韓国の名匠ホン・サンス監督特集!「あなた自身とあなたのこと」から「草の葉」まで全4作品を5月31日より配信
第70回ベルリン国際映画祭にて「逃げた女」で監督賞(銀熊賞)を受賞して以来、3年連続銀熊賞に輝いている韓国恋愛映画の旗手ホン・サンス監督。「イントロダクション」と「あなたの顔の前に」2作品の新作が6月24日(金)に同時公開される事でも話題のホン・サンスだが、特集では日本未公開作3作品を含む全4作を配信。
「コンフィデンシャル/共助」「毒戦 BELIEVER」で注目されたキム・ジュヒョクが出演する「あなた自身とあなたのこと」(5/31(火)~配信)、「気まぐれな唇」(6/13(月)~配信)、彼のミューズであるキム・ミニを主演に迎え、ホン・サンス作品としては珍しい荘厳な音楽が特徴の「草の葉」(6/24(金)~配信)、主演キ・ジュボンが第71回ロカルノ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した「川沿いのホテル」(7/1(金)~配信)が配信となる。今回は「あなた自身とあなたのこと」の予告編と本国版ビジュアルも解禁となった。
日本国内映画祭上映時にも大きな反響を呼んだ作品を一挙配信!
「あなた自身とあなたのこと」予告編では、日常的な男女の痴話喧嘩姿から女性の顔が幾度となくクローズアップされ、ホン・サンス監督独自の世界観を感じることができる。喧嘩別れをした女友達とそっくりな人物に翻弄される芸術家の男を演じるのは、2017年に惜しくも45歳という若さで交通事故で亡くなったキム・ジュヒョク。男女の恋愛風景を描いた会話劇という点は従来の作品と共通するが、本作では不条理なファンタジー要素が加わえられ、自然に見えるが高度で緻密に計算をされた演出が垣間見える。日本国内では第29回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門のみでの上映だったが、この度本特集内で待望の配信が決定!
第19回東京フィルメックスでの上映時には絶賛の声が相次ぎ、日本国内での鑑賞を望む声が数多く寄せられた。多くのファンが待ち望んだ選りすぐりの4作品で、誰もを惹きつけて離さないホン・サンス監督の世界を堪能することのできる特集となっている。
■作品情報
「あなた自身とあなたのこと」
5月31日(火)~※プレミア作品(日本未公開作)
※60日間配信
主演は「青燕-あおつばめ-」「コンフィデンシャル/共助」「毒戦 BELIEVER」などで活躍し、2017年に惜しくも交通事故で亡くなったキム・ジュヒョクと、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」「背徳の王宮」のイ・ユヨンが出演。サン・セバスチャン国際映画祭で監督賞を受賞し、日本では第29回東京国際映画祭ワールド・フォーカスで上映された。
女友達のミンジョンとケンカ別れをしてしまった画家のヨンスは、翌日彼女そっくりの女性を見つけるのだが……。
「気まぐれな唇」
6月13日(月)~
※60日間配信
気晴らしに先輩の元を訪ねた俳優ギョンス(キム・サンギョン)。そこで美しいダンサー、ミョンスク(イェ・ジウォン)を紹介され、酔った2人は1晩を共に過す。彼女と別れたギョンスはプサン行きの列車の中で、魅力的な女性ソニョン(チュ・サンミ)と出会う。
「草の葉」
6月24日(金)~
※プレミア作品(日本未公開作)
「クレアのカメラ」に続き、キム・ミニを主演に迎えて2018年に発表した66分の中編。全編に渡り美しいモノクロ映像とホン・サンス監督作には珍しい荘厳な音楽が使われている。2018年の第68回ベルリン映画祭フォーラム部門で上映。日本では第19回東京フィルメックスの特別招待作品として上映された。
ある路地裏の喫茶店。自殺した女性のことを話す男女や、劇団の俳優、作家など様々な人々が出入りする中、1人の女性がPCにむかい、店内の人々を観察しながら執筆している。やがて彼女の弟が年上の恋人を連れてきて……。
「川沿いのホテル」
7月1日(金)~
※プレミア作品(日本未公開作)
ホン・サンス監督が、「草の葉」に続き、全編モノクロームで描く傑作長編。2020年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第6位に選ばれ、キ・ジュボンがロカルノ映画祭で最優秀男優賞を受賞した。ジュボンのほかキム・ミニも「草の葉」に続いて出演している。日本では「草の葉」とともに第19回東京フィルメックスの特別招待作品として上映された。
ある冬の日、漢江沿いにある静かなホテルで、老詩人ヨンファンが目を覚ます。ホテルには失恋して傷心の女性サンヒが滞在していて、彼女に会いに先輩の女友達がやってきていた。ホテルに自分の息子2人を呼び出したヨンファンだったが、サンヒたちに出会ってから様子がおかしくなっていく……。
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