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JYJ ユチョン、EXO ディオ、加瀬亮…今年のスター俳優TOP10 ― 2014 韓国映画界 Vol.1

10Asia

今年のトレード:タン・ウェイとチェリム

チェリムが中国にお嫁に行った。その代わりタン・ウェイが韓国にお嫁に来た。中国人の妻になり、韓国人の妻になったチェリムとタン・ウェイのトレードに一部のネットユーザの間ではどちらが損なのかで話題になった。韓国と中国の文化の距離が一層縮まったという肯定的な意見もあった。理由はともあれ、チェリムが行って、タン・ウェイが来た。特にタン・ウェイとキム・テヨン監督の結婚は今年の夏を飾った最もホットなニュースだった。「レイトオータム」を通じて出会った2人は秋が来る前に非公開で結婚式を挙げ、夫婦となった。キム・テヨン監督のおかげで全国の映画学科の競争率が高まったという噂もある。そのような理由で“今年の泥棒”はキム・テヨン監督ではないだろうか?


今年の素晴らしい髪質:カン・ドンウォン

「群盗」を見て思ったこと。カン・ドンウォンの髪質がチョン・ジヒョンの髪質を脅かしている。髪を解くシーンだけを編集して10秒間のシャンプーCMにしても、確実にヒットするだろう。「群盗」のユン・ボンビン監督は映画の封切り前、魅力的な悪役をお見せすると公言した、そして、映画の興行成績とは別にその約束を守った。魅力的な悪役の誕生だった。カン・ドンウォンの長い髪を解くシーンは10年前、「オオカミの誘惑」で彼が“さした傘を後ろに傾けながら微笑むシーン”の進化であり、拡張版だった。忠武路(チュンムロ:韓国の映画業界の代名詞)に残る決定的な瞬間を一人の俳優が2度も刻むことができたのはカン・ドンウォンの魅力があったからだ。シャンプーメーカーたちが彼を放っておくのが不思議なくらいだ。


今年の海外派:スヒョン

森に向かって大きく叫びたかっただろう。「私、『アベンジャーズ2』にキャスティングされました!」と。噂されていたスヒョンの「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(以下「アベンジャーズ2」)のキャスティングが本当であったことが証明された瞬間、彼女のキャリアは一気に垂直上昇した。当たり前なことだ。ハリウットに進出するだけでも話題になる今、その映画が「アベンジャーズ2」だ。“ロトに当たったようなキャスティング”という比喩は間違っていなかった。このすべては始まりに過ぎないかもしれない。「アベンジャーズ2」が良い興行成績を収めれば、彼女の株価は急上昇するだろう。すでにハリウッドからのラブコールが絶えない。スヒョンはすでにジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーが所属するハリウッドエージェンシーUTAと専属契約を締結し、アメリカのドラマ「マルコ・ポーロ」の撮影に入った。スヒョンは前進している。全世界を。


今年の傭兵:加瀬亮

ホン・サンス映画の長年のファンだったという日本の俳優加瀬亮は「自由が丘で」を通じて、ホン・サンス監督の映画にまで出演した。「それでもボクはやってない」「めがね」などを通じて韓国でも多くのファンを保有している加瀬亮だ。彼が出演しただけで「自由が丘で」を見なければならない理由が十分にあるが、それだけではなく映画が興味深い。映画で加瀬亮は愛する女性グォンを探すために北村(プクチョン)を訪れる日本人モリ役を務めた。映画を見るとソウル北村と梨泰院(イテウォン)の経理団通り、付岩洞(プアムドン)、建国(コングク)大学の近隣、昌徳宮(チャンドックン)の洗濯場など、加瀬亮が歩んだ道を一緒に歩いてみたいという衝動に強くとらわれるだろう。


今年の移籍:EXO ディオ、JYJ ユチョン、ZE:A シワン

アイドルはもうこれ以上、人気を追い風に映画界にただ乗りした招かざる客ではない。長い間深まった先入観が崩れた理由には、EXO ディオ、JYJ ユチョン、ZE:A シワンがいたからだ。ステージの上でキラキラ輝く彼らのあふれる才気がスクリーンの中でも満開した。「明日へ」でディオが見せてくれた青春の素顔、「海にかかる霧」でユチョンが証明した躍動感、そして「弁護人」でシワンが披露した豊かな感情演技。少女ファンたちはもちろん、映画関係者の目にもグリーンライトが光った。先にテレビでその可能性を認められた彼らの映画界への移籍は、イングランド プレミアリーグからラリガに移籍したロナウドが羨ましくない。


今年のカメオ出演:キム・スヒョン

「どうだ。ドキドキするだろう?」若い時代に若返った朴氏(パク・インファン)がヘルメットを脱ぎながら微笑んだ瞬間、客席のあちこちで「あら!」を連発する悲鳴が漏れ出した。当たり前のことだった。パク氏の20代の青年時代を演じたカメオが「星から来たあなた」のキム・スヒョンとは。意外な俳優のカメオ出演で妙味があったが、これくらいなら「シックス・センス」のどんでん返しの結末に負けない。キム・スヒョンの登場は「怪しい彼女」の認知度の上昇につながったという点で意義深い。主演に負けない助演だったからではなく、主演に負けないカメオ俳優だったと言えるだろう。今年の最高のカメオ俳優として選定したい。


今年の泣く男:チャン・ドンゴン

「映画の成功に喉が渇いていた」チャン・ドンゴンの「泣く男」の製作報告会で話した。笑いながらこのようなことも言った。「最近、僕が出演してない映画を見て、『この映画は上手くいく、上手くいかない』と自分なりに判断しているが、全部はずれた」と。興行成績にこだわっていたチャン・ドンゴンの予感は惜しくもはずれた。全国60万人、誰も「泣く男」のここまでの興行惨敗は予想もしなかった。映画のタイトルが良くなかったのだろうか、チャン・ドンゴンは興行成績でタイトル通りに「泣く男」になった。同時代に芸能界を風靡したイケメン俳優チョン・ウソンとイ・ジョンジェは再起に成功し活発に活動しているが、チャン・ドンゴンにも「神の一手」が必要だった。


今年の黒歴史(隠したい過去):イ・ビョンホン

1年間映画一本も公開されてないのに、このように関心を受け続けた演技派俳優がいるだろうか。熱いという単語では説明できない。厳しいという単語が合っているだろう。別名50億ウォン(約5億円)脅迫事件だ。ガールズグループGLAMのメンバーダヒとモデルのイ・ジヨンがイ・ビョンホンに隠密な私生活をおさめた動画を流布するとし、50億ウォンを要求して逮捕されたその事件だ。イ・ビョンホンは昔もそうだったが、直接書いた手紙で難関を克服しようとした。しかし、今回はその手紙がブーメランのように返ってきた。イ・ビョンホンは脅迫された被害者だが、大衆の視線は厳しかった。16日に第3次公判で裁判部は二人にそれぞれ懲役3年を求刑した。しかし、終わったわけではない。本当の結果は来年の1月15日に裁判部が判断を下す。イ・ビョンホンの黒歴史は終わるのだろうか。


今年の涙:チョン・ウヒ

「有名ではない私が……」チョン・ウヒの頬に涙が流れた。“有名ではない”と自ら評価した女優はその短い瞬間、忠武路(チュンムロ:韓国の映画業界の代名詞)が最もキャスティングしたい女優になった。彼女の受賞に降り注いだ大きな拍手喝采は彼女が成し遂げた結果だった。3月に10asiaとのインタビューでチョン・ウヒは「周りの人は私が弱くて、この世界に耐えられないと思っているが、それは違う。心理的に大変なことがあっても乗り越えられる性格だ」と話した。数多くの難関と終わらない難関をチョン・ウヒは乗り越えてきた。今、彼女に注がれるスポットライトは、一筋に歩いてきた人が享受できる甘い実だ。チョン・ウヒがそのように私たちの元に来た。


今年の忍者:イ・ギョンヨン

あちこちに出没するイ・ギョンヨンがそうだった。最近の映画は“イ・ギョンヨンが出演する映画と出演しない映画に分けられる”という言葉があるくらいだ。「官能の法則」で恋に落ちた中年、「提報者」でファン・ウソク博士を連想させる生命工学者イ・ジャンファン博士、「タチャ-神の手-」で賭博場江南(カンナム)ハウスの社長役、「ファッションキング」でアン・ジェヒョンの父親役を務めた。それだけではなく、「群盗」でテンチュ役を演じていた時は、その隣の上映館では「パイレーツ」の海賊船長ソマに扮し、海を駆けずり回った。作品数においては完璧だった。もちろん作品数より注視しなければならないのは彼の存在感である。主演であれ、助演であれ、端役であれ、配役の比重に関係なく、はっきりとした存在感を残すことは簡単なことではない。しかし、イ・ギョンヨンは出演する作品ごとに見事に存在感を残した素晴らしい俳優だ。

元記事配信日時 : 
記者 : 
チョン・シウ、写真 : 「歌謡大祭典」のキャプチャー、翻訳 : チェ・ユンジョン
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