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イム・シワン&チョン・ウヒら、日本映画のリメイク作「スマホを落としただけなのに」の見どころを語る…続編の可能性も?(総合)

OSEN
写真=OSEN DB
最悪の状況を描いた“現実密着型スリラー”が、全世界の視聴者たちに会う。

本日(15日)、ソウル広津(クァンジン)区ロッテシネマ建大(コンデ)入口店でNetflix映画「スマホを落としただけなのに」の制作報告会が開かれ、イム・シワン、チョン・ウヒ、キム・ヒウォン、キム・テジュン監督が出席した。

2018年に公開され、4週連続邦画興行収入1位、7週連続トップ10入りの大ヒットを記録した日本映画「スマホを落としただけなのに」の韓国リメイク版である同作は、平凡な会社員のナミが自分のすべての個人情報が入っているスマートフォンを紛失した後、日常全体が脅かされ始めることで繰り広げられる現実密着スリラーだ。

キム・テジュン監督は「私たちの日常を24時間共に過ごして、私たちと一体となって動くスマートフォンは、ある意味で自分について誰よりもよく知っている存在だ。スマートフォンが悪人に無防備にさらされた場合に起こりうる最悪の状況を、間接的に体験できるスリラーだ」と説明した。

劇中、イム・シワンはスマートフォンを偶然拾った後、所有者であるナミ(チョン・ウヒ)に接近するジュニョン役を演じる。彼は「スマートフォンを拾ってハッキングして、相手のアイデンティティを奪っていく役だ。単なる金銭的な目的ではなく、趣味だと思っている。1~2回で終わるのではなく、数回にわたってコレクションをする人物だ。悪そうな眼差しをするよりは、面白いことをしていると思って接近した」と伝えた。

続いて「ジュニョンを演じながら重点を置いたのは、作品全体の流れにおいて真剣な感情を排除して、遊び心だけで接近しようと思い、そのようなトーン&マナーにした。真剣に冷ややかな感情を持って相手を傷つけるよりは、相手の情報を全部知った上で遊ぶようなトーン&マナーにすれば、相手に不気味に思わせることができると思った」とし、「何度も監督にアイデアを伝えながら、どうすればもっと面白くなるのか考えた。ウ・ジュニョンというキャラクターを演じている間、これらはすべて楽しい趣味なので、楽しくて滑稽に見えるように、わざともっと軽やかに演じるように努力した」と明かした。

知らないうちに犯罪の対象になってしまったナミ役のチョン・ウヒは「ナミはスタートアップ企業でマーケターとして働いていたけれど、自分の魂のようなスマートフォンを落として、無防備に被害者になる人物だ。キャラクターを表現する時にどうしたらいいのか悩んだが、私は職場に通ったことはないけれど、包括的で普遍的な姿を見せればいいのではないかと思った。感情や関係を自分のことのように共感して見てもらいたいと思い、自分の話し方、感情、リアクションが1番多く出ている作品だと思う」と、キャラクターについて説明した。

続けて「ナミのことを自分のことのように感じて、視聴者の方々が彼女の立場でちゃんとついて来られるように案内するのが私の役割だと思った。登場分も多い。最初からこの物語を事件まで引っ張っていくためには、全体的な力加減が必要だと思った。キャラクターや演技的に特徴を与えるというよりは、非常に普遍的な感情を見せるのが、ナミとしてドラマをうまく引っ張っていく方法ではないかと思った。感情の変化を表現するために、一瞬一瞬、その瞬間に置かれていると考えた。無難に引っ張っていきながら状況に飲み込まれる方が似合いそうな気がした」とし、「自然界のドキュメンタリーのように、草食動物が食べられることを知りながら、その状況から抜け出してほしいと思う緊張感で見ていただけたらと思う」と伝えた。

キム・ヒウォンは、山で発見された変死体殺人事件の現場で行方不明になった息子の痕跡を発見した後、ジュニョンの後を追う刑事のジマン役に扮する。彼はキャラクターについて「職業が刑事だ。職業的に刑事のキャラクターが多いので、今回の映画では愛を表現できない権威主義的で頭が固い父親に重点を置いた。表現が苦手で会話も上手くできないため、自分は家族が仲睦まじいと思っているが、実際に家族はそうは思っていない。小さなことから問題が起きる。スマートフォンを落としたのも小さなことだし、その小さなことが大きくなる映画だと思う」と説明した。

続いて「家族同士で愛し合って仲が良かったら、こんなことは起こらないとも思った。そのようなことに重点を置いて演技した」とし、「監督と父親の話をたくさんした。スマートフォンはデジタルで、権威主義的な父親はアナログだ。それに対する葛藤、息子への愛を率直に表現できない父親の話をたくさんした。私はスリラーというより、愛に関するドラマの演技をしたと思う」と語った。

共演者同士の息の合った演技にも言及された。イム・シワンは「ヒウォン兄さんは私を追う刑事であり、私は逃げる人なので、撮影中はあまり会えなかった。しかし、劇的に出くわした瞬間、私はやはり兄さんの演技を見て感動した。ヒウォン兄さんを『名もなき野良犬の輪舞』の時から演技を見て、本当にすごいと思ったし、不思議だった。兄さんは研究熱心なタイプなので、いつも演技を見て感銘を受ける」と尊敬を表した。チョン・ウヒについては「ハッキングされた被害者であるので、感情的に深くなることが多かった。激情的な感情は揮発性があると思ったけれど、ウヒ姉さんは何度も撮影が繰り返されたのに、そのエネルギーをそのまま最後まで押し通した。本当にすごかった」と感心した。

また、チョン・ウヒはイム・シワンについて「ジュニョンとのシンクロ率が高い。悪い意味ではなく、“澄んだ目の狂人”という表現のように、普段からも妙な雰囲気があった」と話した。彼女は「普段から彼はすごく賢い。計算的で緻密だけれど、演技的に素晴らしい。本当に一生懸命に努力している。アイデアもたくさん出すし、準備を本当にたくさんして、仕事に対する姿勢も徹底していて驚いた。すごく勉強になった」とし、「(キム・ヒウォン)先輩は、ごつごつしたイメージだが繊細だ。現場での鋭い分析力にとても感心した。そのような部分を、さりげなくアドバイスしてくださるのでありがたかった」と和やかな現場の雰囲気を伝えた。

「スマホを落としただけなのに」は文字通り、ナミ(チョン・ウヒ)がスマートフォンを落としたことから繰り広げられる物語だ。キム・テジュン監督は「スマートフォンがメインヴィラン(悪役)だと思った。目標は、スマートフォンがすべてのシーンに登場することで、そのように構成を組んだ。映画の序盤は、私たちの友達、生活を便利にするものだが、終盤に進むに連れて、徐々にスマートフォンを見るだけでも恐怖やサスペンスが感じられるようにしたかった。そのためには、スマートフォンを様々な形で捉えなければならなかった。他の映画では使わない方法や、スマートフォンで撮影した映像も使って、多様に表現しようとした。スマートフォンの画面を見る時、自分が自分のスマートフォンを見ている感覚を覚えるように工夫した」と演出のポイントを説明した。

続いて「スマートフォンという日常的な題材を使った作品であるので、時代像を盛り込まなければならないと思った。新型コロナウイルスによって日常が変わっていくのを感じた。非対面、遠隔、ソーシャルディスタンスなど、コミュニケーションが難しくなって孤立していく印象を受けた。そのような時代像が、映画で見せたいメッセージと合致しているようで、コロナの時代像も反映した。私は移動する時に公共交通機関をよく利用するが、ある瞬間から90%以上がマスクをつけてスマートフォンを使う様子が、奇妙だと感じたことがある。『このような環境だったら、ウ・ジュニョンが思う存分遊べるだろう』と工夫して、そのような姿を盛り込んだ。視聴者の方々にも自分の身近な話だと感じてもらえたら嬉しい」と話した。

また、作品の公開後にプリクエルやシークエル制作の計画はあるかという質問には「私は準備ができている。映画がヒットするかどうかにかかっていると思う。気になる方は、たくさん視聴していただければ、私が努力してみる」とユーモラスに述べた。

最後にイム・シワンは「スマートフォンというもの自体が、特定の国や地域ではなく、全世界で1人当たり1台ずつ普及している。スマートフォンへの依存度が非常に高いと思うので、それに対する共感をたくさん得られるだろうという期待もあるし、現実密着型の恐怖も感じていただけると思う。楽しみにしてほしい」と伝えた。

チョン・ウヒは「スマートフォンに関するものなので、リアルで臨場感を感じられると思う。予告編もそうだし、犯人を知っているので、緊張感が倍増すると思う。楽しく観てほしい」と話し、キム・ヒウォンは「190ヶ国以上で配信されるということにも驚くし、OTT(動画配信サービス)というプラットフォームが驚きだ。ある意味でスマートフォンの影響かもしれない。スマートフォンが誰かにハッキングされたり、なくなったらショックを受ける気がする。世界中の方々に共感していただけると思う。スマートフォンで観る方々も多いと思うが、視聴中に落とさずに楽しく観てほしい」と付け加えた。

キム・テジュン監督は「スリラーを1番面白く観る方法は、他の人より先に見ることだと思う。他人より先に、誰よりも早く映画を観ていただけたら嬉しい。先にご覧になった方々も、後でご覧になる方々のために情報はあまり話さないでほしい」と呼びかけた。

・チョン・ウヒ&イム・シワン&キム・ヒウォン主演のNetflix映画「スマホを落としただけなのに」メインポスターを公開

・チョン・ウヒ&イム・シワン&キム・ヒウォン主演のNetflix映画「スマホを落としただけなのに」2月17日に世界で公開!
元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ナヨン
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