Vol.1 ― 「火の女神ジョンイ」子役俳優たちに会う:SPECIAL INTERVIEW
ドラマの活力源の子役俳優たち! キュートな顔に可愛らしい言動でスパイス的な役割を果たしていた昔とは違い、最近は子役俳優たちがむしろドラマ成否の鍵を握っていると言っても過言ではない。序盤の物語を展開させる子役たちがどれほどキャラクターをうまく生かし視聴者の視線を引きつけるかにより、また大人俳優たちとのバトンタッチがどれほど自然かにより成功が左右されたりするのだ。そのため、いつからか子役と大人役のバランスが重大な関心事として浮上しているが、この場合よく言われる“はまり役”は、もうルックスだけでなく演技力にも適用され始めた。そのような意味で、MBC「火の女神ジョンイ」はこれまで以上に最高の“はまり役”を見せてくれた作品ではないかと思う。第5話の始めに子役6人と大人役6人が見せてくれたバトンタッチのシーンは、壮観と言わざるを得なかった。時には凛々しい姿で、時には切ない気持ちにさせる熱い涙で、視聴者を笑わせ泣かせた「火の女神ジョンイ」の子役俳優たちに会った。
参加者:オ・スンユン、ノ・ヨンハク、パク・コンテ、イ・インソン、チン・ジヒ、キム・ジミン、コラムニスト チョン・ソクヒユ・ジョン(チン・ジヒ&ムン・グニョン)、光海(ノ・ヨンハク&イ・サンユン)、キム・テド(パク・コンテ&キム・ボム)、イ・ユクド(オ・スンユン&パク・ゴニョン)
「子役俳優としては長所だと思います」
―何人かの方はもう子役というには申し訳ない歳ですね。それでも、劇中大人の俳優の幼い頃を演じられましたので理解していただければと思います。先週子役から大人の俳優に交代するシーンが話題になりましたが。パク・コンテ:画面の角度もそうですし、全部似ていたので良かったです。キム・ボムさんとはチン・ジヒちゃんと一緒にMBCドラマ「エデンの東」で3兄弟を演じたんです。大きくなって会えて嬉しかったです。大きくなったなと言われました(笑)
ノ・ヨンハク:“光海(クァンヘ)”の場合、僕も見ていて見間違えるくらいでした(笑) 罠の中でに横になっているシーンだったんですが、僕も服の色を見て区別したんです。MBC「チャクペ~相棒~」の時、僕はチョン・ジョンミョンさんの子役で、チェ・ウシクさんがイ・サンユンさんの子役だったんですが、当時も僕のほうが似ていると言われていたんです。でも、KBS「サメ ~愛の黙示録~」ではハ・ソクジンさんと似ていると言われ、SBS「食客」のキム・レウォンさんとも非常に似ていると言われました。子役俳優としては本当に長所だと思います。
―言われてみると本当にその方たちの顔を全部持ち合わせていますね。そして、チン・ジヒさんはムン・グニョンさんが子役からスタートした役者なので、さらに意義深いのでは?
チン・ジヒ:ムン・グニョンさんと私の声のトーンが似ているので、それで自然だと言われました。私はもちろん嬉しいです。また、グニョンさんは色々アドバイスしてくれています。このように近づいてくれたのは、グニョンさんが初めてです。連絡先をやり取りしたその日に、長文のメッセージを受け取ったんですけれど、非常に感動しました。その時から連絡は続いています。本をいっぱい読むようにと言われました。成長期だから発音がおかしくなったり声が変わったりすることがあるので、一日に1枚、1ページずつでも声に出して読んだ方がいいと。子供の頃の経験をもとに私にアドバイスしてくれるんです。本当に良い先輩に巡り会えたと思います。
―キム・ジミンさんとソ・ヒョンジンさんの間にはそのようなことはありませんでしたか?(笑)
キム・ジミン:(慌てながら) 私はたったの2回しか会えませんでしたので、連絡先を交わす時間もありませんでした。人も多く複雑で大変だったので。私はソ・ヒョンジン先輩に交代するのを見ながら、少しは似ていると思いながらも、遥かに綺麗になったので「良く育ったな!」と思いました(笑)
―イ・インソン君はイ・グァンスさんの子役を務めましたが、どうでしたか?
イ・インソン:最初はよく知られている悪役のイメージがあったので、そのように準備していました。ですが、イ・グァンスさんが大人役だということを知ってからは、どうしてもそれだけではキャラクターが生かされない気がしました。臨海(イムヘ)について調べてみると、非常に乱暴でサイコ的な人物だったと。そのような面と、大人になってイ・グァンスさんになったときのイメージを組み合わせて、普段は軽い姿を見せ、一度は極悪ぶりを見せるようにつなげました。イ・グァンスさんも上手に演じていましたが、僕がこんなこと言っていいのかな(笑)
オ・スンユン:中堅俳優みたいですね(笑)
―顔が似ているわけではないのに、雰囲気は妙に似ています。とにかく、それではインソン君がイ・グァンスさんに配慮して演技したというわけですね?(笑)
イ・インソン:(手を振りながら) いや、それは全くないです。子役は大人役が誰になるか知った上で演じ、大人役は子役の演技を見ながら演じる、だから似てくる部分があると思います。個人的にはイ・グァンスさんのファンです。
―しかし、劇中で“ジョンイ”(ムン・グニョン)が、臨海を光海と勘違いしたとき、変わってしまったルックスにがっかりするシーンがあったじゃないですか。
(一同笑う)
イ・インソン:いや、グァンスさんがどうして? ハンサムなのに!
―私もそう思います。個性豊かな役者ですよね。でも、オ・スンユン君の場合、一人だけ目立って歳を取ったような感じが……。5年でパク・ゴニョンさんになったわけですよね?(笑)
オ・スンユン:僕はそもそも20代の役柄だったので、年齢の設定としては合っていると思いましたが、この子たちと一緒にいると歳の差が感じられるみたいです(笑)
「最善を尽くしたので、後悔はありません」
―それでも、二人は似たような感じがします。ところで子役の場合、この度のMBC「女王の教室」は例外として、ほとんど毎回劇が軌道に乗り始めると退場してしまうので、残念だと思いますが。イ・インソン:残念に思うこともありますが、僕は視聴者が注目してくださいましたし、僕も最善を尽くしたので後悔はないです。未練はありません。
パク・コンテ:未練よりは、ドラマの序盤は撮影チームと役者の間で噛み合わない部分があるんです。それが、時間が経つにつれて次第に呼吸が合っていくのですが、そのタイミングでやめなければならないので、残念です。
ノ・ヨンハク:「何かができる、何かわかるような気がする」と思う頃になるといつも自分の出番は終わっていました。役者とスタッフたちが仲良くなろうとする時に終わりますし。
チン・ジヒ:特にこのドラマの場合は、子役たちと仲良くなる頃に終わりました。いつもより早く終わったような気がします。すっきりするよりは、寂しさの方が大きいです。
キム・ジミン:こんなに早く終わるとは思いませんでした。いざ撮ってみると、短すぎました。私もちょうど慣れてきた頃終わって残念です。もう少しやりたかったです。
オ・スンユン:そういえば、僕はこの子たちと一緒に演じたことがほとんどありませんね。チン・ジヒちゃんにもたったの1回しか会えなかったし(笑) 一緒にできなくて残念です。兄として色々世話もして、美味しいものも奢れたのに。機会があれば皆一緒に集まっても楽しそうです(笑)
―“光海”と“臨海”、二人はよく会いますよね。どうでしたか?
ノ・ヨンハク:インソンが僕より3つ下ですが、劇中では兄なんです。僕の頬を殴るシーンがありましたが、そこで強く殴るなと歳をアピールしました(笑)
イ・インソン:ヨンハクさんが避け続けたんです。僕はうまくやれるのに、避けるから殴られ続けるの!
ノ・ヨンハク:ジヒさんに殴られるシーンもあったのですが、殴り続けていました。その時から怖くてもう(笑) 木の棒で頭を殴るシーンがあったんです。
チン・ジヒ:根に持ったのか、後で私をげんこつで殴るシーンがあったのですが、本当に強くぶったんです。悔しくてもう。
―こんなに可愛いジヒさんをどうやってぶつことができたんですか?
チン・ジヒ:ぶちまくってましたよ(笑)
ノ・ヨンハク:僕は素手だったけれど、チン・ジヒさんは木剣で殴ったんですよ!(笑)
―残念だけれど、反応がよかったので気持ちのいい退場になりましたね? やり甲斐を感じていると思います。実際子役のシーンが不安なドラマもありましたよね。本当に、子役たちがこのように皆が皆演技がうまいのも稀なことです。
パク・コンテ:最初台本読み合わせに行って、驚きました。鳥肌が立ちました。僕たち子役俳優たちはもちろんのこと、先輩たちも名前を聞いただけでうれしくなる、実力のある俳優たちでしたので。
―キム・ジミンさんはこのドラマで色々学んだんですよね?
キム・ジミン:ファリョンは、優しくおしとやかな役柄ではあるのですが、自己主張がはっきりしたシーンがあります。父のジョンスが商団に捕まえられる前までは、ソン・ジル先生から色々アドバイスをいただきましたし、ソン・オクスク先生にも教わりました。今回の役柄を通じて、兄さん姉さんたちにも色々教わりました。おかげで、自信も少しつきました。ジヒからも色々学びましたし(笑)
チン・ジヒ:私たち、同い年なんです。気持ちがよく通じるので仲良くしていたのに、残念です。
文:コラムニスト チョン・ソクヒ
「NAVER スペシャルインタビュー」では、今話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョン・ソクヒ、写真 : MBC、スタジオS カン・インホ
topics