにしてくれました。多彩な魅力を持つ俳優だと思いました。
元記事配信日時 : 
記者 : 
イ・ミンジ
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