【REPORT】「SMTOWN LIVE」東京ドームで開催!初披露の新曲から大型コラボ・ステージも
SMの所属アーティストが一同に会す「SMTOWN LIVE」の日本開催は約3年ぶりで10回目。今年は、1月にオンライン上(@KWANGYA)で、8月20日に水原で開催した「SMCU EXPRESS」がアーティストを乗せて東京ドームに到着し、3日間で15万人を動員した。では、最終日29日の公演の模様をレポート!
未来のエンタメを切り拓く新世代
開演時刻の17時30分を過ぎると、東京ドームにリアルなエクスプレスが到着。そこからトップバッターの4人組ガールズグループ、aespaが降り立ち、エクスプレスは巨大モニター画面の一部にトランスフォーメーション! わずか数週間前に初来日ショーケースを終えたばかりで、初の東京ドームというaespaだが、そのパフォーマンスは堂々としたもの。「Black Mamba」「Next Level」の2曲に、4人の熱さとファンの興奮がシンクロしていく。MCでは「ようこそ!」と声を揃えて、それぞれが挨拶。「今日は思いっきり遊びましょう! SMTOWN LIVEで最高の思い出を作りましょう!」(KARINA)、「皆さん盛り上がっていますか?」(NINGNING)、「皆さん最高!(サムズアップ)」(WINTER)、「SMファンの皆さん、会う日まで本当に楽しみでした! 今日の公演は見どころや、楽しむポイントが本当に沢山あるので、皆さん最後まで楽しんで下さいね!」(GISELLE)と話し、続くステージを期待させる。道中の車内ではチェスに興じていたSMファミリー。二番手として登場したのは、次世代グローバルグループ、NCTのユニット、WayVだ。まずはテンが挨拶代わりに詰め掛けたファンのハートを軽くノックし、ヤンヤン、ヘンドリーのマイクリレーで5万人を自由な空間へと解き放つ。クン、シャオジュンのボーカルワークもさすがながら、眼差し、ダンス、存在感、それらの全てで官能的に魅了するテンに圧倒される。ショート丈のトップスからチラリ覘く腹筋もセクシー! 5人は「Kick Back (Korean version)」でWayVだけが作れるパーティーへと誘った。
日本でのSMTOWNは初参加だが、クラッパーが鳴り止むことはない。そんなファンにメンバーは「皆さんに会えて嬉しいです。皆さんも会えて嬉しいですか?」(クン)、「私も皆さんに本当に会いたかったです。これからも会いましょうね」(ヤンヤン)、「沢山、応援して下さって本当にありがとうございます」(ヘンドリー)、「沢山、力をもらいました。ありがとうございます」(シャオジュン)と話し、「これからも沢山会いに来ますので、待っていて下さい」(ヘンドリー)、「また違うところでも、沢山の皆さんに会いたいです」(テン)と再会を約束。テンのパフォーマンスとトークの時のギャップもたまらなかった。
WayVに続いたのもNCTから。2作連続でトリプル・ミリオンを達成し、飛ぶ鳥を落とす勢いのNCT DREAMが最新曲「Beatbox」をドロップする。高いスキルを明朗に表現するステージングは楽しく、かつ、華やか。メイン・ボーカルのロンジュンは最終公演に相応しく、愛嬌も多め。ビッグハート、サムズアップ、ダブル指ハートを多彩に繰り出し、ラッパーのマークも中盤で「Beatbox」とラップしながら指ハートをプレゼント。自己紹介では「ぴょこん、ぴたん、ヘッチャンコ、ヘチャンでーす!!」とアニメ「ど根性ガエル」由来の挨拶をキメるヘチャンも頭上でビッグハートを演じ、7人のパフォーマンスはとってもテイスティー&ハートフル。
歌い終えた後は、メンバーが「SMCU EXPRESSに乗って、水原から東京ドームにやってきました。最終日で悲しいですけど、最後迄楽しんで下さい!」(マーク)、「今日、このステージに立つことができて、とても嬉しかったです。これからもこのステージに立つことができるように一生懸命頑張ります!」(ロンジュン)と話し、チソンの「このまま走り続けてみましょうか?」との呼びかけで、次のナンバーへ。カリビアンなダンスホール・サウンドをベースにした「Hot Sauce」で、パフォーマンスの美味しさは更にアップし、中盤にはチソンがソロ・ダンスで見せ場を作る。そして終盤にはマークが「Tokyo!」とフロアを煽り、会場の熱気は上がる一方だった。
ベテラン勢の充実のステージ
新世代アーティストの後は、ベテラン勢の番だ。今年4月に除隊したチェン(EXO)は、2019年発表のソロ・デビュー曲「Beautiful goodbye」を携え、舞台へ。エクスプレスの屋根の上に設置されたスペシャル・ステージで、瞳を閉じて歌う彼。切ない失恋ソングが会場をしっとりムードへ一変させた。そして誰もが「次の出演者は?」とメイン・ステージに目を凝らしていると、意表を突くように、アリーナ席後方のステージにオンユ(SHINee)とNINGNING(aespa)が登場。至高のボーカリストによるロマンチックなバラードは至福のひと時となった。
再び、舞台はメイン・ステージへ移り、エクスプレスの前にスホ(EXO)が現れる。社会服務要員としての勤務から今年2月に召集解除。それからほどなく「Grey Suit」で華麗なカムバックを果たしたEXOのリーダーが、「Hurdle」を携え、“K-POP界の「守護」神”として、ここ東京に降臨した。まずは腕時計をさりげなくチェックし、「時空間を超えてファンの元へと駆けつけたい」と言う願いをポップなロック・サウンドにのせる。中盤には、マゴマゴしながらも、内ポケットからギャルピースを取り出す、なんて芸の細かさも見せ、その後、マイクを手にアクティブにダンシング。そして、モニター画面に映るウサギが「3、2、1」とカウントダウンを始めると、「えっ、何(が始まったの)?」なんて戸惑いつつも、サングラスを装着し、クラウチングスタートのスタンバイ。そして「SMTOWN Tokyo!」とシャウトしながら、全速力でセンター・ステージへ。ラストは「会いたかったです」と発し、EXO-L(EXOのファン)に向け、Lのフィンガーサインを高々と掲げた。
続く5人組ガールズグループRed Velvetは、4月に発売した日本盤1stアルバム『Bloom』から「WILDSIDE」を世界初パフォーマンス。歌い終えたメンバーは、「日本のステージ、本当に久しぶりですね。ReVeluv(Red Velvetのファン)の皆さんや、沢山のファンの皆さんが本当に恋しかったです」(アイリーン)、「皆さんも私たちを沢山、待ってましたよね? 皆さんの応援がとても大きな力になっています」(ウェンディ)、「私たちと皆が互いに会いたいと切に祈っていたから、今日、この場が出来たんだと思います」(ジョイ)、「やっとお会いできた分、今日のお祭りを楽しんで下さいね。(両手を合わせて)私たちも皆さんと一緒に最後まで楽しみたいと思います」(スルギ)と話し、最後はイェリが「思いっきり盛り上がりましょう!」と、イェソン(SUPER JUNIOR)にバトンタッチした。
イェソンが選んだのはONE OK ROCKの「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」。オレンジ色に染まったステージで、日々を死ぬ気で生きるロックな魂を熱唱する彼。生バンドで厚みがプラスされたサウンドをバックに、イェソンはスタンド・マイクをガッチリ握りしめ、ファンという友を歌で励ましていた。
SMTOWN LIVEならではのコラボレーション
ビデオ上映で、会場は再びエクスプレスの車内に。すると、電光表示板には「NEXT STOP IS……」の文字が現れ、電車は、北緯37度32分40.2秒、東経127度02分40.0秒を目指すのだった。電光表示は次の出演者を示唆したもの。メイン・ステージにせり上がってきたのは、現在、二度目のワールドツアーを展開中のNCT 127。127はソウルの経度=東経127度を指し、車内案内に間違いはなかった。ステージは真っ赤に染まり、場内は緑色のレーザー光線が行き交う。緊張感高めのスリリングな「gimme gimme」に続けて、彼らは初週でダブルミリオンを記録した「Sticker」を披露。ドヨンとヘチャンの美声対決、「ここ迄上がる?」とビックリするほどハイキックも鮮やかなユウタとジェヒョンのセクシー対決などなど、見どころはテンコ盛り。テヨンは腹筋チラ見せでもときめかせ、最後はマークがカメラ目線のシューティングポーズで締める。そして、曲間のトークではテヨンが大きな声で「楽しんでますか~」とシャウト。5月に、ここ東京ドームで単独公演を行ったNCT 127にとって、3ヶ月ぶりの帰還だ。ユウタは「こんなにも早く素敵な先輩方と、このようなステージに立ててすごく嬉しく思っています。9月16日に4枚目のアルバムが韓国でリリースされます。そちらの方も皆さん楽しみにしていて下さい!」とアピールし、ファンを喜ばせた。
続いたオンユ(SHINee)は、今年発売したミニ・アルバムから「DICE」をチョイス。ポップなサウンドと軽やかな歌声が会場に温かな風を呼び、途中、手を振りながら、センター・ステージへ。ラストはニッコリ&ピストル・ポーズでフィニッシュし、最後までブライトなオンユだった。
そしてここから、スペシャルなコラボが続く。チャンミン(東方神起)、キュヒョン(SUPER JUNIOR)、ミンホ(SHINee)の3人は、Adoが歌う「ドクターX~外科医・大門未知子~」の主題歌「阿修羅ちゃん」をカバー。まずは、キュヒョンとミンホがチャンミンの肩に体を預け、すぐさま、二人は舞台の両袖に向かい、トロッコへジャンプ・イン。チャンミンはメイン・ステージでジャンプしながら歌い、トロッコの二人は両手を大きく振りながらグルリと半周。その後、3人はセンター・ステージで合流し、ジャンプしまくりのハッピー&ロックなステージを展開。歌い終えて、一度は「ありがとう」と舞台を後にするが、曲のコマゲインが始まると、歌舞伎役者のような摺り足で再びセンター・ステージ前方へ。最後は3人で右手拳を突き上げ、どこまでも楽しいステージでファンを喜ばせた。
日本初登場となったNCTのメンバー、ショウタロウ、ソンチャンは、SMROOKIESと呼ばれる練習生を迎え、5人で「Dream Routine」をパフォーマンスする。ウンソク、スンハン、ショウヘイのフレッシャーズも緊張を見せることなく華麗にダンスし、SMにはスターの原石がズラリ揃っていることを実証。ラストに放たれたショウタロウの「夢は叶う」と言うメッセージは彼自身に向けられていると同時に、アイドルを志望する子供たちへ力強く届いていた。
ベテランのコラボに負けじと、新世代もSM Rap Unitというユニットを組み、「ZOO」をパフォーマンス。NCTからテヨン、ジェノ、ヘンドリー、ヤンヤンの4人が、aespaからはGISELLEが参加し、まずはテヨンが不敵な雰囲気を醸してスタート。野性味に満ちたヤバスギるスキルのラップ・リレーでフロアをヒートアップさせるが、GISELLEは笑顔を見せる余裕も忘れなかった。
レジェンド達の豪華な饗宴
コラボ・ステージを経て、ここからレジェンド・アーティストの舞台が続く。K-POP第一世代を代表するH.O.T.のメイン・ボーカルとして、SMエンターテインメントの礎を築いたカンタは17年ぶりに近日発売するアルバムから新曲「Eyes On You」を先行披露。大人の色気を漂わすパフォーマンスにファルセット・ボイスをのせ、アダルトなテイストで5万人を“強打”する。歌い終えた後は「新曲のステージはとても緊張しますが、久しぶりに皆さんと新曲をご一緒出来て、とても気分がいいです」と話し、「最後迄応援お願いします」とメッセージ。深々と一礼し、RAIDENにバトンタッチした。プロデューサー、DJ、ライブ・ギタリストとして活躍するRAIDENはギターで、自身で作編曲した「Golden」をプレイし、NCTのシャオジュンとソンチャンをフィーチャリング。シャオジュンがRAIDENにマイクを向けると、彼は「Tokyo」とシャウトし、シャオジュンも右手を上げて「Tokyo、ホ~~」と吠え、ハッピーなステージに会場は山吹色に染まった。
少女時代からはテヨンとヒョヨンの二人が参加。テヨンは「INVU」で、相手をうらやむほどに恋する女心を表現し、ヒョヨンは強烈なサウンドとクールなパフォーマンスの「DEEP」でフロアを飲み込んでいく。歌い終えた後は二人揃ってのMCタイム。テヨンは「相変わらず皆さん元気そうで、ホットしました」と会場を和ませ、ヒョヨンは「皆さんにもらった力をここに来れなかった(少女時代の)メンバーにちゃんと伝えます。皆さん、そしてSONE JAPAN(少女時代のファン)最高!(ダブルサムズアップ)」とファンにメッセージを述べた。
そしてSHINeeから、ミンホとキーがソロ・ステージの舞台に立つ。二人は共に昨年リリースしたソロ曲、「Heartbreak」「BAD LOVE」を演じ、MCではSHINeeの3人で愉快にテンポよくトーク。チームを代表したキーの「来年くらいにはSHINeeのライブでもここに是非! (両手を合わせて)頑張りますので」という言葉がファンをワクワクさせていた。
SHINeeに続いたのはEXOの二人だった。カイは、ドーム映えするダイナミック&芸術的なダンスで「Peaches」を歌いあげ、シウミンは赤く染まったステージで、日本語曲「Shake」を演じ、会場を揺るがす。MCタイムはEXOの4人が一同に会して。まずはキラキラ・リーダーのスホが、ステージを終えたばかりのシウミンを「さすが、EXOのシウミンです」と労い、「お元気でしたか? とても会いたかったです。今回、来れなかったEXOのメンバーも皆、会いたがっています」と挨拶。
チェンは「お待たせしました。雰囲気がアッッツイですね。最高~~」とシャウトし、シウミンはウィンクを添えて「今回の公演が本当に待ち遠しかったです」とコメント。カイは体を二回転させながら自己紹介した後に、自分の胸元をチラ見しながら「この3日間の思い出をココロの中に刻みました」と話し、「僕が『カイ、ココロ(開、心)』と言ったら、心の中で『オープンマインド』と叫んで下さい」とファンにオネダリ。ファンは勿論のこと、シウミンもジャケットを広げて、オープンマインド! そしてスホがEXOを代表し「もう少しだけ待っていて下されば、EXOは完全体で、そして完璧なステージを携えて戻ってきます」と話し、EXOとしての再来日を誓って指ハート。最後は全員で「EXOサランハジャ!」と締めた。
そして、いよいよ、SMの音楽を日本に定着させた立役者、BoAがステージに。彼女は日本デビュー20周年記念ソング「The Greatest」を歌い、会場に詰め掛けた5万人を鼓舞していた。
レジェンド・コーナーを締めたのはマルチ・エンターテイナー・グループのSUPER JUNIOR。イントロから「Hey, Hey」「Put your hands up」「Crap, Crap」「Hey, Ho」と煽りまくり、右手人差し指を高く上げれば、それは「Sorry, Sorry」スタートの合図。中盤には「Let's go」の掛け声でウニョクのソロ・ダンスが爆発し、「皆、一緒に盛り上がれ!」で更にヒートアップ。リョウクは「君をすごく愛している」と歌いながらダブル指ハート。ラストはキュヒョンが指ハートで締めた。そしてその興奮を「Bonamana」が更に高めていく。「Everybody Jump」とシャウトすれば、ドームのフロアはリアルに縦揺れし、メンバーは歌いながらセンター・ステージへ。イトゥクがジャケットを脱げば、フェロモン・ムンムンとなり、メンバーは花道をフルスケールに使って、パフォーマンス! 全員がセンター・ステージに戻ると、メンバーの雄叫びと同時に花火が打ちあがった。
MCタイムはイトゥクを中心に面白トークが炸裂だ。そして「最終日だからこそ、もっと楽しまないと!」との想いから、日本オリジナル曲の「★BAMBINA★」の振付を全員でレッスン。曲が始まれば、メンバーはトロッコに乗ってファンの元へと近づき、ファンへの愛が花開く。サビでは“胸を二回叩いてからの右手アップ”で会場が一つとなり、ラストは「愛してるよ~」の声がいつまでもコダマしていた。
場外ホームランを放つNCTに、風格のチャンミン
抜群のエンターテインメント性で、それぞれのグループのファンを一つに束ね、大きなグルーブを作ったSUPER JUNIOR。彼らからNCTがバトンを受け継いだ。まずはNCT Uの9人が「Universe(Let's Play Ball)」を披露。マークが先陣を切り、打順の1番から9番まで全てが主砲クラス。ヘチャンはヤンヤンとカップルダンスを演じ、ジェノはクールなラップでエロカッコよさを爆発させる。そしてショウタロウは天才的なダンスセンスを見せつけ、終盤、ジョンウがスナップ音を響かせながら、「互いを感じて、怖くないよ。繋がってるから」と歌い、ドヨンは「Touch me now」と二人でスウィート・ボイスを響かせる。同時に、彼らは自身のボディを波打たせ、両手で自身の体をセルフタッチ。甘さを効かせた後には、全員で怒涛の勢いでパフォーマンスし、一分のスキもないほどの迫力で場外ホームラン級のインパクトを放つ。こうして9人はファンと共に勝利への階段を駆けあがっていった。
激ヤバ・チューンは尚も続く。NCTとして歌った「RESONANCE」は、NCT Uが発表した4曲、「Make A Wish(Birthday Song)」「90's Love」「Work It」「Raise The Roof」をマッシュアップした、一粒で4度おいしい、バンガー・チューン。最初に挙げた3曲はセレクトメンバーで歌い、サビに当たる「Raise The Roof」のパートと終盤のインタールドでは、オールスターがステージに登場し、会場を制圧。そのド迫力に、5万人収容のドームも窮屈に感じる。メンバー数を制限しないとういう、NCTのコンセプトが最大限に発揮されていたステージは、圧巻の一言。しかも、カメラがメンバーを抜く度に、ファンは心の中で黄色い悲鳴を上げ、興奮はマックス。オフラインでは日本初披露という贅沢なステージだった。
新世代の興奮を、世代を超えたユニット、GOT the beatが受け取る。新プロジェクト「Girls On Top」から第一弾ユニットGOT the beatを構成するのは、BoA、少女時代のテヨンとヒョヨン、Red Velvetのスルギとウェンディ、aespaのKARINAとWINTER。SMのドリームチーム、ガールズK-POPの銀河系ユニットが「Step Back」を引っ提げ、日本に初降臨! スルギとテヨンが踊るように向かい合って、BoAとヒョヨンが腕を組んで、などなど、“夢のマイクリレー”の連続に興奮が止まらない!
コラボ・ステージでは会場をハイテンションで沸かせたチャンミン(東方神起)が、終盤にはソロで登場!「Devil」「Fever」の2曲を日本初披露し、重厚感のあるステージで、さすがの風格を漂わす。そして、「次回は(ユンホと共に)東方神起のライブとして会えることを!」と、ファンなら涙が出そうなコメントも! 続いたキーは翌30日に発売された新曲「Gasoline」を先行お披露目。眩いほどにゴールドに輝き、熱すぎるステージに、この曲での活動に期待が高まる一方だった。
「ベビドン」にドームがどよめく
開演前、Twitterのタイムラインには「ベビドン」の文字が次々と流れてきた。“最終日のエクスクルーシヴ・トラックとしてNCT Uの「Baby Don't Stop」が歌われる”との噂に沸き立っていたのだ。予想していたとはいえ、それが現実のものとなれば、衝撃は大きい。この曲のイントロが流れると、ファンは心の中で、この日、一番の歓声を上げ、ドームはどよめきに揺れた。ステージに登場したのは、テヨンとテンというNCTきっての艶男。普段はクールな表情の二人だが、ここでは笑顔と愛嬌も光らせる。テンがテヨンを可愛らしく覗き込んだり、二人が中腰になって見つめ合えば、客席はヒートアップ。フィストバンプを決めるとセンター・ステージがせり上がり、テヨンがテンの肩にもたれかかれば、興奮は更に大きくなり、「ベビドン」はこの日のハイライトとなった。NCT DREAMがダブルミリオンを記録した2ndアルバムから「Glitch Mode」を演じた後は、ハイスクール・ファッションにチェンジしたaespaがステージへ。キュートなスタイルに反し、サウンドはロック&ハード。そのギャップがパンキッシュなほどに格好いい!
Red Velvetは、「G線上のアリア」をサンプリングした「Feel My Rhythm」を歌い、優雅でかぐわしきパフォーマンスを披露。WayVはマンダリン・ソングの「Nectar」を演じ、NCT 127にバトンタッチするのだが、ここで彼らはデンジャラス・ゾーンに突入。テヨンとジャニーは素肌にジャケットを重ね、ハンズアップしながら「New thangs~」と歌えば、汗で光って波打つ腹筋が露わに。ユウタのヘソピもキラリ輝き、メンバー全員が攻めまくる。終盤にはマークが截拳道を繰り出し、「Tokyo~」とシャウト。しかも花火がノンストップで立ち上がり、このパフォーマンスから放たれる熱量はハンパなかった。
BoAの「Better」を挟んで、怪盗ルパンのように颯爽と現れたSUPER JUNIORは、「Black Suit」をパフォーマンスし、ダンディズム満点にファンのハートをゲットする。イトゥクはボディ全開で沸かせ、ドンヘも対抗心を見せるようにジャケットをずらしてセクシービームを発射。楽しさをマックスに高め、フィナーレへと繋いだ。
フィナーレは、H.O.T.の代表曲にして、不朽のK-POPソング「Hope」。それを「Hope from KWANGYA」として、オールスター・バージョンで披露する。次々と歌い繋ぐ出演者はファンの元へと近づき、トロッコに乗ったアーティストはすれ違いざまに互いにタッチしたり、セルフィ―に興じたりと、お祭りモード。オリジナル・リリックの「僕たちはH.O.T.」を「私たちはSM TOWN」と歌い変え、どこを見てもSMアーティストがいるという夢のような空間に、ファンの誰もが「SMのファンで良かった」と実感する。最後は全員で手を繋いで一礼するが、その後もイトゥクの回しでアーティスト・インタビューが続き、全員が「ありがとう」「愛してる」とメッセージ。約3時間15分に渡って全43曲が披露されたSM TOWNは楽しさと明日への希望に溢れたビッグイベントだった。
取材:きむ・たく
【公演概要】
「SMTOWN LIVE 2022 : SMCU EXPRESS TOKYO」
日程:2022年8月27日(土)、28日(日)、29日(月)
会場:東京ドーム
「SMTOWN LIVE 2022 SMCU EXPRESS @TOKYO」DAY3セットリスト
01. BLACK MAMBA/aespa
02. Next Level/aespa
03. Kick Back/WayV
04. Beatbox/NCT DREAM
05. Hot Sauce/NCT DREAM
06. Beautiful goodbye/CHEN(EXO)
07. Way/ONEW(SHINee)feat.NINGNING of aespa
08. Hurdle/SUHO(EXO)
09. WILDSIDE/Red Velvet
10. C.h.a.o.s.m.y.t.h./YESUNG(SUPER JUNIOR)
11. gimme gimme/NCT 127
12. Sticker/NCT 127
13. DICE/ONEW
14. 阿修羅ちゃん/CHANGMIN(東方神起), KYUHYUN(SUPER JUNIOR), MINHO(SHINee)
15. Dream Routine/NCT(SHOTARO, SUNGCHAN)×SMROOKIES
16. ZOO/SM Rap Unit(TAEYONG, JENO, HENDERY, YANG YANG & GISELLE)
17. Eyes on you/KANGTA
18. Golden/RAIDEN(feat. XIAOJUN, SUNGCHAN)
19. INVU/TAEYEON
20. DEEP/HYOYEON
21. Heartbreak/MINHO(SHINee)
22. Bad Love/KEY(SHINee)
23. Peaches/KAI(EXO)
24. Shake/XIUMIN(EXO)
25. The greatest/BoA
26. Sorry, Sorry
27. Bonamana/SUPER JUNIOR
28. ★BAMBINA★/SUPER JUNIOR
29. Universe(Let’s Play Ball)/NCT U
30. RESONANCE/NCT
31. Step Back/GOT the beat(BoA, TAEYEON, HYOYEON, SEULGI, WENDY, KARINA, WINTER)
32. Devil/CHANGMIN(東方神起)
33. Fever/CHANGMIN(東方神起)
34. Gasoline/KEY(SHINee)
35. Baby Don’t Stop/NCT U
36. Glitch Mode/NCT DREAM
37. Girls/aespa
38. Feel My Rhythm/Red Velvet
39. Nectar/WayV
40. Kick It/NCT 127
41. Better/BoA
42. Black Suit/SUPER JUNIOR
43. Hope from KWANGYA
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- Kstyle編集部
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