映画3大配給会社が選んだ、2013年最高の期待作・競争作は?
CJ vs ショーボックス vs ロッテ…広報担当者が語る
世界は広く、映画は多い。しかし、その中でも2013年のオススメ作品は数多くはない。今年どの映画を見ようかと悩むあなたのために準備した。韓国3大映画配給会社と呼ばれるCJエンターテインメント、ショーボックス、ロッテエンターテインメントの広報担当者が選んだ、2013年の期待作TOP3と競争作を見てみよう。【CJエンターテインメント】「ベルリンファイル」「スノーピアサー」「ザ・スパイ シークレット・ライズ」
写真=CJエンターテインメント
CJエンターテインメントのイ・チャンヒョン部長は、「ベルリンファイル」と「スノーピアサー」「ザ・スパイ シークレット・ライズ」を選んだ。1月31日公開するリュ・スンワン監督の「ベルリンファイル」は、ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、リュ・スンボム、チョン・ジヒョンが共演する“マルチキャスティング”映画だ。イ部長は「スパイアクションにドラマも加わり、楽しんで頂けると思う」と自信を示した。夏には、4000万ドルの投資を受けたポン・ジュノ監督の「スノーピアサー」がある。フランスの漫画「Le Transperceneige」を原作とする「スノーピアサー」には、クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、エド・ハリス、ジョン・ハートなどが出演する。イ部長は「グローバルプロジェクトであるだけに、各種海外映画祭での成果も注目される作品」と話した。
最後の期待作は、秋に公開する「ザ・スパイ シークレット・ライズ」だ。JKフィルムが制作しイ・スンジュン監督がメガホンをとった。ソル・ギョング、ムン・ソリなどが出演するこの映画の制作費は、数十億ウォン台だ。イ部長は「ドラマとコメディが混在するコミカルアクションムービー」と説明した。
それではCJエンターテインメントが挙げた競争作はなんだろう。イ部長は「『ミスターGO!(MR.GO)』の原作である『第7球団』を見たが、感動があった。キム・ヨンファ監督がどのように演出するか、期待される」と話した。
【ショーボックス】「ミスターGO!」「サスペクト 哀しき容疑者」「観相師」
写真=ショーボックス
ショーボックスのチェ・グンハ課長は「ミスターGO!」と「サスペクト 哀しき容疑者」、そして「観相師」を選定した。200億ウォン(約17億円)以上の制作費をかけた「ミスターGO!」は、キム・ヨンファ監督が演出を担当する。漫画家ホ・ヨンマンのコミック「第7球団」が原作だ。サーカス団の少女とゴリラがプロ野球団に入団し成長する過程を描く。チェ課長は「コンバートでないフル3D映画としては韓国初となる。『国家代表!?』『カンナさん大成功です!』で愛されたキム・ヨンファ監督が原作をどのように解釈するか関心が集まっている」と話した。ウォン・シンヨン監督がメガホンをとりコン・ユとパク・ヒスンが出演する「サスペクト 哀しき容疑者」も注目に値する作品だ。チェ課長は「海外映画の『ボーン・アイデンティティ』『逃亡者』に劣らぬスケールの映画になる。最高のアクション大作映画を期待して欲しい」と話した。
最後に選択した期待作は、下半期公開する「観相師」だ。「恋愛の目的」「優雅な世界」を演出したハン・ジェリム監督の作品で、ソン・ガンホ、イ・ジョンジェ、キム・ヘス、ペク・ユンシク、チョ・ジョンソクなどが出演するマルチキャスト映画だ。チェ課長は「『観相師』の脚本は2010映画振興委員会韓国映画シナリオ公募展で大賞を受賞した。それだけに手堅いストーリーを期待していいだろう」と付け加えた。
それでは、ショーボックスが挙げた競争作はなんだろう。「スノーピアサー」を選んだチェ課長は「『ミスターGO!』が中国から25%の投資を誘致したように、『スノーピアサー』もヨーロッパとアメリカへの進出を念頭に置いた作品だ。海外を狙ったプロジェクトという点で、競争作に挙げられる」と話した。
【ロッテエンターテインメント】「サウスバウンド/南へ走れ」「WORLD WAR Z」「タチャ-神の手-」
写真=ロッテエンターテインメント
ロッテエンターテインメントのイム・ソンギュチーム長は「サウスバウンド/南へ走れ」と「WORLD WAR Z」「タチャ-神の手-」(前作「タチャ イカサマ師」)を選んだ。2月7日公開するイム・スルレ監督の「サウスバウンド/南へ走れ」には、キム・ユンソクとオ・ヨンス、キム・ソンギュン、ハン・イェリなどが出演する。イム・ソンギュチーム長は「奥田英朗の同名小説を原作にしているが、感じがかなり違う。原作を活用しながら、モチーフに韓国的な情緒を盛り込んだ」と強調した。6月にはブラッド・ピットが制作と主演、プロデューサーを務めた「WORLD WAR Z」が公開される。同名小説を原作とするこの映画についてイムチーム長は「ハリウッドメジャースタジオの映画。スケールが大きく、主演俳優も期待できる作品」と説明した。
最後に挙げた期待作は、年末公開する予定の「タチャ-神の手-」だ。「サニー 永遠の仲間たち」(2011)のカン・ヒョンチョル監督がシナリオと演出を担当した。イムチーム長は「前編が400万人の観客を動員し一つのブランドとして定着した。前編の認知度にカン・ヒョンチョル監督が加わり、コンテンツ自体を期待してもいい」と伝えた。
それでは、ロッテエンターテインメントが挙げた競争作はなんだろうか。イムチーム長は「競争とは言うが、共に成功することができると思う」と言いながらも「旧正月連休を狙った作品だけに、『サウスバウンド/南へ走れ』と『ベルリンファイル』の競争が激しくなると思う」と話した。
※文中の映画公開日時は韓国のものとなります。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・オンヒョク
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