【スターコラム】カン・スンユン、YG練習生はまだ終わっていない ― Vol.2
気難しい反抗児の復活だろうか? YGエンターテインメント(以下YG)の新人カン・スンユンが31日にソロデビュー初のタイトル曲「WILD AND YOUNG」を発表する。最近、バラード曲「雨が降る」で主な音楽配信チャートを総なめにし、梅雨の季節の女性の心を潤した彼が、今度は強烈なカリスマ性溢れるロッカーにイメージチェンジするというので、非常に楽しみだ。Mnetの人気オーディション番組「SUPER STAR K2」への出演以来、約3年間YGの練習生として厳しいトレーニング過程を経たカン・スンユンは、長く自分を待ってくれたファンのために一気に3つのタイトルを披露する。それだけではない。彼はYGでBIGBANG以来7年ぶりにデビューする新人ボーイズグループを決めるリアルサバイバルオーディション番組「WIN」に出演し、2ヶ月間ほどの番組を通じて、今後ソロとして活動するか、グループWINNERとしての活動を並行するかの分かれ道に立つことになる。カン・スンユンがスターコラム第2部の別れの際の挨拶で、練習生活はこれからもずっと続くと言ったのもそのためかもしれない。昨日より今日、今日より明日が期待される新人カン・スンユンの練習生魂に読者の皆様の熱い声援をお願いしたい。/編集者
NAVER スターコラム:カン・スンユン「ハイキック3」の放送終了日に号泣した理由とは?
スターコラムの読者の皆様と会ったばかりなのに、もうお別れですね。残念です(泣) 第1部を読んで、励ましてくださったすべての方々に感謝いたします。そして、第2部も頑張りたいと思います^^練習生の時に汗を流して苦労すると、後で必ず役に立つということを教えてくれたのがMBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)でした。演技の時は体で様々な動作をしますが、台詞に合うアクションを自然に表現できました。苦手なダンスを習うために、毎日色々な振り付けを勉強したのが功を奏したんです。
撮影をする半年の間、練習生の友達と一緒に暮らしながらもほとんど顔を合わすことはありませんでした。練習生たちが練習している時間に僕は宿所に戻って眠り、練習生たちが寝る時間に僕は仕事に向かうという生活の繰り返しでした。
「ハイキック3」の最終回は、スタッフと出演者が全員集まって一緒に見ました。僕は今までの人生において、YGの練習生になり、ダンスのために苦労した時以外はほとんど泣いたことがなく、最後の撮影の時もあまり悲しみを感じなかったので、淡々とした気持ちでその場に行きました。最後のエピソードも淡々とした気持ちで見ました。
エンディングは僕とf(x)クリスタルのシーンでしたが、最後に「今までご覧いただきありがとうございました」というコメントが出てきた瞬間、涙が流れました。絶対に泣かないと思っていたにもかかわらず、本当にとんでもなく恥ずかしいほど、涙がボロボロと溢れ出てきました。
他の先輩の方々も僕に向かって「泣くところを初めて見た」と話し、みんなが「おまえも私たちとの間で情が湧いたんだな」と冗談を言ってくれました。全てが終わって、監督が「ご苦労様でした」という一言と共に抱きしめてくれましたが、その時はもう涙ではなく、何もかも全てを下ろして号泣しました、ハハ。
戻って来た練習生宿所、再び一からやり直し
事務所から、再び宿所での練習を始める前に1週間ほど休暇兼適応期間をいただきました。宿所に戻ると仲間たちともよそよそしくなっていて、雰囲気も大分変わり、とても違和感がありましたが、それでもすぐに適応することができました。なぜなら「ハイキック3」を撮影しながら、僕の出番を待つ間に1人でかなり練習をしてきたからです。控え室でギターを弾きながら練習し、イ・ジョンソク兄さんが疲れて眠っている隣で踊ったりもしました^^ 体にしみ込んでいた何かをいきなりやらなくなると、とてもやりたくなりました。だから、1週間の休暇のうち2~3日だけ休んで、あとは練習室に下りて踊り、歌いました。
「ハイキック3」の撮影に入る前にスランプ、停滞期がありましたが、「ハイキック3」のお陰でしばらく休んでから再び練習を始めると、さらに頑張れるようになりました。僕が再び練習を開始した4月の月末評価で社長に褒められました^^ 「どうして6ヶ月間練習をせずに休んでいたカン・スンユンが、今まで一生懸命に練習してきた君たちより上手なんだ? 頑張りなさい」と、遠まわしに褒める形で、ハハ。
停滞期が訪れた時にさらに切実になるきっかけがあったので、その時にもう一段階上がれたんだと思います。以前の練習していた際の映像を見てみると、本当に実力が上がったような気もします。「ハイキック3」の直前にスランプに陥ってから、その後再びぐんと上昇したようです。その時、人は追い込まれると実力が伸びるということが分かりました。だから、「ハイキック3」という作品は僕にとってターニングポイントとなる作品でした。
借金は作らない!僕のモットーです
「ハイキック3」が終わった時、僕がYGに入って1年になっていました。家の借金を返していたので、以前に広告や放送、イベント営業で稼いで母に渡していた生活費が底を突き始めていました。母はローンがあるから問題ないと言いましたが、僕は借金が本当に嫌いです。実は、家の借金はまだ返済が残っている状態で、そのプレッシャーがとても嫌いです。今もクレジットカードはなく、デビットカードを使っています。
母には、「心配しなくていい。何とかする」と言いましたが、実は、これといった対策はありませんでした。ただ、責任感があったんだと思います。母は1952年生まれで今年で61歳ですが、今まで僕を1人で育てるためにたくさん苦労してきてくれたので、これ以上働かせたくないという気持ちもありました。
幸いにも僕は練習生でしたが「ハイキック3」に出演した上に、放送が終わってすぐドリンクのCMのオファーが来ました。YGでは出演料や収益金をすぐに精算してくれるので全ての問題が一気に解決されたんです。すごいタイミングですよね? さらに有難いことに、新人の割に広告の出演料が高かったんです^^
ドリンクのCMにより、再び奇跡的に助かりました^^ 広告の出演料で残りの借金も少し返しました。まだ全部は返済できていませんが、残りの金額で今も生活しています。本当に何とか方法はあるようで、人生で辛かったり、停滞することがあるたびに、いつも有難いことに救いの手が差し伸べられました。
昔からそうだったと思います。「SUPER STAR K2」に出演する前も、家の経済状況は最悪でした。しかし、「SUPER STAR K2」に出演することで希望が生まれました。辛いと思った瞬間に良いことが起きます。「SUPER STAR K2」に出演したのも、僕の意志ではなかったからです。
「SUPER STAR K2」のオーディションにも、高校の親友が1人で行くと待ち時間も長いというので、一緒に行っただけでした。一緒に行ってオーディションを受けようと言われ、付いて行ったんです。ところが、その友達は落ちて僕が合格してしまいました。そのような大変な状況で、意図していなかったにもかかわらず、何もかもが上手く行きました。母も経済的に、気持ち的に疲弊していた状況で希望を見ました。
これまでに借金をしなければならなかった理由は、母が長い間厳しい環境で食堂を運営しながら家計をやりくりしていたためです。元金を返すどころか、利子までローンで返さなければならない状況でした。商売が儲かれば問題ないのですが、商売は本当に厳しかったです。母は料理にプライドがあり、良い食材を使って贅沢に売っていたので儲からなかったのです
すると、生活はどんどん厳しくなり、食べる物さえなくなるほどでした。さらに、芸術高校なので学費は高く、ギター専攻なのでレッスン代、楽器購入代も必要でした。母が大事にしてた宝石や貴重品を少しずつ売って、楽器代や学費に当てました。どうしても、芸術系のことを勉強すると余計にお金がかかってしまうものなんです。
そのような状況が続くと悪循環の連続です。借金の元金を返どころか、もはや利子を返すことがやっとでした。商売が上手く行かないので利子を返すためにさらに借金をし、その状況が借金の悪循環をもたらしました。一時期は信用不良で利子を返すための借金さえも難しかったんです。
YGに入ったことも、幸運のどんでん返しです。練習生にもかかわらず「ハイキック3」に出演し、広告にまで出演することで経済的に余裕ができたからです。事務所は収益金をその場で全て精算してくれるので、僕は再び練習だけに専念することができました。
YGでは練習生、外では芸能人
「ハイキック3」が終わり、今度はデビューするまでの練習生としての時間の方がはるかに大変になりました。なぜなら「ハイキック3」が終わり、僕がインタビューで「今度は音楽でカムバックします」とファンの皆さんに約束したからです。焦っていました。事務所でもデビューの話が出ましたが、状況が良くありませんでした。周りから「いつデビューするの?」と聞かれると、「近いうちにデビューする」と答えていました。しかし、早くデビューしたいからといって、すぐにできる話ではないでしょう? YGには10年目の練習生もいます^^ 僕は本当に運が良いほうで、常に感謝する一方で申し訳ない気持ちもあります。
今は、ある瞬間から無心となり、欲を捨てて待つようになりました。実は、期待するのは構わないのですが、練習するにおいては支障が生じます。
僕は今もYGの練習生で、これからもずっとそうでしょう。BIGBANGの兄さんたちでさえ、そのような姿勢で生活するのを見て感じた部分も多いです^^ コラムを書き終えたら、また練習に行きます。僕はソロデビューの活動が終わってからもまた、グループ活動をしなければならないためです。これからは宿所で一緒に暮らす仲間たちと一生懸命に練習し、競争する難しい関門を通らなければなりません。頑張るぞ!
デビューしたものの、まだ、自分のことをアーティストだとは思いません。僕が初めてYGに入ったときから多少曖昧でした。ここでは練習生ですが、外では芸能人だと思われるからです。そんな生活を3年間もしてきたので、今はもう慣れました。これからも頑張っていくので、温かく見守ってください。そして、僕の歌に送ってくださった声援に心から感謝申し上げます。皆様、愛しています。
文:カン・スンユン
「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- NAVER芸能、編集 : OSEN ソン・ナムウォン局長、写真 : カン・スンユン、YG、パク・キョンリム Twitter、OSEN
topics