今のトレンドは料理男子！キッチンに立った男性スターを総まとめ

男性が立ち入ってはいけないように思われていた料理番組で、男性芸能人たちがエプロンをつけてキッチンで料理をしながら「ハハハハ」とおしゃべりする。韓国では今や料理をする男が認められる時代になったのだ。料理番組の方式も進化した。朝の番組でだけ見ることができたキレイな韓服(韓国の伝統衣装)姿の料理専門家が教えてくれる本格料理レシピの紹介は、時代遅れになって久しい。最近は料理初心者も番組を見てからすぐキッチンに行って真似できるほどの簡単なレシピ、料理の実力やバラエティセンスを備えた男性芸能人の出演など、様々なフォーマットの番組が相次いで登場している。あふれる料理番組の中で、料理男子タレントの元祖から最近の人気芸能人までまとめてみた。

料理する男性タレントのレジェンド“ごま油2滴”

イ・ジョンソプ(1946年6月10日 俳優)

タレントであり、50年間の料理人生を生きてきたイ・ジョンソプ。1995年KBS 2TV「イ・ジョンソプの料理ショー」という料理番組でデビューした彼は、料理する男性タレントの元祖と言える。子どもの頃から母親に習って台所の仕事を手伝ってきたというイ・ジョンソプは、特有のしなやかなジェスチャーや口調で誰にも真似できないであろう独特の領域を築いてきた。漢陽(ハニャン)大学の演劇映画科卒の彼は、ドラマと映画で活動するスパイス役として活動すると同時に、料理に対する豊富な知識や実力で、様々な料理番組に出演して自身の存在感を確実に見せた。特別に料理を学んだわけではなく、独学で料理を学んで韓国料理店を運営し、キムチ工場のCEO、料理本を出版して料理上手なレジェンド芸能人の一人として数えられている。

一言コメント
奥さんに料理を作ってあげるというイ・ジョンソプ。すべての奥さんの理想の夫ではないだろうか。

準備された料理人

パク・スホン(1970年10月27日 お笑いタレント)

2002年から現在まで放送されている長寿料理番組、EBS「最高の料理の秘訣」。女性MCだけにこだわっていた製作陣が、果敢にお笑いタレントパク・スホンをキッチンに立たせ、驚きを与えた。当時、多くの視聴者たちは主婦と料理初心者のバイブルとされる「最高の料理の秘訣」がバラエティ番組になってしまうのではないかと心配したが、その心配もつかの間、パク・スホンは番組の本質である料理の目的を忘れず、毎週月曜日から金曜日まで4年間しっかりとキッチンを守った。特に、普段から料理に興味があり、韓国料理の調理師免許を取得し、料理関連書籍まで書いたパク・スホンは、ユーモアやセンスあふれるジョークで、退屈になりがちな番組に活気を与え、好評を得た。その後、チャンネルA「モッパン（食べる番組）ショー 味の伝説」、FOOD TV「パク・スホンのフードマガジンeat」、SBS「対決！スターシェフ」等、様々な料理番組にも出演し、名実ともに“料理上手なお笑いタレント”というタイトルを得た。

一言コメント
自分の名前を刻んだ個人用ナイフも持っているパク・スホン。すごい。

多数の調理師免許の保有者

キム・ホジン(1970年5月5日 俳優)

韓国料理、和食、中華、洋食、ふぐ調理師資格やイタリアンクッキングマスターコースまで網羅したキム・ホジン。忙しいスケジュールの中でも数年間にわたり合間を縫って実力を磨いてきたテレビ業界の真の料理人とされている。冠番組であるMBC every1「キム・ホジンのCOOK＆TALK」のMCを務めてから、様々な番組で料理とMCを完璧にこなし、“料理タレント”であることを証明した。さらに南山(ナムサン)ソウォルキルにあるレストラン「SHAYA99」を運営し、自身のレシピを綴った料理本を出版する等、クッキングの分野で地道に活動を続け、独自の存在感を高めた。最近終了したtvN「三食ごはん」で豪快な食べっぷりを見せ、“菜園ブレーカー”というニックネームを獲得した妻で女優のキム・ジホも、O'live TV「O'live SHOW 2015」のMCに抜擢され、韓国の料理番組業界は二人の夫婦がいなければ成り立たないといっても過言ではない状況だ。

一言コメント
この家の娘が羨ましい。

音楽妖精もとい、料理妖精と呼んでください

チョン・ジェヒョン(1970年1月12日 歌手、作曲家)

最近流行している料理番組は、誰にでも簡単に真似できるレシピや韓国料理にだけ焦点を合わせたものではない。O'live TV「チョン・ジェヒョンのフランス家庭料理」のような、異国風な料理番組も登場した。チョン・ジェヒョンはフランス留学時代に身につけた料理の腕前をもとに、家庭でも簡単に作れるフランスの家庭料理のレシピを公開した。しかし、料理をしているチョン・ジェヒョンは、ユニークのラインを超えて笑いを誘う。料理をしている途中に突然ピアノを弾き出したり、「美しく焼けなさい」と歌を歌ったり、しょっちゅう独り言でおしゃべりもする。思っていた通りに料理が上手くできないと苛立ちを見せ、休んでいるスタッフを怒鳴ったり料理してみろと言ったりする。完成した料理に自信を見せる図々しい態度はあっけにとられる。率直淡白な料理人チョン・ジェヒョンの姿は新鮮な衝撃と共に人々を笑わせる。

一言コメント
この番組を見た後、一本のミュージカルを見たような気分になる。

騒がしいけれど憎めない料理バラエティアイドル

ZE:A グァンヒ(1988年8月25日 歌手)

デビュー当時から今までずっと変わらないハイトーンのバラエティアイドルZE:A グァンヒ。地上波やケーブルの様々なバラエティ番組に出演して活躍している彼は、O'live TV「O'live SHOW 2014」のMCを務め、料理番組におけるアイドルMCとして第一歩を踏み出した。また、「マスターシェフ・コリア1」の準優勝者であるパク・ジュヌとフードガイド番組「スーパーを彷徨うあなたのための案内書」で最高の相性を見せて大きな支持を受けた。普段からスーパーやコンビニで買った食材を自分の好みに合わせて料理して食べるというグァンヒは、水を得た魚のように料理の実力を遺憾なく発揮した。生まれ持ったバラエティセンスや気の利いた冗談、自虐ネタで笑わせることのできる彼を見ていると、将来のユ・ジェソク、シン・ドンヨプが自然と思い浮かぶ。グァンヒはすごく上手い！

一言コメント
グァンヒとパク・ジュヌの組み合わせは、今後またどこで見ることができるだろう？

一緒に食べるご飯の大切さを気づかせてくれたtvN「三食ごはん」

イ・ソジン(1971年1月30日 俳優)、2PM テギョン(1988年12月27日 歌手)

真の幸福は、江原道(カンウォンド)旌善(チョンソン)玉筍峰(オクスンボン)にあった。色とりどりのキッチン用品や高級なキッチンの代わりに自分で栽培した野菜、動物から得た新鮮な食材が山盛りだった。そして、そこに田舎とは全く似合わない俳優イ・ソジンと2PM テギョンが島流しになった。ゆっくり休める癒し系番組だと思っていたというイ・ソジンは、自分でご飯を炊くようにというプロデューサーのとんでもないミッションに「この番組はもうダメだよ！」と叫んだが、第1回から大ヒットした。採りたての野菜やコチュジャンで作った最初の食事を始め、チヂミ、ナスの炒めもの、チェユクボックム(豚肉の辛炒め)、キムジャン(キムチの漬け込み)等、どんどんグレードアップした料理を完成させていった。二人は毎週他意を持って訪れてくるゲストのために完璧なお膳立てで人々を感動させた。また、tvN「三食ごはん」はバラエティの本質である笑いも忘れなかった。どことなくおばさんみたいなイ・ソジンとどこか足りないけれど頼もしいテギョンを中心に、子犬のミンキ、山羊のジャクソン、そして毎週訪れる豪華ゲストたちが作り出す小さなエピソードは、視聴者を楽しませた。モーニングコーヒーを飲まなければいけないゲストの特性まで考慮して、碾臼で自ら豆を挽いて“碾臼リカーノ”をもてなし、山羊のミルクでリコッタチーズまで作り出す奇想天外なレシピで、驚きや笑いを届けた。「三食ごはん」は、特別な仕掛けや料理専門家、MCなしでも10週間連続で最高視聴率を記録する快挙を成し遂げ、秋のシーズンを終えた。

一言コメント
この二人の活躍は目覚ましいものだった。

19禁トークと料理が出会ったら？

シン・ドンヨプ(1971年2月17日 お笑いタレント)、ソン・シギョン(1979年4月17日 歌手)

365日誰もが抱えている悩み事、「今日は何食べよう？」。数ある食べ物の中で1日の食事を心配する人の悩みをきれいに解決してくれる番組が登場した。O'live TV「シン・ドンヨプ、ソンシギョンは今日何食べる？」。エビを焼くときにフライパンにホイルを敷くことさえ知らなかった料理素人シン・ドンヨプと、料理が少しできるというソン・シギョンが有名シェフに料理を学び、自分たちで作って視聴者に見せる。計量カップや料理の専門用語など要らない。平凡な自炊人や料理初心者を対象に、誰でも家で作れる普及型レシピがあるだけだ。外食ではなく家庭料理の大切さを気づかせたいという企画意図にふさわしく、この番組には韓国の食卓でよく見られる海苔巻き、トッポッキ、豆腐の煮物等が登場する。そしてこれを料理するシェフたちが登場する。完璧ではないが、丁寧に作る二人のMCの料理を見ていると「自分の方がうまく作れそう」という意欲が湧いてくる。JTBC「魔女狩り」で共演しているシン・ドンヨプとソン・シギョンの巧みな話術や時々出てくる19禁発言は、番組のスパイス役を忠実に果たし、笑いまで与える。この番組ほど気楽に笑いながら見ることができる料理番組が他にあるだろうか。

一言コメント
正直言って、料理は本当にダメ。