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2012年のK-POP界、YGはいかにしてチャンピオンになったか

OSEN

「2012 MAMA」「2012 MMA」受賞結果に見る、2012年のK-POP界

K-POP界の1年を締めくくる代表的な授賞式として定着した「2012 Mnet Asian Music Awards」(以下「2012 MAMA」)と「2012 MelOn Music Awards」(以下「2012 MMA」)が、2週間をあけて行われた。2012年年内に開催される大きな授賞式で、音源、アルバム、ファン投票など大衆的な要素が選定の基準となっている「2012 MAMA」と「2012 MMA」の受賞結果をもとに、2012年K-POP界の全般的な傾向を見てみよう。

YG、2012年K-POP界のチャンピオンになる

ある面から見ればあまりにも当たり前の結果を、「2012 MAMA」と「2012 MMA」でYGエンターテインメント(以下YG)は得たと言える。SE7EN、BIGBANG、PSY(サイ)、2NE1、G-DRAGON、EPIK HIGH、そしてイ・ハイに至るまで2012年中ずっと各種のチャートを占領しホットニュースを作り出したYGは、2つの授賞式に設けられた6つの大賞のうち3つのトロフィーを掴む成果を上げた。

「2012 MAMA」ではBIGBANGが「今年の歌手賞」、PSYが「今年の歌賞」を受賞するなど、YG所属アーティストの活躍が浮き彫りになっている。「2012 MMA」では「2012 MAMA」の受賞結果には及ばないものの、PSYが「ベストソング賞」など4部門で受賞して最多受賞者となり、BIGBANGと2NE1も「TOP10」に選定され底力をアピールした。

下半期顕著な活躍を見せたイ・ハイが、候補者選定期間の問題で新人部門候補になれなかったのが残念だったが、音源とアルバム両方で最高の実績を上げたYGが今年最高の「K-POPラベル」ということには誰も異見がないだろう。

世界を制覇した「江南(カンナム)スタイル」のPSYと、ワールドツアーを成功させたBIGBANGと2NE1、再起に成功したSE7ENとEPIK HIGH、そして恐ろしい新人イ・ハイまで、2012年のK-POP界のヒット傾向は、“YG”の“YGによる”“YGのための”ものだった。

アルバム強者SM軍団に、BEASTとSISTARの躍進

SMエンターテインメント(以下SM)は、「今年のアルバム賞」を受賞したSUPER JUNIORと「ベストパフォーマンス男女グループ賞」を受賞したSHINeeとf(x)など、アルバム販売量が受賞者選定に大きく影響する「2012 MAMA」で期待しただけの成績を上げた。しかし、デジタル音源販売量で受賞者を決定する「2012 MMA」では受賞者を排出できない結果となり、SMにとって来年の課題が残された形となった。

一方「2012 MMA」ではCUBEエンターテインメントのBEASTが「アーティスト賞」など3部門で賞を獲得し、昨年に続く2年連続受賞が偶然でないことをはっきり証明し、BEASTのチャン・ヒョンスンと4Minuteのキム・ヒョナのユニット「Trouble Maker」は、2大授賞式の両方で受賞する底力を発揮した。

多くの女性アイドルグループの中では、SISTARがもっとも活躍した2012年となり、「2012 MAMA」(「女性グループ賞」)と「2012 MMA」(「TOP10」)の両方でトロフィーを獲得し、トップクラスのグループになるきっかけとなった。またIU、K. will、ソ・イングク&A pink チョン・ウンジもやはり両授賞式で受賞者となる栄光に授かった。

Busker Busker&Ailee、2012年を代表する新人となる…化け物新人イ・ハイは来年に期待

実は、下半期K-POP界に突風を巻き起こしたYGのイ・ハイは、デビューが遅くて新人賞の候補にはなれなかった。これでYGは、来年度の新人賞を取ったのも同然だ。このような理由で、2011年男性部門の新人賞を独り占めしたホ・ガクの座は、「SUPER STAR K」の後輩Busker Buskerが受け継いだ。今年アルバムと音源両方で良い成績を上げ、「2012 MAMA」で「新人男性賞」と「ベストバンドパフォーマンス賞」を受賞したかと思えば、「2012 MMA」では新人賞を飛び越え大賞の「アルバム賞」と「TOP10」のトロフィーを獲得する異変を起こした主人公となった。両授賞式に出席しなかったにも関わらずBusker Buskerに授賞せざるを得なかったのは、2012年のK-POP界に“感性音楽”という大きなアジェンダを提示したためだ。

「Heaven」と「見せてあげる」で愛されてきたAileeは「2012 MAMA」と「2012 MMA」の女性部門の新人賞を受賞したが、下半期に登場しチャートを強打したイ・ハイと一緒にデビュー2年目を迎える女性ソロアーティストとして2013年K-POP界での活躍が期待される。

数多くの男女アイドルグループが登場したが、ごくわずかなチームを除いては名前も覚えられない2012年の“最悪の一面”が、授賞式の結果を通じて証明された。各種オーディション番組で“聴く音楽”“多様な音楽”“レベルの高い音楽”に慣れてきたK-POPファンを満足させられる音楽がより多く生まれるだろう“2013年K-POP界”に期待してみる。
元記事配信日時 : 
記者 : 
ハリソン
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