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EXO最新曲「LOTTO」ダンスも担当!ダンスユニットs**t kingz(シットキングス)ってどんな人?…本日単独公演開幕!

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東方神起、EXO、SHINee…完成度の高いダンスパフォーマンスを披露する彼らの振り付けを、世界が誇る日本人パフォーマンス集団が手がけていることはご存知ですか? その名もs**t kingz(シットキングス)。しかもそんな彼らが、Zeppブルーシアター六本木で単独公演を行うという。脚本を手がけたのは漫画「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ。さまざまな「面白そう」をやっている彼らに、取材を敢行! ダンスに出会うきっかけや、振り付けエピソードなど、他では聞けないあれこれを聞いてきちゃいました!

【PHOTO】EXO「LOTTO」ダンスも担当!ダンスユニットs**t kingz(シットキングス)“僕らに変顔NGはありません!”

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―皆さんがそれぞれダンスを始めたきっかけを教えてください。

NOPPO:小学4年生の時に、妹が通っているダンス教室に見学に行ったのがきっかけです。当時はダンスは女子がやるもので、男が踊るなんて恥ずかしいことだと思ってたんですけど、実際に目の前で見たら「女子だけじゃなくて男子もいるじゃん、かっこいいじゃん!」と視野が開けてダンスを始めました。その時算数塾に通っていたんですけど、とにかく勉強がイヤでイヤで(笑)。塾を辞めたいがためにダンスやり始めた部分もあります。今となっては、塾よありがとうって思ってます(笑)。

shoji:僕は大学からダンスを始めました。高校時代に洋楽を聴くようになって、そこからいろいろなミュージックビデオを観て、ダンスっていいなって思ってたんです。でも僕は運動神経がすごく悪くて「ダンスやりたい」と人に言えなかったんですね。大学に入学して「ここなら運動神経の悪い僕を知る人はいない、チャンスだ!」って始めました(笑)。実は僕、大学を選んだ理由が韓国語学科を探していたからなんです。というのも、高校生の時に神話の名前をよく聞くようになって、彼らの事を調べていくうちに「韓国の音楽面白い!」と思ったんですよ。でも結局、韓国語ではなくて英語学科を選択したんですけどね(笑)。この大学に巡り合ったきっかけが韓国に興味を持ったおかげだったので、僕は韓国語ありがとうです(笑)。

oguri:高校1年の時にダンスを始めました。当時、何か新しいことがやりたくて、アルバイトを始めるつもりだったんです。でも両親が「バイトならいつでもできるんだから、今しかできないことをやりなさい」と言ってくれて、それで興味のあったダンスを始めました。まさに両親ありがとうです(笑)。

kazuki:ありがとうがシリーズになっちゃったじゃん(笑)。僕は兄の影響ですね。神奈川の田舎に住んでたんですけど、周りにダンスやってる人はまったくいなくて。そんな中で兄が「ダンス習いたい」と両親に相談したら、隣町のエアロビクス教室でヒップホップジャンルが開設されることが分かったんです。そこの先生を近くの公民館に呼んで、ダンス教室が始まりました。当初は年齢制限があったせいで僕は参加できなくて、頑張って1年待って、参加してからどっぷりハマりました。だからお兄ちゃんありがとう、かな(笑)。

―それぞれが様々な動機でダンスを始めて、ダンスを通じで出会うわけですが、結成することになったのはどんなきっかけがあったのでしょうか。

shoji:僕とメンバーの誰か、別のメンバー同志とか、個別に踊ったりしたことはあったんです。それも期間限定で、一度きりのユニットで一緒にやっていて「新しいことをやりたいよね」という話しから、kazukiが連絡をくれて一度踊ろうよという話しになりました。

―結成当時から、ずっと変わらず4人なんですか?

kazuki:そうですね。まさかこんなに4人の関係が続くとは思わなかったです。

―それから4人で世界に出て行く事になったわけですが、そうなった経緯を教えてください。

oguri:YouTubeですかね。

shoji:YouTubeが一番大きいですね。海外に頻繁に行くようになったきっかけは「BODY ROCK」(アメリカ・カリフォルニアで開催されたダンスコンテスト) という世界大会で優勝してからです。優勝した時の動画を見て、皆さん僕らを知ってくれて、各地で呼んでもらえるようになりました。

―結成から9年が経った今、一番印象に残っていることはなんでしょうか。

NOPPO:僕はやっぱり初公演ですね。北千住で初の単独公演をやったんです。ずっと単独でやりたいとは言ってましたけど、なにしろお客さんにどう見られるかも分からないし、構成も分からないしでとにかく試行錯誤しまくって…幕が開く瞬間が最高潮の緊張でした。でもお客さんが温かくて、名前呼んでくれてライブみたいに盛り上がってくれて、それに助けられたというのが、すごく印象深いです。

oguri:「BODY ROCK」で優勝した時です。人生で、これ以上ないというくらい全力を注ぎました。本当に、何よりも気持ちが強かった。結果優勝もできて、すごく思い出深いですね。でも、本番中のことは全然覚えてないんです。一瞬で終わったみたいな、青春だったなあって思います(笑)。

NOPPO:せっかくロスにいるのに、毎日スタジオにいたもんね。スタジオの記憶しかない。

shoji:歓声のすごさに鳥肌が立ちました。ダンスしながらこんなことがあるんだって驚きましたね。もう二度とあの経験はできないのかな…と思ったら、日本の初公演でまた味わうことができて。「本当にここは日本か?」というくらい歓声をもらって、こんな感覚に日本でもなれることに驚きました。

【shoji】
―ダンスというジャンルでプロとしてやっていくのは大変だという印象があります。皆さんがプロでやっていく、と思ったのはいつ頃からですか?

oguri:僕は大学を卒業する時に悩みました。大学4年の時にs**t kingzを組んで、若干卒業が遅れたりもして(笑)、運良くスウェーデンのワークショップがあったりして、トントン拍子に、気がついたらプロとして食べていけてたんですよね。運が良かったんです。大学の時に彼らに出会えたから、今の僕がいるんだと思います。

―shojiさんは、大学卒業後に一度就職してるんですよね。

shoji:はい、2年ほどをサラリーマンになって、営業をやっていました。その間、僕以外の3人はロスに行ってトレーニングを積んだりレッスンしに行ってたんですよ。

oguri:あの時は楽しかったね。

NOPPO:ほんと楽しかったね。

kazuki:絆が深まったよね。

shoji:おい! 俺をそこに入れろや(笑)!

oguri:また行きたいね。

shoji:だから! おい! こら!

全員:笑

shoji:一日外回りして、帰宅して家でYouTubeを見ると、3人のダンスがYouTubeにどんどんアップされて行くんですよ。楽しそうだなって思って。3人が帰ってくると「あの時の…」とか分かり合えるのに、僕だけポツンとなっちゃって。もっとみんなとトレーニングしたくて仕事を辞めて、翌日にはロスに行きました(笑)。あの時は僕の仕事ゆえに深夜練習になっちゃったりもしてたんですよね。

【oguri】
―でも、その時もちゃんと「s**t kingz」のメンバーでいたことがすごいです。

oguri:一応です。

shoji:一応って言うな(笑)!

―すごくいじられてるんですけど、shojiさんがリーダーなんですよね(笑)。

shoji:そうなんですよ~、残念ながら(笑)。でもそれがグループを長く続けられる秘訣かもしれないですね。

―ここからはK-POPダンスについてお聞きします。K-POPの振り付けをするようになったきっかけを教えてください。

oguri:きっかけといえば、僕らはBoAちゃんの日本公演でバックダンサーだったんです。

shoji:そうだね、BoAちゃんのバックで踊っていた時に、SMエンターテインメントの日本支部の方から「今度韓国でEXOというグループができるんだけど、レッスンをしてくれないか」というお話しをいただきました。デビューの1年くらい前だったかな? 韓国に呼ばれたのは、韓国チームの振り付けの方がs**t kingzを知ってくれていたというのも大きいですね。まずは日本から僕らのダンス映像を彼らに送って、その後追うように韓国に行って、EXOにダンスレッスンと振り付けを行いました。1週間くらい、みっちり彼らにリズムトレーニングからやったんです。だから僕らが初めて振り付けしたK-POPが、EXOだったんです。

―EXOのデビュー前のティザーが映像がたくさんありますよね、あの作品も手がけられたんですか?

oguri:カイのジャケットを使ったパフォーマンスはいくつかありますね。

―EXOメンバーの印象はいかがでしたか?

shoji:とにかく丁寧でした。礼儀正しいし。EXOに限らず、韓国のアーティストさんは全般的に練習をすごく頑張りますよね。しかも仲良しで楽しそうなんです。「楽しいですー!」と全身で表現してやってくれるので嬉しいですよ。

NOPPO:それにストイックだよね、ほんとに。

oguri:あと、ピュアだよね。

kazuki:ディオは食事時になると、フォークを配ってくれました(笑)。

shoji:ディオの気配り半端なかった(笑)!

kazuki:ご飯の時間になると、フォークを配ってくれるのはとにかくディオ(笑)。

shoji:日本語で交流したわけではないんだけど、僕ら4人で並んでるとスッと隣に座るんです。で、一緒にご飯食べるんだよね。

oguri:かわいかったよね~。

shoji:かわいかったね~。それで一緒に盛り上がって笑ったりして、ディオは言葉が伝わらなくても仲良くなれるタイプでした。

kazuki:メンバーみんな人懐っこいんだけど、ディオは特にって感じでした。

NOPPO:空気みたいに一緒にいたね(笑)。

shoji:あとは…あ、チャンヨルが寝っ転がると「めっちゃでけえな」って思いました(笑)。スタジオで休憩に入った瞬間、彼はすぐ大の字になるんですけど、その大きさたるや、すごかった(笑)。

NOPPO:チャンヨルは“無邪気な子”という印象だよね。

oguri:それと、カイのダンスの上手さは、一目見て分かりました。

kazuki:誰が見てもわかりますね、上手いって。振り付けの吸収も早いし。

oguri:振り付けのプラスアルファをわかってくれて、僕らの想像をいつも超えて来ました。

shoji:自分の見せ方をわかってるよね、完全に。

【NOPPO】
―先日リリースされた「LOTTO」も振り付けされたそうですが、何かエピソードがあれば教えてください。

shoji:実は今回、直接振り付けに行けなかったんですよ。それで細かな振りの映像を送って、韓国の振り付けをスタッフに覚えてもらいました。8人で踊る事を僕たちは知らなかったので(メンバーのカイが、コンサート中に足を負傷し「LOTTO」の音楽番組出演は見合わせた)、フォーメーションは韓国で調整してもらったんです。カイが参加できなかったのはすごく残念でしたけど、ほかのメンバーがフォローして見応えのあるパフォーマンスにしてくれていたので、嬉しかったです。

―大人数の構成は、どのように考えるんですか?

oguri:ダンス教室の生徒を集めて作ります。歌う人がなるべく目立つような振りを、と頭の中だけで考えるのはやはり限界があるので、信頼ある生徒に協力してもらって、実際に細かく動いてもらいながら考えます。

―kazukiさんは東方神起の楽曲で何曲か手がけられているとお聞きしました。

kazuki:はい、3曲ほど振り付けの担当をしています。東方神起の二人は本当に“すごい”の一言です。振りを覚えるのがとにかく早いし、さらに「こうしたい」というのが彼らの中にあって、ステップをアレンジしたりして…日本語でコミュニケーションが取れるので、ばんばん相談してくれて、意思の疎通はすごくスムーズでした。僕らの事を知っててくれていたみたいで、初めて会った時に「君たちの映像見てるよ」と言ってくれて。ユンホもチャンミンも海外のダンサーをかなりチェックしていました。共通の好きなダンサーさんの話しで盛り上がることもありました。二人は本当にダンスが好きなんだなって思います。

―素敵なエピソードをありがとうございます。では、s**t kingzの公演「Wonderful Clunker―素晴らしきポンコツ―」についてお伺いします。今回は脚本にヤマザキマリさんを迎えての公演とのことですが、どのような構成なんでしょうか?

shoji:ダンスとパフォーマンスのみで、セリフはありません。基本的な大枠はヤマザキさんが構成してくださって、それをダンスとしてどう魅せるかを4人で相談しています。

【kazuki】
―脚本を他の方に依頼するという試みは初めてとのことですが、実際にやってみていかがですか?

NOPPO:ヤマザキさんから脚本を頂いて、大枠の面白い流れを作ってもらったものに、s**t kingzからも提案させてもらったりして、お互いにやりとりしていくうちに、今の形ができあがりました。ヤマザキマリさんは漫画家で、たくさん面白い部分を持っていらっしゃる方だから、そこにs**t kingzのコミカルな感じがいい具合に融合できたなと、こういう面白さもあるんだ…と実感しました。

―そもそも“トイレ”というキーワードはどこからきたんですか…?

oguri:僕が言い始めました。ヤマザキマリさんも「トイレというか、水回りのことを他の人が書くのは嫌だ」と言ってくださって、色々なタイミングがバッチリあって一緒にできる機会が持てたことを思うと、俺たち“持ってるな”って(笑)。勝手にこっちの希望で実現しちゃったので。

shoji:制作の皆さんが色々な手段でヤマザキマリさんにたどり着くように尽力してくださったおかげです。

―では最後に、これからs**t kingzが目指すところ、K-POPダンスを楽しんでいる人やダンサーを目指している人たちへメッセージをお願いします。

shoji:s**t kingzとしては、今回のようなステージを世界中で公演して、一人でも多くの人たちに見てもらいたいです。そういう意味でセリフなしにしている部分もあるので、今はそこに向かって頑張って活動しています。K-POPを通じてダンスに興味を持ってもらえるというのは、振り付けをした身としてはとてもうれしいこと幸せなことなので、そういうものを通して好きになったダンスを突き詰めると、まさか“自分が振り付け師になっていた”ということが絶対に有り得るので、その「好き」がアーティストの元に還るように、ひとりひとりが頑張ってもらえたらいいなと思います。その結果、コレオグラファーがたくさん増えると思うので、ぜひとも頑張ってもらいたいです!

oguri:さすが! いい話で終わった(笑)。

撮影:沼田 学

■公演情報
「Wonderful Clunker ―素晴らしきポンコツ―」
公演日程:9月9日(金)~9月18日(日)
会場:Zeppブルーシアター六本木
価格:¥6,000(税込、全席指定)

主催:株式会社パルコ/株式会社STKGZ/Zeppブルーシアター六本木運営委員会
協力:En Dance Studio/avex music creative Inc.
問い合わせ:パルコ

[長野]
2016年12月1日(木) まつもと市民芸術館・大ホール
[名古屋]
2016年12月3日(土)名古屋日本特殊陶業市民会館・中ホール
[広島]
2016年12月8日(木)広島アステールプラザ・大ホール
[大阪]
2016年12月10日(土)・11日(日) 松下IMPホール
[福岡]
2016年12月12日(月) 福岡市民会館・大ホール

【ストーリー】
やることなすこと失敗ばかりで、いつもポンコツ扱いされていた一人のサラリーマン。そんな彼が、唯一プレッシャーから解放される場所は「トイレ」だった。彼はトイレの中ではいつでも、明るく最高にかっこいい人間でいられたのだ。
ある日、いつものように仕事でミスを犯し、ポンコツすぎる自分に嫌気がさした彼は、職場を飛び出し公園の公衆トイレに逃げ込んだ。
そこで彼を待っていたのは……
s**t kingz x ヤマザキマリが贈る、時代を越えて「トイレ」で繋がる
爆笑ポンコツストーリー!

■ 関連サイト
s**t kingzオフィシャルホームページ:http://shitkingz.jp

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部
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